有馬記念2018過去10年のデータと予想 | 深く考えない競馬

有馬記念2018過去10年のデータと予想

日程 2018年12月23日(日曜)
開催 中山競馬場 11R
距離 芝2500m
格付け G1
条件 サラ系3歳以上
斤量 定量3歳55kg 4歳以上57kg 牝馬-2kg
出走数 16頭
天気 曇り(ヤフー天気)

有馬記念2018

グランプリG1有馬記念2018です。一年を締め括る人気実力馬が集う一戦。毎年この時期になると、一年の終わりを感じます。有馬記念の日の夕暮れが寂しさとノスタルジックな雰囲気に溢れていて、たまらなく好きです。

有馬記念は、例年国内トップクラスの馬が集結し、ハイレベルな戦いが繰り広げられます。過去、有馬記念を最後に引退する名馬は多いですが、今年は2016年の優勝馬サトノダイヤモンドがラストランとなっています。テン乗りの外国人騎手(アヴドゥラ騎手)というのは、少し寂しいですね…。

中山競馬場の芝2500mコース

配当

過去10年の有馬記念の配当を見ると、3連単10万馬券超えは3回あります。3連単1万円を切る年がある一方で、馬連や3連複が万馬券になる年もあり、強い傾向が無いレースといえそうです。

年度 馬連 3連複 3連単
2017 3,170円 5,420円 25,040円
2016 440円 1,050円 3,940円
2015 6,840円 20,360円 125,870円
2014 12,350円 15,250円 109,590円
2013 860円 1,420円 5,240円
2012 3,730円 4,020円 24,250円
2011 3,170円 24,290円 78,260円
2010 550円 11,610円 60,770円
2009 740円 5,460円 18,890円
2008 29,490円 192,500円 985,580円

では過去10年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。

過去10年の1~3着馬の前走データ

有馬記念2018 過去データ表
表の色分けについては、過去データ表の見方にまとめています。
年度 着順 馬番 性齢 馬名 人気 前走 前走人気
2017 1 2 牡5 キタサンブラック 1 ジャパンカップ(G1) 3着(0.2) 1
2 3 牝5 クイーンズリング 8 エリザベス女王杯(G1) 7着(0.3) 8
3 10 牡5 シュヴァルグラン 3 ジャパンカップ(G1) 1着(0.2) 5
2016 1 11 牡3 サトノダイヤモンド 1 菊花賞(G1) 1着(-0.4) 1
2 1 牡4 キタサンブラック 2 ジャパンカップ(G1) 1着(-0.4) 1
3 2 牡5 ゴールドアクター 3 ジャパンカップ(G1) 4着(0.6) 3
2015 1 7 牡4 ゴールドアクター 8 アルゼンチン共和国杯(G2) 1着(-0.0) 1
2 9 牡4 サウンズオブアース 5 ジャパンカップ(G1) 5着(0.3) 5
3 11 牡3 キタサンブラック 4 菊花賞(G1) 1着(-0.0) 5
2014 1 4 牝5 ジェンティルドンナ 4 ジャパンカップ(G1) 4着(0.9) 1
2 6 牡3 トゥザワールド 9 菊花賞(G1) 16着(4.2) 2
3 14 牡5 ゴールドシップ 1 凱旋門賞(G1) 14着
2013 1 6 牡5 オルフェーヴル 1 凱旋門賞(G1) 2着
2 4 牡5 ウインバリアシオン 4 金鯱賞(G2) 3着(0.5) 8
3 14 牡4 ゴールドシップ 2 ジャパンカップ(G1) 15着(1.4) 2
2012 1 13 牡3 ゴールドシップ 1 菊花賞(G1) 1着(-0.3) 1
2 6 牡4 オーシャンブルー 10 金鯱賞(G2) 1着(-0.1) 6
3 9 牡5 ルーラーシップ 2 ジャパンカップ(G1) 3着(0.4) 2
2011 1 9 牡3 オルフェーヴル 1 菊花賞(G1) 1着(-0.4) 1
2 5 牡4 エイシンフラッシュ 7 ジャパンカップ(G1) 8着(0.7) 5
3 7 牡4 トゥザグローリー 9 ジャパンカップ(G1) 11着(0.8) 8
2010 1 1 牡3 ヴィクトワールピサ 2 ジャパンカップ(G1) 3着(0.0) 8
2 7 牝4 ブエナビスタ 1 ジャパンカップ(G1) 2着(降着)(-0.3) 1
3 11 牡3 トゥザグローリー 14 中日新聞杯(G3) 1着(-0.3) 1
2009 1 9 牡5 ドリームジャーニー 2 天皇賞秋(G1) 6着(0.8) 4
2 2 牝3 ブエナビスタ 1 エリザベス女王杯(G1) 3着(0.3) 1
3 6 牡8 エアシェイディ 11 ジャパンカップ(G1) 5着(0.6) 11
2008 1 13 牝4 ダイワスカーレット 1 天皇賞秋(G1) 2着(0.0) 2
2 14 牡7 アドマイヤモナーク 14 ジャパンカップ(G1) 12着(0.8) 16
3 6 牡7 エアシェイディ 10 天皇賞秋(G1) 5着(0.1) 8
前走G1レース

過去10年の有馬記念3着以内30頭中26頭を占めます。そのうちジャパンカップ組が14頭を占め、馬券圏内に来なかった年がありません。

前走G1レース以外

過去10年の有馬記念3着以内30頭中4頭を占めます。そのうち3頭が前走重賞レース優勝馬、残る1頭(ウインバリアシオン)は、G1レースでの連対経験がありました。

  • 2015年1着ゴールドアクター(前走アルゼンチン共和国杯1着)
  • 2013年2着ウインバリアシオン(前走金鯱賞3着)
  • 2012年2着オーシャンブルー(前走金鯱賞1着)
  • 2010年3着トゥザグローリー(前走中日新聞杯1着)
3~5歳馬

過去10年の有馬記念3着以内30頭中27頭を占めます。2010年以降は、6歳以上の馬が馬券圏内に来ていません。

7~8枠

過去10年の有馬記念3着以内30頭中5頭を占めます。波乱決着となった2008年とゴールドシップ(2012~2014年)のみ。さらに近年、6枠~8枠はサトノダイヤモンド、キタサンブラック、ゴールドシップの3頭しか馬券圏内に来ていないことを考えると、6枠~8枠は抜けて強い馬以外は狙い難い傾向にありそうです。

穴馬の傾向(2000年以降)

2000年以降、3着以内に好走した8番人気以下の穴馬です。

年度 着順 馬番 性齢 馬名 人気 前走
2017 2 3 牝5 クイーンズリング 8 エリザベス女王杯(G1) 7着(0.3)
2015 1 7 牡4 ゴールドアクター 8 アルゼンチン共和国杯(G2) 1着(-0.0)
2014 2 6 牡3 トゥザワールド 9 菊花賞(G1) 16着(4.2)
2012 2 6 牡4 オーシャンブルー 10 金鯱賞(G2) 1着(-0.1)
2011 3 7 牡4 トゥザグローリー 9 ジャパンカップ(G1) 11着(0.8)
2010 3 11 牡3 トゥザグローリー 14 中日新聞杯(G3) 1着(-0.3)
2009 3 6 牡8 エアシェイディ 11 ジャパンカップ(G1) 5着(0.6)
2008 2 14 牡7 アドマイヤモナーク 14 ジャパンカップ(G1) 12着(0.8)
3 6 牡7 エアシェイディ 10 天皇賞秋(G1) 5着(0.1)
2007 1 3 牡4 マツリダゴッホ 9 天皇賞秋(G1) 15着(1.7)
2004 3 6 牡5 シルクフェイマス 9 天皇賞秋(G1) 10着(1.7)
2002 2 8 牡5 タップダンスシチー 13 京阪杯(G3) 5着(0.4)
3 6 牡4 コイントス 8 アルゼンチン共和国杯(G2) 2着(0.5)
2001 2 1 牡6 アメリカンボス 13 ジャパンカップ(G1) 10着(1.8)
2000 3 12 牡8 ダイワテキサス 13 ジャパンカップ(G1) 5着(0.5)

同年の中山重賞レース実積

2000年以降の有馬記念で3着以内に好走した穴馬(8番人気以下)15頭中9頭同年の中山芝重賞レースで3着以内に好走していました。

年度 着順 馬名 同年の中山実績
2000 3 ダイワテキサス 中山記念1着、新潟記念(中山開催)1着
2001 2 アメリカンボス AJCC1着、中山記念1着
2002 2 タップダンスシチー 日経賞2着、アルゼンチン共和国杯(中山開催)3着
3 コイントス 日経賞3着、アルゼンチン共和国杯(中山開催)2着
2007 1 マツリダゴッホ AJCC1着、日経賞3着、オールカマー1着
2008 2 アドマイヤモナーク 日経賞3着
3 エアシェイディ 中山金杯2着、AJCC1着、中山記念3着
2009 3 エアシェイディ AJCC2着
2014 2 トゥザワールド 弥生賞1着、皐月賞2着

同年の重賞レースを2勝

同年の中山重賞レース実積馬9頭を除く6頭中2頭に、同年の重賞レース2勝の実績がありました。

年度 着順 馬番 性齢 馬名 同年の重賞レース実績
2011 3 7 牡4 トゥザグローリー 京都記念1着、日経賞1着
2004 3 6 牡5 シルクフェイマス 日経新春杯1着、京都記念1着

前走重賞レース優勝

同年の中山重賞レース実積馬9頭と同年の重賞レース2勝以上の2頭を除く4頭中3頭が前走の重賞レースで優勝していました。

年度 着順 馬番 性齢 馬名 前走
2015 1 7 牡4 ゴールドアクター アルゼンチン共和国杯(G2) 1着(-0.0)
2012 2 6 牡4 オーシャンブルー 金鯱賞(G2) 1着(-0.1)
2010 3 11 牡3 トゥザグローリー 中日新聞杯(G3) 1着(-0.3)

今年の穴馬

2000年以降、3着以内に好走した8番人気以下の15頭中14頭が同年の中山重賞レース実積馬、同年の重賞レース2勝馬、前走重賞レース優勝馬のいずれかに該当しました。例外は、昨年2着クイーンズリングのみです。

今年の有馬記念2018出走予定の穴馬の中では、以下4頭が候補になるでしょうか。

  • サクラアンプルール(日経賞3着)※同年の中山重賞3着以内
  • パフォーマプロミス(前走アルゼンチン共和国杯1着&日経新春杯1着)※同年の重賞2勝&前走重賞優勝
  • ミッキースワロー(AJCC2着)※同年の中山重賞3着以内
  • リッジマン(前走ステイヤーズステークス1着)※同年の中山重賞3着以内&前走重賞優勝

予想

例年と比べると、少し寂しいメンバーという印象の有馬記念2018。ざっと見た感じでは、3着以内と考えると多くの馬にチャンスがありそうです。

以下、簡単な考察と予想です。データ傾向から内枠の3~5歳馬を中心に狙いました。穴馬の傾向に該当しそうなパフォーマプロミスやミッキースワローあたりも気になるところですが…。

◎12レイデオロ

ルメール騎手が「今までの中で一番いいです」とコメント。昨年の日本ダービー、ジャパンカップ、前走天皇賞秋のときよりも状態が良いのであれば、ここでは勝ち負けを期待できそうですが…。前走天皇賞秋の勝ちっぷりも良かったですし、2走前に中山の重賞(オールカマー)で優勝しているのも魅力ですね。

○6サトノダイヤモンド

好ローテのジャパンカップ組。フランス遠征後から以前の強さを見せることが出来ていません。2016年の有馬記念優勝馬ですが、サトノノブレスがサトノダイヤモンドの優勝をアシストしたような内容で、当時、キタサンブラック騎乗の武豊ジョッキーも組織力の差ということを言っていました。とはいえ、G1で勝ち負けするポテンシャルがあるのは間違いないので、引退レースでの復活に期待したいですね。

▲4マカヒキ

サトノダイヤモンド同様、フランス遠征後から結果を残せていません。長期休養を挟んで3戦目、何かが上手くハマれば一発あっても…という感じがします。岩田騎手のイン突きに期待して。

△3モズカッチャン

過去10年で3着以内に好走した牝馬(ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、クイーンズリング)を見ると、やや買い難いところでしょうか。ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナの格には無いと思います。あるとすれば、昨年2着のクイーンズリング(内枠&前走エリザベス女王杯組)のような好走劇になりそうですね。

(無印)11ミッキーロケット

当初狙おうと思っていましたが、外目の枠を嫌って無印にしました。宝塚記念は、伸びるインコースでじっくり脚を溜めての抜け出し。完璧に近いような騎乗がハマった印象でした。とはいえその後、向かないと思っていた天皇賞秋でも5着に好走。着実に力を付けているように見えました。直近3戦のG1で掲示板を外していない安定感は魅力ですし、超高速決着(世界レコード)となったジャパンカップをパス(筋肉痛)したことがプラスに働けば…。

(無印)14キセキ

毎日王冠から3戦続けて買っている馬ですが、今回は無印にしました。外枠も買い難いデータではありますが、何より秋から数えて4レース目。特に天皇賞秋とジャパンカップは、かなり速い時計の決着だっただけに、そこは心配な要素になりそうです。実績だけ見れば、押さえておきたい馬ですが…。

3連複4頭ボックス◎○▲△3連単◎→○▲→○▲   合計6点

結果

簡潔なまとめです。馬券的には、2着、6着、8着、10着でした。本命◎レイデオロは、2着でした。

有馬記念2018 結果
着順 馬番 性齡 馬名 人気 前走 前走人気
1 8 牡3 ブラストワンピース 3 菊花賞(G1) 4着(0.4) 1
2 12 牡4 レイデオロ 1 天皇賞秋(G1) 1着(-0.2) 2
3 15 牡6 シュヴァルグラン 9 ジャパンカップ(G1) 4着(0.9) 5

データ傾向から内枠を狙ったものの、今年は馬場(雨)の影響か外枠の方が良さそうでした。オジュウチョウサン騎乗の武豊騎手も「ノメっていて、馬は走りにくそうにしていた…」とコメントしています。

優勝はブラストワンピース。過去10年では、3歳馬は菊花賞優勝がほぼ必須で、例外はトゥザグローリーの全弟トゥザワールドだけでした。データ傾向から、手が出せず…。3歳で有馬記念で3着以内に好走した馬は、翌年も絡む傾向にあるので、来年はG1戦線で期待できそうですね。

3着シュヴァルグラン。ボウマン騎手の好騎乗でしょうか。外枠&6歳馬&人気薄とデータ傾向を無視した好走劇。前走(騎乗停止)もボウマン騎手騎乗で(馬券的にも)見たかったです…。

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