日程 | 2020年12月27日(日曜) |
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開催 | 中山競馬場11R |
距離 | 芝2500m |
格付け | G1 |
条件 | 3歳以上 |
斤量 | 定量3歳55kg,4歳以上57kg,牝馬-2kg |
出走数 | 16頭 |
天気 | 晴れ(ヤフー天気) |
クッション値 | 9.8(27日) |
有馬記念2020
G1有馬記念2020です。一年を締め括る一戦。毎年、国内の人気実力馬が集いハイレベルなレースが繰り広げられます。このレースの週になると、一年の終わりを感じます…。有馬記念の日の夕暮れが寂しさとノスタルジックな雰囲気に溢れていて、たまらなく好きです。
配当
過去10年の有馬記念の配当を見ると、3連単10万馬券超えが2回あります。近年は大きな波乱がありませんが、3連複が好配当になる傾向にあり、伏兵穴馬の好走が多いレースといえるかもしれません。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
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2019 | 2,990円 | 10,750円 | 57,860円 |
2018 | 940円 | 4,910円 | 25,340円 |
2017 | 3,170円 | 5,420円 | 25,040円 |
2016 | 440円 | 1,050円 | 3,940円 |
2015 | 6,840円 | 20,360円 | 125,870円 |
2014 | 12,350円 | 15,250円 | 109,590円 |
2013 | 860円 | 1,420円 | 5,240円 |
2012 | 3,730円 | 4,020円 | 24,250円 |
2011 | 3,170円 | 24,290円 | 78,260円 |
2010 | 550円 | 11,610円 | 60,770円 |
では過去10年の有馬記念で3着以内に入った馬のデータをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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2019良 | 1 | 6 | 牝5 | リスグラシュー | 2 | Cox Plate(G1) 1着 | 1 |
2 | 10 | 牡3 | サートゥルナーリア | 3 | 天皇賞(秋)(G1) 6着(0.9) | 2 | |
3 | 7 | 牡3 | ワールドプレミア | 4 | 菊花賞(G1) 1着(-0.0) | 3 | |
2018稍重 | 1 | 8 | 牡3 | ブラストワンピース | 3 | 菊花賞(G1) 4着(0.4) | 1 |
2 | 12 | 牡4 | レイデオロ | 1 | 天皇賞秋(G1) 1着(-0.2) | 2 | |
3 | 15 | 牡6 | シュヴァルグラン | 9 | ジャパンカップ(G1) 4着(0.9) | 5 | |
2017良 | 1 | 2 | 牡5 | キタサンブラック | 1 | ジャパンカップ(G1) 3着(0.2) | 1 |
2 | 3 | 牝5 | クイーンズリング | 8 | エリザベス女王杯(G1) 7着(0.3) | 8 | |
3 | 10 | 牡5 | シュヴァルグラン | 3 | ジャパンカップ(G1) 1着(0.2) | 5 | |
2016良 | 1 | 11 | 牡3 | サトノダイヤモンド | 1 | 菊花賞(G1) 1着(-0.4) | 1 |
2 | 1 | 牡4 | キタサンブラック | 2 | ジャパンカップ(G1) 1着(-0.4) | 1 | |
3 | 2 | 牡5 | ゴールドアクター | 3 | ジャパンカップ(G1) 4着(0.6) | 3 | |
2015良 | 1 | 7 | 牡4 | ゴールドアクター | 8 | アルゼンチン共和国杯(G2) 1着(-0.0) | 1 |
2 | 9 | 牡4 | サウンズオブアース | 5 | ジャパンカップ(G1) 5着(0.3) | 5 | |
3 | 11 | 牡3 | キタサンブラック | 4 | 菊花賞(G1) 1着(-0.0) | 5 | |
2014良 | 1 | 4 | 牝5 | ジェンティルドンナ | 4 | ジャパンカップ(G1) 4着(0.9) | 1 |
2 | 6 | 牡3 | トゥザワールド | 9 | 菊花賞(G1) 16着(4.2) | 2 | |
3 | 14 | 牡5 | ゴールドシップ | 1 | 凱旋門賞(G1) 14着 | ||
2013良 | 1 | 6 | 牡5 | オルフェーヴル | 1 | 凱旋門賞(G1) 2着 | |
2 | 4 | 牡5 | ウインバリアシオン | 4 | 金鯱賞(G2) 3着(0.5) | 8 | |
3 | 14 | 牡4 | ゴールドシップ | 2 | ジャパンカップ(G1) 15着(1.4) | 2 | |
2012良 | 1 | 13 | 牡3 | ゴールドシップ | 1 | 菊花賞(G1) 1着(-0.3) | 1 |
2 | 6 | 牡4 | オーシャンブルー | 10 | 金鯱賞(G2) 1着(-0.1) | 6 | |
3 | 9 | 牡5 | ルーラーシップ | 2 | ジャパンカップ(G1) 3着(0.4) | 2 | |
2011良 | 1 | 9 | 牡3 | オルフェーヴル | 1 | 菊花賞(G1) 1着(-0.4) | 1 |
2 | 5 | 牡4 | エイシンフラッシュ | 7 | ジャパンカップ(G1) 8着(0.7) | 5 | |
3 | 7 | 牡4 | トゥザグローリー | 9 | ジャパンカップ(G1) 11着(0.8) | 8 | |
2010良 | 1 | 1 | 牡3 | ヴィクトワールピサ | 2 | ジャパンカップ(G1) 3着(0.0) | 8 |
2 | 7 | 牝4 | ブエナビスタ | 1 | ジャパンカップ(G1) 2着(降着)(-0.3) | 1 | |
3 | 11 | 牡3 | トゥザグローリー | 14 | 中日新聞杯(G3) 1着(-0.3) | 1 |
過去10年の有馬記念3着以内30頭中26頭を占めます。そのうち13頭がジャパンカップ組でした。昨年を除く過去9回でジャパンカップ組が馬券圏内に好走しています。
過去10年の有馬記念3着以内30頭中4頭を占めます。そのうち3頭が前走重賞レース優勝馬、残る1頭(ウインバリアシオン)は、G1レースでの連対経験がありました。
- 2015年1着ゴールドアクター(前走アルゼンチン共和国杯1着)
- 2013年2着ウインバリアシオン(前走金鯱賞3着)※実績:日本ダービー2着、菊花賞2着、天皇賞春3着
- 2012年2着オーシャンブルー(前走金鯱賞1着)
- 2010年3着トゥザグローリー(前走中日新聞杯1着)
過去10年の有馬記念3着以内30頭中29頭を占めます。6歳以上が劣勢傾向にあります。
過去10年の有馬記念3着以内30頭中4頭を占めます。そのうちシュヴァルグラン(2018年)を除く3頭がゴールドシップ(2012~2014年)でした。さらに近年3着以内に好走した6枠もレイデオロ、サトノダイヤモンド、キタサンブラックと考えると、抜けて強い馬以外の外枠(6枠~8枠)は、狙い難い傾向にありそうです。
穴馬の傾向(2000年以降)
2000年以降、3着以内に好走した8番人気以下の穴馬(計16頭)です。
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 |
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2018 | 3 | 15 | 牡6 | シュヴァルグラン | 9 | ジャパンカップ(G1) 4着(0.2) |
2017 | 2 | 3 | 牝5 | クイーンズリング | 8 | エリザベス女王杯(G1) 7着(0.3) |
2015 | 1 | 7 | 牡4 | ゴールドアクター | 8 | アルゼンチン共和国杯(G2) 1着(-0.0) |
2014 | 2 | 6 | 牡3 | トゥザワールド | 9 | 菊花賞(G1) 16着(4.2) |
2012 | 2 | 6 | 牡4 | オーシャンブルー | 10 | 金鯱賞(G2) 1着(-0.1) |
2011 | 3 | 7 | 牡4 | トゥザグローリー | 9 | ジャパンカップ(G1) 11着(0.8) |
2010 | 3 | 11 | 牡3 | トゥザグローリー | 14 | 中日新聞杯(G3) 1着(-0.3) |
2009 | 3 | 6 | 牡8 | エアシェイディ | 11 | ジャパンカップ(G1) 5着(0.6) |
2008 | 2 | 14 | 牡7 | アドマイヤモナーク | 14 | ジャパンカップ(G1) 12着(0.8) |
3 | 6 | 牡7 | エアシェイディ | 10 | 天皇賞秋(G1) 5着(0.1) | |
2007 | 1 | 3 | 牡4 | マツリダゴッホ | 9 | 天皇賞秋(G1) 15着(1.7) |
2004 | 3 | 6 | 牡5 | シルクフェイマス | 9 | 天皇賞秋(G1) 10着(1.7) |
2002 | 2 | 8 | 牡5 | タップダンスシチー | 13 | 京阪杯(G3) 5着(0.4) |
3 | 6 | 牡4 | コイントス | 8 | アルゼンチン共和国杯(G2) 2着(0.5) | |
2001 | 2 | 1 | 牡6 | アメリカンボス | 13 | ジャパンカップ(G1) 10着(1.8) |
2000 | 3 | 12 | 牡8 | ダイワテキサス | 13 | ジャパンカップ(G1) 5着(0.5) |
同年の中山重賞レース実積
2000年以降の有馬記念で3着以内に好走した穴馬(8番人気以下)16頭中9頭が同年の中山芝重賞レースで3着以内に好走した経験がありました。
年度 | 着順 | 馬番 | 馬名 | 同年の中山実績 |
---|---|---|---|---|
2000 | 3 | 12 | ダイワテキサス | 中山記念1着、新潟記念(中山開催)1着 |
2001 | 2 | 1 | アメリカンボス | AJCC1着、中山記念1着 |
2002 | 2 | 8 | タップダンスシチー | 日経賞2着、アルゼンチン共和国杯(中山開催)3着 |
3 | 6 | コイントス | 日経賞3着、アルゼンチン共和国杯(中山開催)2着 | |
2007 | 1 | 3 | マツリダゴッホ | AJCC1着、日経賞3着、オールカマー1着 |
2008 | 2 | 14 | アドマイヤモナーク | 日経賞3着 |
3 | 6 | エアシェイディ | 中山金杯2着、AJCC1着、中山記念3着 | |
2009 | 3 | 6 | エアシェイディ | AJCC2着 |
2014 | 2 | 7 | トゥザワールド | 弥生賞1着、皐月賞2着 |
同年の重賞レースを2勝
同年の中山重賞レース好走馬9頭を除く7頭中2頭が同年の重賞レースで2勝していました。
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 同年の重賞レース実績 |
---|---|---|---|---|---|
2011 | 3 | 7 | 牡4 | トゥザグローリー | 京都記念1着、日経賞1着 |
2004 | 3 | 6 | 牡5 | シルクフェイマス | 日経新春杯1着、京都記念1着 |
前走重賞レース優勝
同年の中山重賞レース好走馬9頭と同年の重賞レース2勝馬2頭を除く5頭中3頭が前走の重賞レースで優勝していました。
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 前走 |
---|---|---|---|---|---|
2015 | 1 | 7 | 牡4 | ゴールドアクター | アルゼンチン共和国杯(G2) 1着(-0.0) |
2012 | 2 | 6 | 牡4 | オーシャンブルー | 金鯱賞(G2) 1着(-0.1) |
2010 | 3 | 11 | 牡3 | トゥザグローリー | 中日新聞杯(G3) 1着(-0.3) |
今年の穴馬
2000年以降、3着以内に好走した8番人気以下の16頭中14頭が同年の中山重賞レース好走馬、同年の重賞レース2勝馬、前走重賞レース優勝馬のいずれかに該当しました。今年の有馬記念2020出走予定の穴馬では、以下3頭が穴馬候補になるでしょうか。
- オセアグレイト(前走重賞レース優勝馬:ステイヤーズステークス1着)
- バビット(同年の中山実績:セントライト記念1着)(同年の重賞レース2勝:セントライト記念1着、ラジオNIKKEI賞1着)
- ブラストワンピース(同年の中山実績:AJCC1着)
- モズベッロ(同年の中山実績:日経賞2着)
予想
今年の有馬記念2020は、かなり難解なレースになりそうです。フィエールマンやクロノジェネシスが中心という感じですが、上位人気馬だけ見ても何が来てもおかしくなメンバーだと思います。穴馬も馬券候補になりそうな実績馬が多いので、波乱の可能性も無くはないという印象を受けます。
以下、簡単な考察と予想です。中山コース好走歴のある馬、G1好走歴のある馬、外すぎない枠の馬を狙いました。馬券的にはスルーしていますが、クロノジェネシスも気になります…。※後日、馬券予想などの追記を予定しています。
過去好走例が多い前走ジャパンカップ組。上位5頭には離されたものの、約1年近くの休養明けで6着と力のあるところは見せたレースだったと思います。昨年の有馬記念は、有力馬を抑えての3着に好走していますし、ここで伏兵扱いなら狙ってみても…。
過去好走例が多い前走ジャパンカップ組。2~3着もあったんじゃないかと思うようなレースでした。コントレイル、デアリングタクト、グローリーヴェイズ相手に僅差なら、ここでも十分に上位争いの候補になりそうです。勝ち切れないレースが続いているので、対抗評価に下げています。
昨年末から本格化したかのような成績を残しています。外過ぎない枠のG1実績馬ということで押さえました。
前走天皇賞秋2着。前走のレースを見て、ここは勝ち負け候補だと思っていたのですが、劣勢傾向の外枠に入ったこともあり、少し評価を下げました。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、3着、4着、5着、5着でした。本命◎ワールドプレミアは、5着でした。
着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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1 | 9 | 牝4 | クロノジェネシス | 1 | 天皇賞秋(G1) 3着(0.1) | 2 |
2 | 14 | 牝5 | サラキア | 11 | エリザベス女王杯(G1) 2着(0.1) | 5 |
3 | 13 | 牡5 | フィエールマン | 2 | 天皇賞秋(G1) 2着(0.1) | 5 |
スローの中、早めに動いたクロノジェネシスがフィエールを抑えて優勝。この2頭が下馬評通りに上位争いというレースになりました。
本命ワールドプレミアは、前にいたブラストワンピースが垂れるタイミングで下がることになり、そのまま出すところなく…というレースになってしまいました。最後の最後で伸びて来て5着まで来てるので、スムーズなら好勝負になったかもしれません。
2着には完全にスルーしていたサラキア。データ傾向からは手が出せない馬でした。さらに外差しも厳しいんじゃないかと思っていただけに、かなり流して買わないと押さえられない馬だったと思います。