日程 | 2023年5月28日(日曜) |
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開催 | 東京競馬場11R |
距離 | 芝2400m |
格付け | G1 |
条件 | 3歳 |
斤量 | 定量(牡57kg) |
出走数 | 18頭 |
天気 | 晴れ(ヤフー天気) |
クッション値 | 9.5(5月28日) |
日本ダービー2023(東京優駿)
3歳馬の頂点を決める一戦、日本ダービー2023(東京優駿)です。過去の日本ダービー優勝馬や上位馬には、後のG1戦線で活躍する名馬が名を連ねています。今後の日本競馬を占うレースといって良いと思います。
配当
過去10年の日本ダービーの配当を見ると、3連単10万馬券超えは3回あります。好配当の3連複も多いため、波乱含みのレースといっても良いかもしれません。なお285万馬券が出た2018年は、主要ローテの皐月賞、青葉賞、京都新聞杯の3レースがともに波乱決着の年でした。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
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2022 | 730円 | 4,570円 | 15,770円 |
2021 | 1,010円 | 8,800円 | 58,980円 |
2020 | 270円 | 2,480円 | 5,140円 |
2019 | 11,200円 | 12,050円 | 199,060円 |
2018 | 7,950円 | 521,600円 | 2,856,300円 |
2017 | 1,620円 | 2,220円 | 11,870円 |
2016 | 700円 | 850円 | 4,600円 |
2015 | 1,980円 | 3,950円 | 15,760円 |
2014 | 850円 | 27,470円 | 103,300円 |
2013 | 970円 | 17,130円 | 54,950円 |
では過去10年の日本ダービーで3着以内に入った馬のデータをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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2022良 | 1 | 13 | ドウデュース | 3 | 皐月賞(G1) 3着(0.3) | 1 |
2 | 18 | イクイノックス | 2 | 皐月賞(G1) 2着(0.1) | 3 | |
3 | 3 | アスクビクターモア | 7 | 皐月賞(G1) 5着(0.4) | 6 | |
2021良 | 1 | 10 | シャフリヤール | 4 | 毎日杯(G3) 1着(-0.0) | 2 |
2 | 1 | エフフォーリア | 1 | 皐月賞(G1) 1着(-0.5) | 2 | |
3 | 11 | ステラヴェローチェ | 9 | 皐月賞(G1) 3着(0.5) | 6 | |
2020良 | 1 | 5 | コントレイル | 1 | 皐月賞(G1) 1着(-0.1) | 1 |
2 | 12 | サリオス | 2 | 皐月賞(G1) 2着(0.1) | 3 | |
3 | 6 | ヴェルトライゼンデ | 10 | 皐月賞(G1) 8着(1.2) | 4 | |
2019良 | 1 | 1 | ロジャーバローズ | 12 | 京都新聞杯(G2) 2着(0.0) | 2 |
2 | 7 | ダノンキングリー | 3 | 皐月賞(G1) 3着(0.0) | 3 | |
3 | 13 | ヴェロックス | 2 | 皐月賞(G1) 2着(0.0) | 4 | |
2018良 | 1 | 17 | ワグネリアン | 5 | 皐月賞(G1) 7着(0.8) | 1 |
2 | 12 | エポカドーロ | 4 | 皐月賞(G1) 1着(-0.3) | 7 | |
3 | 7 | コズミックフォース | 16 | プリンシパルステークス(OP) 1着(-0.0) | 1 | |
2017良 | 1 | 12 | レイデオロ | 2 | 皐月賞(G1) 5着(0.4) | 5 |
2 | 4 | スワーヴリチャード | 3 | 皐月賞(G1) 6着(0.4) | 2 | |
3 | 18 | アドミラブル | 1 | 青葉賞(G2) 1着(-0.4) | 1 | |
2016良 | 1 | 3 | マカヒキ | 3 | 皐月賞(G1) 2着(0.2) | 3 |
2 | 8 | サトノダイヤモンド | 2 | 皐月賞(G1) 3着(0.4) | 1 | |
3 | 1 | ディーマジェスティ | 1 | 皐月賞(G1) 1着(-0.2) | 8 | |
2015良 | 1 | 14 | ドゥラメンテ | 1 | 皐月賞(G1) 1着(-0.2) | 3 |
2 | 1 | サトノラーゼン | 5 | 京都新聞杯(G2) 1着(-0.1) | 2 | |
3 | 11 | サトノクラウン | 3 | 皐月賞(G1) 6着(0.7) | 1 | |
2014良 | 1 | 2 | ワンアンドオンリー | 3 | 皐月賞(G1) 4着(0.3) | 4 |
2 | 13 | イスラボニータ | 1 | 皐月賞(G1) 1着(-0.2) | 2 | |
3 | 3 | マイネルフロスト | 12 | 青葉賞(G2) 6着(0.2) | 3 | |
2013良 | 1 | 1 | キズナ | 1 | 京都新聞杯(G2) 1着(-0.2) | 1 |
2 | 9 | エピファネイア | 3 | 皐月賞(G1) 2着(0.1) | 2 | |
3 | 3 | アポロソニック | 8 | 青葉賞(G2) 2着(0.0) | 9 |
過去10年の日本ダービー3着以内30頭中28頭を占めます。残る2頭は、レイデオロ(2017年1着)とステラヴェローチェ(2021年3着)です。レイデオロは、年末の重賞で優勝し、皐月賞で5着に好走していました。ステラヴェローチェは、年末の朝日杯FSで2着に好走し、皐月賞でも3着に好走していました。
- 2017年1着レイデオロ(ホープフルS優勝→皐月賞5着)
- 2021年3着ステラヴェローチェ(朝日杯FS2着→共同通信杯5着→皐月賞3着)
過去10年の日本ダービー3着以内30頭中22頭を占めます。優勝馬7頭、2着馬9頭を出している鉄板ローテです。前走皐月賞出走馬が連対しなかった年はありません。なお日本ダービー3着以内に好走した前走皐月賞出走馬は、すべて皐月賞1~5着馬もしくは皐月賞1~5番人気馬でした。過去10年でデータを区切っていますが、2012年以前も暫く続いています。
過去10年の日本ダービー3着以内30頭中3頭を占めます。近年は好走例が減少傾向にあります。青葉賞2着以下は不要というデータが長い間続いていましたが、2013~2014年に以下2頭がデータを破って好走しています。2頭とも2枠3番でした。
- 2014年3着マイネルフロスト(前走青葉賞6着)
- 2013年3着アポロソニック(前走青葉賞2着)
過去10年の日本ダービー3着以内30頭中3頭を占めます。3頭ともディープインパクト産駒で、京都新聞杯では連対していました。
過去10年の日本ダービー3着以内30頭中11頭を占めます。内枠から道中ロスなく進めた馬の活躍が目立つ傾向にあります。
予想
日本ダービー2023は、例年並みのメンバーが集まりました。過去データの傾向からは、皐月賞好走馬が上位争いの中心になるでしょうか。ソールオリエンスが人気を集めそうですが、2~3着候補まで考えると、穴馬にもチャンスがあるレースだと思います。
以下、簡単な考察と予想です。順当なら皐月賞上位馬決着だと思いますが、別ローテの馬を中心に選びました。
過去好走例が多い前走皐月賞好走馬。前走は、ソールオリエンスの勝ちっぷりが際立つレースだったと思います。京成杯からのぶっつけ本番のローテに加え、重馬場&中山を後方大外一気でまとめて差し切るのは、並みの馬では無いという印象でした。順当なら上位争い濃厚と考えて、深く考えず本命評価にしました。
前走青葉賞優勝。前走のメンバーを見る限り、皐月賞出走馬の方が強そうに見えますが、やけにルメール騎手が自信ありそうだったので対抗評価にしました。重馬場の皐月賞を使った馬の疲労を考慮すれば、今年はこのローテが良いかもしれません。過去、好走が目立つ1~2枠にも期待して…。
前走青葉賞2着。前走のゴール前を見ると、スキルヴィングの方が一枚上の強さだったと思います。今回は流石に穴候補になりますが、最後の脚は堅実ですし、相手なりに走って大崩れしていない点にも期待して、紐荒れ候補として押さえました。
前走京都新聞杯優勝。ドスローで流れた前走は、前の馬が粘る中、ゴール前ギリギリでの差し切り勝ちでした。前走のメンバーの中では、一番強く見えましたが、ここに入ると流石に厳しいでしょうか。穴候補になりそうなローテではあるので、紐荒れ候補として押さえました。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、2着、3着、11着、17着でした。本命◎ソールオリエンスは、2着でした。
着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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1 | 12 | タスティエーラ | 4 | 皐月賞(G1) 2着(0.2) | 5 |
2 | 5 | ソールオリエンス | 1 | 皐月賞(G1) 1着(-0.2) | 2 |
3 | 11 | ハーツコンチェルト | 6 | 青葉賞(G2) 2着(0.1) | 2 |
逃げを想定していたドゥラエレーデがスタート直後に落馬。その影響もあったのか、
スローの直線勝負というレースになりました。オークスと比べると勝ち時計も平凡ですし、評価が難しい日本ダービーになるでしょうか。
優勝は、皐月賞2着馬タスティエーラ。実績面や前走の内容を考えると、上位争いの候補ではありましたが、ダービーでテン乗りは買い難い要素だったと思います。父ノーザンダンサー血統の優勝もメイショウサムソン(2006年)まで遡るみたいですし、イレギュラーな年でした。例年の様な高速決着にならなかったことも優勝を後押ししたかもしれません。
3着ハーツコンチェルト。出遅れから、早めに動いて良い脚を見せていました。スムーズならもっと接戦に持ち込んでいた可能性はありそうです。スキルヴィングも前走のパフォーマンスを考えると、上位争いに加わっていたかもしれません。
4着ベラジオオペラ。前走先行策で見せ場なく敗戦した馬ですが、ここは見せ場のある内容だったと思います。やはり脚を溜めると強い印象でした。今後も期待できそうです。