日程 | 2016年11月5日(土曜日) |
---|---|
開催 | 京都競馬場 11R |
距離 | 芝1400m |
格付け | GⅢ |
条件 | サラ系2歳牝馬 |
斤量 | 馬齢 |
出走数 | 12頭 |
天気 | 晴れ参考 京都競馬場 – ヤフー天気 |
阪神ジュベナイルフィリーズ2016の前哨戦として行われるG3「ファンタジーステークス2016」です。同じ前哨戦としてアルテミスステークス2016も創設された為、近年は少頭数の傾向が続いています。
昨年(旧ブログ)は、データ通りに3連単3頭ボックスだけ買って的中したレースです。今年もデータが使えるかは分かりませんが、データを中心に押さえたいと思っています。
過去10年のファンタジーステークスの配当を見ると、3連単10万馬券超えは7回に及びます。2008~2014年の7年連続で波乱決着となっていました。
- 2015年 39,480円
- 2014年 380,480円
- 2013年 614,810円
- 2012年 157,080円
- 2011年 106,860円
- 2010年 136,370円
- 2009年 243,520円
- 2008年 294,430円
- 2007年 9,190円
- 2006年 9,120円
では過去10年の前走データをまとめました。よろしければ、ご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 |
---|---|---|---|---|---|
2015良 | 1 | 11 | キャンディバローズ | 5 | 未勝利(札幌芝1500m) 1着(-0.1) |
2 | 3 | メジェルダ | 6 | りんどう賞(500万) 2着(0.0) | |
3 | 6 | ブランボヌール | 1 | 函館2歳S(G3) 1着(-0.6) | |
2014良 | 1 | 6 | クールホタルビ | 14 | 小倉2歳S(G3) 13着(1.1) |
2 | 1 | ダノングラシアス | 1 | りんどう賞(500万) 2着(0.0) | |
3 | 9 | ウインソワレ | 3 | 未勝利(阪神芝1400m) 1着(-0.1) | |
2013良 | 1 | 7 | ベルカント | 4 | 小倉2歳S(G3) 2着(0.2) |
2 | 4 | モズハツコイ | 7 | デイリー杯2歳S(G2) 6着(0.9) | |
3 | 10 | アドマイヤビジン | 15 | 未勝利(小倉芝1200m) 1着(-0.0) | |
2012良 | 1 | 13 | サウンドリアーナ | 2 | デイリー杯2歳S(G2) 7着(0.5) |
2 | 14 | ローブティサージュ | 4 | 新馬(函館芝1800m) 1着(-0.2) | |
3 | 9 | アメージングムーン | 10 | 未勝利(札幌芝1200m) 1着(-0.2) | |
2011良 | 1 | 12 | アイムユアーズ | 8 | 函館2歳S(G3) 2着(0.2) |
2 | 3 | アンチュラス | 4 | 未勝利(阪神芝1400m) 1着(-0.7) | |
3 | 5 | ファインチョイス | 1 | 函館2歳S(G3) 1着(-0.2) | |
2010良 | 1 | 8 | マルモセーラ | 4 | 未勝利(京都芝1400m) 1着(-0.7) |
2 | 4 | ホーマンフリップ | 7 | 新潟2歳S(G3) 除外 | |
3 | 5 | ホエールキャプチャ | 5 | 芙蓉S(OP) 1着(-0.0) | |
2009良 | 1 | 10 | タガノエリザベート | 8 | デイリー杯2歳S(G2) 6着(0.6) |
2 | 16 | ベストクルーズ | 5 | 未勝利(京都芝1600m) 1着(-0.1) | |
3 | 15 | グレナディーン | 3 | りんどう賞(500万) 2着(0.2) | |
2008良 | 1 | 3 | イナズマアマリリス | 13 | すずらん賞(OP) 2着(0.0) |
2 | 1 | ワンカラット | 5 | デイリー杯2歳S(G2) 6着(0.5) | |
3 | 5 | アディアフォーン | 2 | 未勝利(京都芝1400m) 1着(-0.0) | |
2007良 | 1 | 3 | オディール | 4 | りんどう賞(500万) 2着(0.3) |
2 | 14 | エイムアットビップ | 1 | りんどう賞(500万) 1着(-0.3) | |
3 | 8 | エイシンパンサー | 2 | 新潟2歳S(G3) 4着(0.4) | |
2006良 | 1 | 12 | アストンマーチャン | 3 | 小倉2歳S(G3) 1着(-0.4) |
2 | 9 | イクスキューズ | 2 | 札幌2歳S(G3) 3着(0.1) | |
3 | 13 | ハロースピード | 1 | マリーゴールド賞(OP) 1着(-0.3) |
過去10年のファンタジーステークス3着以内30頭中5頭を占めます。前走りんどう賞(連対馬)が出走している年は、押さえておいた方が良いというローテです。
馬券圏内に来た5頭中4頭がりんどう賞2着馬でした。
過去10年のファンタジーステークスでは、馬券に絡まなかった年がありません。レース別に分けると、以下のようになります。(デイリー杯2歳ステークスは、2014年から11月開催に変わりました。)
- 前走デイリー杯2歳ステークス 4頭
- 前走小倉2歳ステークス 3頭
- 前走函館2歳ステークス 3頭
- 前走新潟2歳ステークス 2頭
- 前走札幌2歳ステークス 1頭
過去10年のファンタジーステークス3着以内30頭中8頭を占めます。2008年から8年連続で、前走未勝利戦勝ちの馬が馬券圏内に来ています。二桁人気馬も以下2頭がいます。
- 2012年3着アメージングムーン(10番人気)
- 2013年3着アドマイヤビジン(15番人気)
馬券予想
過去データからの注目は、「前走りんどう賞(連対馬)」「前走2歳重賞」「前走未勝利戦」です。ただ今年は、前走未勝利戦の馬の出走が多くなりました。(昨年はキャンディバローズだけでした。)
以下、簡単な考察と予想です。
前走のデビュー戦は、1頭だけ格が違うかのような競馬でした。持ったまま馬なりで楽に突き放していきました。今回は、勝ち負け候補でしょうか。
父フランケルは、キャリア全勝でG1を10勝したイギリスの馬です。産駒が日本競馬に適応するかがポイントになりそうですね。
前走は阪神芝1600mコースで1:37.2(稍重)という時計の掛かる馬場でした。2歳の新馬なので、時計はあまり気にしないで良いと思いますが、近年1分21秒前後で決着するファンタジーステークスでは、少し買い難い印象ではあります。
前走未勝利戦組の5頭です。傾向から押さえておきたいローテですが、せっかくなのでオッズ的に面白そうな馬を狙いたいです。
ドロウアカード
前走は逃げて押し切りました。上位勢は先行馬が占め、差し追い込みが来ない決着だったので、馬場や展開が向いたと思います。重賞の今回は、楽逃げできるとは思いませんが、全姉ソルヴェイグという血統を見ると、中穴かつ牝馬限定戦なら面白いかもしれません。(ソルヴェイグは人気薄でフィリーズレビュー2016と函館スプリントステークス2016を優勝しています。)
モンロー
前走は、1枠から逃げて押し切りました。ダート戦だったので、芝の重賞ではどうだろうという気もしますが、兄シンゲンやヤングアットハートがいる血統ですから、こなしてくれるでしょう。クロフネ産の芦毛の牝馬は走るイメージがあるので、人気薄なら…と思っています。
クールファンタジー
前走は、斤量51kgでしたが、上がり最速の凄い脚で差し切りました。団栗の背比べのようなメンバーなので、差し追い込みが決まる展開になれば、十分に上位候補ではないでしょうか。
ゴールドケープ
前走は、好位の内ラチ沿いで上手く脚を溜めての差し切り勝ちでした。大外をぶん回して2着に来たファンシーアモンの方が強そうに見えたので、評価が難しいところですね。
ディアドラ
前走未勝利戦の馬では人気しそうですが、ジョッキー人気(ミルコ)でしょうか。前走は、後方で脚を溜めて差し切るという競馬でした。やや過剰人気という感じもしますが、差のないメンバーなので、上位があってもおかしくなさそうです。
小柄な馬格だけは気になる点ですが、前走の札幌2歳ステークス2016は牡馬相手に強さを見せていました。勝ったトラストからは離されたものの、外枠から外をまわって伸びてきていました。最終コーナーだけ見ると、よく2着に来れたな…という印象でした。
2勝した舞台が札幌の1500m戦ですし、今回の距離短縮はプラス材料ではないでしょうか。小柄な馬格なので、タフな馬場よりは京都の方が合うかも…という気がします。
買いどころの難しいハービンジャー産ですが、データ的には前走りんどう賞2016(連対馬)なので押さえておきたいです。兄にヤマカツエースがいるので、母系からは重賞戦線で好走してもおかしくはないと思います。
前走りんどう賞2016は、勝ったアズールムーンが強かったです。ただヤマカツグレースも3~4着馬に差されそうなところで、さらに伸びて(上がり最速)後続2頭の先着を許さないような競馬でした。このメンバーなら…という感じがします。
買い方
◎⑪ヤマカツグレース
○⑧ブラックオニキス
▲②ドロウアカード
△⑤クールファンタジー
過去データの通りに狙いました。前走りんどう賞2016連対馬のヤマカツグレースを本命、対抗に前走2歳重賞のブラックオニキスを選びました。その他、前走未勝利戦の勝ち馬からドロウアカードとクールファンタジーを押さえました。
今年は、未勝利戦勝ち馬が多いことと強そうなミスエルテがいるので、データ通りというのは難しいかもしれませんね。
3連複 ◎ – ○ – ▲△ 合計2点
結果
馬券的には、6着、8着、9着、11着でした。
本命◎ヤマカツグレースは9着でした。
着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | ミスエルテ | 1 | 新馬(阪神芝1600m) 1着(-0.3) |
2 | 7 | ショーウェイ | 12 | ききょうS(OP) 8着(1.0) |
3 | 10 | ディアドラ | 3 | 未勝利(新潟芝1400m) 1着(-0.3) |
晩に録画を見ましたが、全くカスリもしない結果になりました。
勝ったミスエルテは衝撃的強さですね。テレビの解説ではゆっくり出していったと言っていましたが、川田ジョッキーは馬が横を向いているときにゲートが開いて出遅れてしまったと言っていました。
最後は外からノーステッキで持ったままの加速。それも信じられないような加速でした。2着以下との着差は0.2秒差ですが、力差はそれ以上あるのは確実でした。
今年のファンタジーステークス2016は、データが全く通用しませんでした。改めて思うのは、「重賞で人気のハービンジャー産は買えない」ということでしょうか。人気薄のハービンジャー産の好走はたまにありますが、人気を背負って好走するタイプでは無いですね。