富士ステークス2016過去10年のデータと予想 | 深く考えない競馬

富士ステークス2016過去10年のデータと予想

日程 2016年10月22日(土曜日)
開催 東京競馬場
距離 芝1600m
格付け GⅢ
条件 サラ系3歳以上
斤量 別定
出走数 11頭
天気 曇り参考 東京競馬場 – ヤフー天気

マイルチャンピオンシップ2016前哨戦として行われる「富士ステークス2016」です。マイルチャンピオンシップで馬券圏内に入る馬を多く輩出している注目のステップレースです。

「富士ステークスを叩きで使う馬」と「富士ステークスをメイチ」という馬がいる為か、波乱決着が多い傾向にあります。過去10年の富士ステークスの配当を見ると、3連単10万馬券超えは7回に及びます。連続して硬い決着だった年がないので、昨年が硬い決着だったので今年は、波乱の可能性があるかもしれません。

  • 2015年 28,720円
  • 2014年 266,760円
  • 2013年 250,420円
  • 2012年 468,140円
  • 2011年 33,270円
  • 2010年 1,718,480円
  • 2009年 2,192,750円
  • 2008年 96,570円
  • 2007年 171,660円
  • 2006年 196,310円

では過去10年の前走データをまとめました。よろしければ、ご活用とご参考になさってください。

過去10年の1~3着馬の前走データ

富士ステークス2016
年度 着順 馬番 性齢 斤量 馬名 人気 前走
2015 1 3 牡3 54 ダノンプラチナ 4 皐月賞(G1) 11着(1.3)
2 11 牡4 56 サトノアラジン 1 エプソムC(G3) 2着(0.0)
3 14 牡5 58 ロゴタイプ 3 オールカマー(G2) 4着(0.5)
2014 1 16 牡3 54 ステファノス 2 セントライト記念(G2) 4着(0.2)
2 7 牡4 56 シャイニープリンス 12 京成杯AH(G3) 6着(0.3)
3 11 牡4 56 レッドアリオン 5 西宮S(1600万) 1着(-0.3)
2013 1 9 牡5 57 ダノンシャーク 1 京成杯AH(G3) 2着(0.2)
2 12 牡5 58 リアルインパクト 9 ダービー卿CT(G3) 12着(0.7)
3 4 牡3 54 シャイニープリンス 14 信越S(OP) 14着(0.5)
2012 1 18 牡3 54 クラレント 5 ポートアイランドS(OP) 8着(0.3)
2 10 牡3 55 ファイナルフォーム 3 ラジオNIKKEI賞(G3) 1着(-0.3)
3 11 牡5 56 ヒットジャポット 14 六甲S(OP) 6着(0.8)
2011不良 1 13 牡4 56 エイシンアポロン 1 毎日王冠(G2) 4着(0.1)
2 8 牝4 54 アプリコットフィズ 6 京成杯AH(G3) 2着(0.1)
3 5 牡3 54 マイネルラクリマ 5 オールカマー(G2) 6着(0.6)
2010 1 9 牡4 56 ダノンヨーヨー 2 ポートアイランドS(OP) 1着(-0.4)
2 3 セ6 57 ライブコンサート 14 安田記念(G1) 15着(1.4)
3 14 牡3 55 ガルボ 13 ラジオNIKKEI賞(G3) 8着(0.7)
2009 1 3 牡5 57 アブソリュート 6 安田記念(G1) 13着(1.4)
2 17 牡6 56 マルカシェンク 11 チャレンジC(G3) 14着(1.0)
3 10 牡8 56 マイケルバローズ 15 朱鷺S(OP) 1着(-0.1)
2008 1 5 牡5 57 サイレントプライド 4 ダービー卿CT(G3) 1着(-0.0)
2 1 牡5 56 リザーブカード 5 京成杯AH(G3) 6着(0.8)
3 15 牡4 56 バトルバニヤン 7 ポートアイランドS(OP) 2着(0.6)
2007 1 4 牡3 54 マイネルシーガル 4 京成杯AH(G3) 3着(0.4)
2 15 牡6 56 マイケルバローズ 7 京成杯AH(G3) 4着(0.5)
3 5 牡5 56 トウショウカレッジ 8 ポートアイランドS(OP) 9着(0.9)
2006 1 12 牡7 56 キネティクス 16 シリウスS(G3) 3着(0.4)
2 16 牡5 56 エアシェイディ 2 オールカマー(G2) 5着(0.1)
3 13 牡4 56 スズカフェニックス 1 大原S(1600万) 1着(-0.3)
外枠

少し外枠が優勢です。過去10年の富士ステークス3着以内30頭中11頭外枠(7~8枠)でした。馬券圏内に1頭も来なかったという年がないので、二桁馬番(特に7~8枠)の馬は押さえた方が良さそうな傾向です。

前走京成杯AH、前走ポートアイランドステークス

鉄板ローテはありませんが、過去10年の富士ステークスでは、前走この2レースだった馬の好走が目立ちます。

  • 前走京成杯オータムハンデキャップ6頭
  • 前走ポートアイランドステークス4頭
人気

過去10年の富士ステークスでは、上位人気の成績が良くありません。1~3番人気から同時に2頭以上が馬券圏内に来た年は、2006年と2015年だけです。

  • 1番人気(2-1-1-6)複勝率40%
  • 2番人気(2-1-0-7)複勝率30%
  • 3番人気(0-1-1-8)複勝率20%

馬券予想

出走馬が少頭数の11頭になりました。前走マイル重賞勝ち馬が3頭、G1馬イスラボニータや重賞実績馬フルーキーなど、少頭数ながら、かなりの好メンバーが揃いました。

11頭というのは、富士ステークスが重賞になって今年が19回目ですが、過去最少の頭数(例年は16~18頭)です。波乱想定でしたが、硬く決まりそうな気がしてしまいます。

以下、簡単な考察と予想です。

①ブラックムーン

前走西宮ステークス2016は最後方からの競馬でした。大外をぶん回して、上がり最速で差し切りました。2~5着馬は、最後の直線で前にいた馬が占める流れだったので、ここで全頭を差し切ったのはブラックムーンの能力の高さを伺わせます。

今年の富士ステークス2016も同じく後方からの競馬になると思いますが、同タイプの強い馬(ダノンプラチナやフルーキー、ロードクエストなど)が何頭か出走します。流石に実績を見れば一枚下という印象なので、ブラックムーンまで手が回らないです。

②ダノンプラチナ

蛯名ジョッキーがイスラボニータではなく、ダノンプラチナに乗るというのは興味深いです。昨年の富士ステークス2015優勝、同コースの東京新聞杯2016では小差の4着に来ています。東京新聞杯2016は前残りの馬場だったことを考えれば、東京マイルの相性は良い馬だと思います。

前走京成杯オータムハンデキャップ2016は、斤量58kg7ヶ月休養明け後の競馬だったことを考えれば、上々の成績だと思います。優勝したロードクエスの斤量は55kgで、今回は斤量差が1kg少なくなります。

不安要素としては、目標は次(マイルチャンピオンシップ2016)だと思うので、前走激減した馬体重(-18kg)は気になるところです。

③ヤングマンパワー

前走関屋記念2016では、○評価にしました。もともと関屋記念は、傾向として外枠が優勢のレースだったので好走に驚きはありませんが、まさか勝ち切るとは思いませんでした。

好位で脚を溜めるタイプで、今回は、有力馬よりも前で競馬ができるのは良いと思います。ただ前走関屋記念組は、全く富士ステークスでは馬券に絡めていません。傾向からは、軸ではなく押さえ候補という感じでしょうか。

④イスラボニータ

今回はルメール騎手に乗り替わりです。実績ではメンバー中1番でしょう。直近5走は、G1が3戦&G2が2戦です。G2の大阪杯2016と中山記念2016は、かなり強いメンバーが揃っていたので、度外視して良いかもしれません。

他の有力馬(ロードクエスト、ダノンプラチナ、フルーキー)が揃いも揃って差し追い込み馬ばかりです。イスラボニータは、好位~先行から強い競馬をしてきた馬なので、後ろが届かない展開なら、ここは勝ち負け候補になると思っています。

⑤テイエムイナズマ、⑥マイネルアウラート

前走ポートアイランドステークス2016組の2頭です。穴をあけるならこのローテかもしれません。過去4頭、馬券圏内に来ています。そのうち3頭が中穴の馬(6~8番人気)でした。

  • 2014年1着クラレント(6番人気)
  • 2010年1着ダノンヨーヨー(2番人気)
  • 2008年3着バトルバニヤン(7番人気)
  • 2007年3着トウショウカレッジ(8番人気)

今年の富士ステークス2016では、同じく中穴になりそうなマイネルアウラートの方が狙い目でしょうか。マイネルアウラートは、今年の東京新聞杯2016では先行し3着(11番人気)に粘っています。東京新聞杯2016は、上位6頭のうち4着ダノンプラチナを除く5頭が逃げ先行をした馬という特殊な馬場でした。前が残る馬場と展開なら…狙えるかもしれません。

⑦フルーキー

Redoute’s Choice産ということもあり、マイル以下の方が良さそうだと思っていたので、前走エプソムカップ2016からの距離短縮は、プラスになると思います。

昨年の富士ステークス2015は、大外枠から先行という競馬で5着に敗れています。近走を見る限り、後ろから脚を溜めたときの方が強さを見せているので、昨年の結果は度外視しても良さそうです。

休養明け(2-1-0-0)も問題無さそうですし、ミルコとの相性(1-1-1-0)も良さそうです。露骨な前残り馬場にならない限り、上位争いの1頭になるのではないでしょうか。

⑧ガリバルディ

前走中京記念2016では、本命(7番人気1着)でした。もともと先行して結果を出してきた馬ですが、前走は鮮やかな追い込みを決めて勝ち切りました。

今回は強い追い込み馬が揃っているので、前走と同じような競馬にはならないかもしれません。ただ後ろからも前からも対応できそうなタイプなので、展開次第で柔軟に勝負してくれるのではないかと思っています。休み明け(3-0-1-1)も苦にしないタイプだと思いますし、ここは狙い目かもしれません。

⑪ロードクエスト

前走京成杯オータムハンデキャップ2016は、上がり最速で強い競馬でした。直線だけで追い込むのではなく、残り150mあたりから先頭に立ち、後続を寄せ付けない状態で押し切っていました。それでいて最後は、まだ余裕を感じさせるゴールに見えたので、上のクラスでも楽しみだと思いました。

新潟2歳ステークス2015やNHKマイルカップ2016を見る限り、もともと小回りの競馬場より広く直線の長いコースの方が合っていると思っていたので、今回の富士ステークスの条件はプラスに働くのではないでしょうか。ここで勝つようであれば。次が楽しみになりますが…。

買い方

◎⑦フルーキー

○⑪ロードクエスト

▲⑧ガリバルディ

△④イスラボニータ

少頭数ながら、かなり混戦だと思います。

週初めの予想の真逆になりました。上位人気で決着し、差しも決まると予想しました。イスラボニータとダノンプラチナで迷いましたが、休み明けの前走で馬体重を大きく減らしていたダノンプラチナを軽視しました。

3連複 ◎ – ○▲△ – ○▲△ 合計3点

結果

馬券的には、2着、5着、8着、9着でした。

本命◎フルーキーは8着でした。

富士ステークス2016
着順 馬番 性齢 馬名 人気 前走
1 3 牡4 ヤングマンパワー 3 関屋記念(G3) 1着(-0.0)
2 4 牡5 イスラボニータ 4 安田記念(G1) 5着(0.3)
3 2 牡4 ダノンプラチナ 2 京成杯AH(G3) 3着(0.3)

晩に録画を見ましたが、真逆に近い結果になりました。週初めの狙いから変えなくてよかったとは…。

内ラチ沿いというよりは、内ラチ沿いから2~3頭分空けた馬場が良い状態でした。なので、外をまわした馬は、かなりぶん回すことになります。結果的には、「前に行った馬、内を通った馬」が上位を占め、後方からの追い込みは全く届かないという決着でした。

フルーキーやロードクエスト、ガリバルディは、残り300~400mあたりでも全く動く様子がなかったので、「これ届くの??」と思っていましたが…。

好位で溜めていたヤングマンパワー、イスラボニータ、ダノンプラチナが馬券圏内を占め、先行したマイネルアウラートが4着に残る展開だったので、外をぶん回して後方から進めた馬には、ノーチャンスという感じがしました。

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