日程 | 2017年6月18日(日曜日) |
---|---|
開催 | 函館競馬場 11R |
距離 | 芝1200m |
格付け | GⅢ |
条件 | サラ系3歳以上 |
斤量 | 別定 |
出走数 | 13頭 |
天気 | 晴れ参考 函館競馬場 – ヤフー天気 |
サマースプリントシリーズ第一戦、G3「函館スプリントステークス2017」です。夏競馬の始まりを感じるレースですね。近年は、かなり波乱傾向のレースで、夏一発目からやられてしまう、そういうレースです。
過去10年の函館スプリントステークスの配当を見ると、3連単10万馬券超えが5回あり、直近4年連続で波乱決着となっています。今年は、出走馬が少なくなりそうなので、ここまでの波乱は無いかもしれませんが…。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|
2016 | 17,090円 | 43,840円 | 397,650円 |
2015 | 19,550円 | 200,320円 | 944,140円 |
2014 | 27,340円 | 89,720円 | 872,270円 |
2013 | 9,040円 | 16,510円 | 162,690円 |
2012 | 330円 | 13,180円 | 72,540円 |
2011 | 810円 | 950円 | 4,260円 |
2010 | 900円 | 3,060円 | 13,220円 |
2009 | 3,700円 | 56,950円 | 247,900円 |
2008 | 1,090円 | 3,970円 | 12,910円 |
2007 | 3,520円 | 8,490円 | 52,160円 |
では過去10年の前走データをまとめました。よろしければ、ご活用とご参考になさってください。(2009年は、札幌開催です。)
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 斤量 | 馬名 | 人気 | 前走 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2016良 | 1 | 16 | 牝3 | 50 | ソルヴェイグ | 12 | 桜花賞(G1) 17着(2.0) |
2 | 3 | 牡3 | 52 | シュウジ | 2 | NHKマイルカップ(G1) 12着(0.6) | |
3 | 1 | 牝4 | 54 | レッツゴードンキ | 7 | ヴィクトリアマイル(G1) 10着(1.4) | |
2015良 | 1 | 9 | 牡5 | 56 | ティーハーフ | 4 | 彦根ステークス(1600万) 1着(-0.1) |
2 | 16 | 牡6 | 56 | アースソニック | 14 | 韋駄天ステークス(OP) 3着(0.2) | |
3 | 13 | 牡3 | 52 | レンイングランド | 12 | NHKマイルカップ(G1) 16着(1.6) | |
2014良 | 1 | 3 | 牡7 | 58 | ガルボ | 8 | 高松宮記念(G1) 11着(1.3) |
2 | 10 | 牝4 | 54 | ローブティサージュ | 6 | ヴィクトリアマイル(G1) 11着(0.6) | |
3 | 9 | 牝3 | 50 | クリスマス | 4 | 優駿牝馬(G1) 12着(1.6) | |
2013良 | 1 | 14 | 牡6 | 58 | パドトロワ | 6 | 京王杯スプリングカップ(G2) 14着(1.0) |
2 | 5 | 牝5 | 54 | シュプリームギフト | 5 | 鞍馬ステークス(OP) 4着(0.1) | |
3 | 1 | 牝5 | 54 | フォーエバーマーク | 3 | 福島民友カップ(OP) 2着(0.3) | |
2012良 | 1 | 2 | 牡5 | 56 | ドリームバレンチノ | 2 | 安土城ステークス(OP) 1着(-0.2) |
2 | 1 | 牡4 | 56 | ロードカナロア | 1 | 高松宮記念(G1) 3着(0.1) | |
3 | 10 | 牝6 | 54 | ビスカヤ | 11 | 朱雀ステークス(1600万) 10着(0.7) | |
2011良 | 1 | 2 | 牝4 | 54 | カレンチャン | 1 | 阪神牝馬ステークス(G2) 1着(-0.1) |
2 | 3 | 牡3 | 53 | テイエムオオタカ | 3 | 道新スポーツ杯(1000万) 1着(-0.6) | |
3 | 1 | 牝4 | 54 | アンシェルブルー | 2 | ヴィクトリアマイル(G1) 5着(0.4) | |
2010良 | 1 | 1 | 牝4 | 54 | ワンカラット | 2 | CBC賞(G3) 3着(0.2) |
2 | 13 | 牡6 | 59 | ビービーガルダン | 1 | 高松宮記念(G1) 2着(0.0) | |
3 | 5 | 牡5 | 56 | アポロフェニックス | 5 | CBC賞(G3) 7着(0.7) | |
2009良札幌 | 1 | 6 | 牝3 | 51 | グランプリエンゼル | 1 | NHKマイルカップ(G1) 3着(0.6) |
2 | 14 | 牡9 | 57 | タニノマティーニ | 8 | CBC賞(G3) 9着(0.6) | |
3 | 8 | 牡6 | 56 | ブラックバースピン | 12 | 欅ステークス(OP) 15着(2.5) | |
2008良 | 1 | 6 | 牡5 | 56 | キンシャサノキセキ | 1 | 高松宮記念(G1) 2着(0.0) |
2 | 1 | 牡6 | 56 | トウショウカレッジ | 5 | CBC賞(G3) 9着(0.5) | |
3 | 8 | 牡6 | 57 | キングストレイル | 4 | 京王杯スプリングカップ(G2) 5着(0.5) | |
2007良 | 1 | 2 | 牝6 | 54 | アグネスラズベリ | 3 | CBC賞(G3) 3着(0.1) |
2 | 4 | 牡3 | 52 | サープラスシンガー | 6 | クロッカスステークス(OP) 1着(-0.2) | |
3 | 16 | 牡4 | 56 | ブラックバースピン | 4 | CBC賞(G3) 1着(-0.1) |
牝馬
過去10年の函館スプリントステークス3着以内30頭中12頭を占めます。人気薄が穴をあけることも多く、優勝馬では10頭中5頭が牝馬でした。
枠
小回りの競馬場ですが、過去10年の函館スプリントステークス3着以内では、外枠(7~8枠)の好走例が目立ちます。人気薄が穴をあけるケースも多いです。
一方、真ん中あたりの枠(4~5枠)の好走は少なく、好走馬は内か外に集まっています。ロス無く行ける内枠か、ごちゃつかない外枠が良いということかもしれません。
前走G1
過去10年の函館スプリントステークス3着以内30頭中12頭を占めます。特に直近3年では、3着以内9頭中7頭が前走G1に出走していました。
馬券予想
過去10年の傾向から「牝馬」「外枠」「前走G1」に注目です。
函館スプリントステークス2017は、メンバー的には揃った印象です。上位人気馬総崩れは考えにくいメンバーに見えますが、波乱傾向のレースだけに、一体どうなることやら…。
以下、簡単な考察と予想です。
前走高松宮記念2017 1着。低調なメンバーのG1でしたが、そこを勝ち切ったのは、能力の証明でしょうか。今回人気を集めそうな馬にもシルクロードステークス2017と高松宮記念2017で先着していることから、今の国内スプリント戦線ではトップクラスの能力の持ち主と考えたいですね。
初の洋芝コースになりますが、ダートでも芝でもスプリント戦では連対を外していないので、その安定感に期待したいです。
前走高松宮記念2017 15着。どうやら気性面に難のある馬のようですが、実績からは無視できず…。3歳馬だった昨年の函館スプリントステークス2016とキーンランドカップ2016は、それぞれ2着に好走。洋芝適性も問題無さそうです。
昨年の阪神カップ2016は、イスラボニータ・ミッキーアイルあたりの強い馬を抑えての優勝で、気性面をクリアできれば、ここでは勝ち負け出来る能力があると思います。
前走桜花賞2017 9着。今年の3歳牝馬はレベルが高いと言われている中、阪神ジュベナイルフィリーズ2016→フィリーズレビュー2017→桜花賞2017と、王道路線で強い馬を相手に走ってきました。
直近3年の函館スプリントステークスでは、3歳馬の好走が目立っていますし、昨年1着ソルヴェイグと2014年3着クリスマスと、斤量50kgの3歳牝馬も結果を残しています。
洋芝適性だけは走ってみないと分かりませんが、データ的にも押さえておきたい1頭でしょうか。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、1着、4着、10着でした。本命◎セイウンコウセイは4着でした。
着順 | 馬番 | 性齡 | 馬名 | 人気 | 前走 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 牝3 | ジューヌエコール | 3 | 桜花賞(G1) 9着(0.8) |
2 | 3 | 牡4 | キングハート | 4 | 鞍馬ステークス(OP) 1着(-0.0) |
3 | 4 | セ9 | エポワス | 7 | 大阪-ハンブルクカップ(OP) 1着(-0.1) |
セイウンコウセイが飛んでしまうとは。流石、波乱傾向のレースです。1~2番人気が普通に飛びました。せめて馬連を引っ掛けたかったです…(´;ω;`)
前半600mが32.2秒、1000mが54.6秒で、超ハイペースで流れました。これ洋芝だよね!?とツッコミを入れたくなるほどの時計の出る馬場。今開催の函館はレコード決着がチラホラ。洋芝巧者を苦しめる馬場かもしれません。(今日の阪神の米子ステークスも1:31.9という時計が出ているので、この馬場は作為的なものを感じますね…。)
シュウジは気性の悪さが出たのか、暴走気味で飛ばしていきました。結果的には、前のシュウジとセイウンコウセイが潰し合うような競馬で、その後ろで脚を溜めていた馬が上位争いを演じたように思います。この流れで4着に粘ったセイウンコウセイは、流石G1馬という感じです。2着とは僅差でした。