日程 | 2016年11月20日(日曜日) |
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開催 | 京都競馬場 11R |
距離 | 芝1600m |
格付け | GⅠ |
条件 | サラ系3歳以上 |
斤量 | 定量 |
出走数 | 18頭 |
天気 | 弱雨参考 京都競馬場 – ヤフー天気 |
秋のマイルG1「マイルチャンピオンシップ2016」です。
昨年、安田記念2015からぶつけ本番で挑んだモーリスは記憶に新しいですね。馬券的には、武豊ジョッキーが勝った2012年(サダムパテック)は、3連単的中したのでよく覚えています。
過去10年のマイルチャンピオンシップの配当を見ると、3連単10万馬券超えは4回あります。近年では、2013年と2015年が硬い決着となっていますが、例年、人気薄の馬も結構馬券に絡んでいるので、波乱含みの傾向にあると思います。
- 2015年 12,000円
- 2014年 193,290円
- 2013年 12,450円
- 2012年 58,050円
- 2011年 279,410円
- 2010年 473,970円
- 2009年 106,680円
- 2008年 53,980円
- 2007年 24,050円
- 2006年 15,350円
では過去10年の前走データをまとめました。よろしければ、ご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 |
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2015良 | 1 | 16 | 牡4 | モーリス | 4 | 安田記念(G1) 1着(-0.0) |
2 | 10 | 牡6 | フィエロ | 2 | スワンS(G2) 2着(0.2) | |
3 | 5 | 牡4 | イスラボニータ | 1 | 天皇賞秋(G1) 3着(0.2) | |
2014良 | 1 | 12 | 牡6 | ダノンシャーク | 8 | 富士S(G3) 7着(0.3) |
2 | 8 | 牡5 | フィエロ | 3 | スワンS(G2) 3着(0.1) | |
3 | 3 | 牡5 | グランデッツァ | 9 | 毎日王冠(G2) 5着(0.3) | |
2013良 | 1 | 5 | 牡5 | トーセンラー | 2 | 京都大賞典(G2) 3着(0.3) |
2 | 4 | 牡4 | ダイワマッジョーレ | 3 | スワンS(G2) 2着(0.3) | |
3 | 13 | 牡5 | ダノンシャーク | 1 | 富士S(G3) 1着(-0.1) | |
2012稍重 | 1 | 1 | 牡4 | サダムパテック | 4 | 天皇賞秋(G1) 8着(0.6) |
2 | 7 | 牡4 | グランプリボス | 1 | スワンS(G2) 1着(-0.2) | |
3 | 17 | 牝4 | ドナウブルー | 5 | 府中牝馬S(G3) 3着(0.2) | |
2011稍重 | 1 | 5 | 牡4 | エイシンアポロン | 5 | 富士S(G3) 1着(-0.0) |
2 | 1 | 牡5 | フィフスペトル | 11 | スプリンターズS(G1) 6着(0.5) | |
3 | 13 | 牝6 | サプレザ | 4 | Sun Chariot Stakes(G1) 1着 | |
2010良 | 1 | 13 | 牡5 | エーシンフォワード | 13 | スワンS(G2) 8着(0.6) |
2 | 8 | 牡4 | ダノンヨーヨー | 1 | 富士S(G3) 1着(-0.2) | |
3 | 15 | 牡3 | ゴールスキー | 6 | 清水S(1600万) 1着(-0.2) | |
2009良 | 1 | 4 | 牡8 | カンパニー | 1 | 天皇賞秋(G1) 1着(-0.3) |
2 | 13 | 牡4 | マイネルファルケ | 14 | 富士S(G3) 9着(0.3) | |
3 | 15 | 牝4 | サプレザ | 2 | Sun Chariot Stakes(G1) 1着 | |
2008良 | 1 | 7 | 牝5 | ブルーメンブラット | 4 | 府中牝馬S(G3) 1着(-0.1) |
2 | 17 | 牡5 | スーパーホーネット | 1 | 毎日王冠(G2) 1着(-0.0) | |
3 | 2 | 牡5 | ファイングレイン | 10 | スワンS(G2) 5着(0.4) | |
2007良 | 1 | 8 | 牡6 | ダイワメジャー | 1 | 天皇賞秋(G1) 9着(0.9) |
2 | 7 | 牡4 | スーパーホーネット | 4 | スワンS(G2) 1着(-0.0) | |
3 | 11 | 牡5 | スズカフェニックス | 5 | スプリンターズS(G1) 9着(0.6) | |
2006良 | 1 | 10 | 牡5 | ダイワメジャー | 1 | 天皇賞秋(G1) 1着(-0.1) |
2 | 7 | 牝5 | ダンスインザムード | 3 | 天皇賞秋(G1) 6着(0.5) | |
3 | 16 | 牡4 | シンボリグラン | 8 | スワンS(G2) 2着(0.1) |
過去10年のマイルチャンピオンシップ3着以内では、前走で二桁着順だった馬や1秒以上離されて負けていた馬はいません。
その他、過去10年のマイルチャンピオンシップ3着以内30頭中29頭が前走で重賞に出走していました。例外は、以下の1頭です。
- 2010年3着ゴールスキー(前走清水ステークス1着、1600万)
過去10年のマイルチャンピオンシップ3着以内では、2009年と2011年を除く過去8回で馬券圏内に来ています。なお2009年と2011年は、ともに外国馬サプレザが出走し馬券圏内に来ました。
過去10年のマイルチャンピオンシップ3着以内では、4~6歳馬が馬券の中心となっています。3歳馬と7歳以上の馬はともに劣勢で、以下の2頭のみです。
- 2010年3着ゴールスキー(前走清水ステークス1着、3歳馬)
- 2009年1着カンパニー(前走天皇賞秋1着、8歳馬)
その他、過去10年のマイルチャンピオンシップ3着以内では、「前走富士ステークス」「前走天皇賞秋」「前走毎日王冠」「前走スプリンターズステークス」「前走府中牝馬ステークス」などの好走馬が度々馬券圏内に来ています。
馬券予想
マイルチャンピオンシップ2016の注目は、2頭の冠名「サトノ」でしょうか。サトノアラジンとサトノルパンは、ともに好ローテの前走スワンステークス2016連対馬です。ただG1ということもあり、他の出走予定馬もかなりの好メンバーが揃っている印象なので、予想と取捨には悩むことになりそうです。
以下、簡単な考察と予想です。
7歳馬になりましたが、最内枠&このメンバーなら…という感じはしますね。
前走毎日王冠2016は6着に破れましたが、後方から進めた馬が1~4着を独占する馬場と流れでした。出遅れたヒストリカルが3着に来るような決着だったので、この結果は度外視しても良いでしょう。毎日王冠2016で先行した馬には7着ウインフルブルームや8着ロゴタイプがいます。
2走前の安田記念2016は、今回人気するであろうイスラボニータのハナ差6着、サトノアラジンやフィエロとも小差でした。安田記念とマイルチャンピオンシップは直結しない印象ですが、全く人気もないので、3着に入ればオッズ的には面白そうですね。
過去の傾向から前走スワンステークス2016組は、少なくとも1頭押さえたいですが、深く考えないとすれば、候補はサトノアラジンでしょうか。
サトノアラジン
前走は、好ローテのスワンステークス2016を大外から上がり最速で追い込み快勝しました。スワンステークス2016組の中では、一枚上と感じさせる勝ちっぷりだったので、ここでは本命候補でしょう。ただマイルチャンピオンシップ2016を大外から追い込んで…という競馬で勝つのは至難の業だと思います。
ルメール騎手が乗っていた頃、べた褒めしていた記憶があるので、ポテンシャルはかなり高いと思います。昨年のマイルチャンピオンシップ2015 4着(0.2秒差)と安田記念2016 4着(0.2秒差)で、国内マイルG1では好走してきました。モーリスがいない今年は、当然に上位食い込みを期待してしまいます。
フィエロ
同じく前走スワンステークス2016組です。休養明けのG1前哨戦を一度叩いてから…の藤原厩舎は一発ありそうです。
京都の相性が良いフィエロですが、今年のマイラーズカップ2016&スワンステークス2016と2戦で馬券圏外となりました。ともに後方からの競馬で届かずという内容だったので、衰えたという印象はありません。前走のスワンステークス2016は、出遅れた上に内で包まれて終わった感じがありました。
重賞未勝利で終わるような馬ではないと思うので、改めて期待したいですが、7歳馬というのは少しネックですね。
サトノルパン
古馬になってからは、短い距離(1200~1400m)を中心に使っているので、ここでは買い難いですね。前走スワンステークス2016(1400m)でも掛かり気味だったので、マイルよりスプリント戦の方が良さそうな印象です。
怖いのは、G1でのミルコの神憑り的な騎乗だけでしょう。
夏からの勢いヤングマンパワー、実績馬イスラボニータ、伏兵ガリバルディという感じの前走富士ステークス2016組の3頭です。もちろん順当な予想であればイスラボニータだと思いますが、今回はガリバルディに注目したいです。
2走前の中京記念2016では本命(7番人気1着)、前走富士ステークス2016では▲評価(6番人気5着)でした。
前走は先行~好位につけた馬が上位を独占する馬場と流れの中、ガリバルディは大外から上がり最速で追い込み5着に入っています。人気を背負っていたロードクエストは最後の最後で失速していたので、ガリバルディの底力を感じました。
京都芝コースで好走が目立つディープインパクト産なので、伏兵の今回押さえたいですね。
前走府中牝馬ステークス2016は、最内枠からロス無く最内で脚を溜めて、最後差すという競馬でした。優勝したクイーンズリングは、外目をまわってきた上に余裕のある勝ちっぷりでした。クイーンズリングとの力差を感じる一戦でした。
ただ4走前のダービー卿チャレンジトロフィー2016(ハンデ戦)では、軽ハンデだったこともありますが、今回人気を集めるだろうサトノアラジンに完勝しているので、能力的には十分に上位争いの可能性がありそうですね。
前走札幌記念2016は、道中後ろにいたモーリスやレインボーラインが上がり最速で追い込む中、ルメール騎手の絶妙な逃げがハマった感があります。中山金杯2016~小倉大賞典2016~函館記念2016と逃げない競馬をした重賞では、厳しい結果が続いていただけに前走のような一発も狙いにくいところです。
今回は、ムーア騎手&前走勝った相手がモーリスということで、軽視も出来ないという感じでしょうか。
実績ではメンバー中1位2位でしょう。今回は久々のマイル戦が鍵になりそうです。キャリアで二桁着順に敗れた3戦がともにマイル戦というのは買い難い要素です。スプリントG1では崩れない安定感の持ち主なので、やはりマイルよりも短い距離の方が合うのでしょう。
3走前の阪急杯2016から、逃げの競馬に戻すということだったので、今回も逃げることが出来れば逃げるかもしれません。ただ過去10年のマイルチャンピオンシップでは、逃げ馬の好走例が少ないです。3着以内では、2009年2着のマイネルファルケの1頭だけとなっています。
買い方
◎②サトノアラジン
○⑰ガリバルディ
▲⑩マジックタイム
△①ディサイファ
本命は、好相性の前走スワンステークス2016組のサトノアラジンにしました。枠も良いと思うので、上位争いを期待したいです。
その他、相性の良い前走富士ステークス2016組からガリバルディ、近走の重賞で崩れていないマジックタイム、最内枠ディサイファの3頭を押さえました。
3連複 ◎ – ○▲△ – ○▲△ 合計3点
結果
馬券的には、5着、7着、8着、10着でした。
本命◎サトノアラジンは5着でした。
着順 | 馬番 | 性齡 | 馬名 | 人気 | 前走 |
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1 | 16 | 牡5 | ミッキーアイル | 3 | スプリンターズステークス(G1) 2着(0.0) |
2 | 8 | 牡5 | イスラボニータ | 2 | 富士S(G3) 2着(0.1) |
3 | 15 | 牡5 | ネオリアリズム | 7 | 札幌記念(G2) 1着(-0.3) |
ヌルい流れからの行った行ったで決まってしまいましたが、そんなことより凄く凄く後味の悪い結果でした(;´д`)
スローのパトロールビデオを見ましたが、これは降着じゃないの??と思ってしまいました。もしも降着だとすれば、上位陣の着順が無茶苦茶になる混乱を避けたのかもしれません。サトノアラジンがもの凄く邪魔された瞬間のアップを見ると、川田ジョッキーの口が動いてました。「危ないやろ!」とでも叫んでたのでしょうか…真相は分かりません。
さらにディサイファに乗っていた武豊ジョッキーは、落馬するんじゃないかと思いました。大事に至らなくて良かったです…。
斜行が無くても着順は変わらなかったという判断ですが、スローの映像で見ると、サトノアラジンは差せていたんじゃないかと思ってしまいます。ラスト100~50mぐらいでグイグイ伸びていました。
ローズキングダムが勝ったジャパンカップ2010のブエナビスタの降着は、もっとシビアな判定だったと思うんですが、基準がよくわからないですね。