天皇賞春2018過去10年のデータと予想 | 深く考えない競馬

天皇賞春2018過去10年のデータと予想

日程 2018年4月29日(日曜日)
開催 京都競馬場 11R
距離 芝3200m
格付け GⅠ
条件 サラ系4歳以上
斤量 定量(58kg 牝馬2kg減)
出走数 17頭
天気 晴れ(ヤフー天気)

天皇賞春2018

伝統の長距離G1「天皇賞春2018」です。過去、数々の名馬が優勝してきた一戦。一昨年~昨年の優勝馬キタサンブラックが引退し、例年よりも少し層が薄いメンバーに思えます。今年も前哨戦を戦ってきた新鋭やG1好走歴のある実力馬が集まりました。大混戦といえるメンバーですが、ここから新しい長距離王者の誕生に向けて、楽しみなレースになりそうですね。

コース形態

京都競馬場の芝3200mコース

過去10年の天皇賞春の配当を見ると、3連単10万馬券超えが8回もあります。そのうち2010年と2012年の2回でかなりの高配当が出ており、傾向から今年も波乱決着を想定しておきたいレースといえそうです。

年度 馬連 3連複 3連単
2017 1,040円 610円 3,780円
2016 20,160円 32,350円 242,730円
2015 6,060円 57,160円 236,300円
2014 2,080円 38,790円 211,180円
2013 3,190円 21,880円 111,830円
2012 61,570円 97,140円 1,452,520円
2011 6,810円 25,530円 189,840円
2010 2,320円 208,890円 911,660円
2009 10,200円 32,390円 221,080円
2008 2,000円 1,880円 13,500円

では過去10年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。

過去10年の1~3着馬の前走データ

表の色分けについては、過去データ表の見方にまとめています。

天皇賞春2018
年度 着順 馬番 性齢 馬名 人気 前走 前走人気
2017 1 3 牡5 キタサンブラック 1 大阪杯(G1) 1着(-0.1) 1
2 6 牡5 シュヴァルグラン 4 阪神大賞典(G2) 2着(0.2) 2
3 15 牡4 サトノダイヤモンド 2 阪神大賞典(G2) 1着(-0.2) 1
2016 1 1 牡4 キタサンブラック 2 大阪杯(G2) 2着(0.0) 5
2 3 セ8 カレンミロティック 13 阪神大賞典(G2) 6着(1.1) 5
3 8 牡4 シュヴァルグラン 3 阪神大賞典(G2) 1着(-0.4) 1
2015 1 1 牡6 ゴールドシップ 2 阪神大賞典(G2) 1着(-0.2) 1
2 14 牡5 フェイムゲーム 7 ダイヤモンドステークス(G3) 1着(-0.3) 1
3 2 セ7 カレンミロティック 10 阪神大賞典(G2) 4着(0.9) 6
2014 1 7 牡5 フェノーメノ 4 日経賞(G2) 5着(0.5) 2
2 12 牡6 ウインバリアシオン 3 日経賞(G2) 1着(-0.3) 1
3 6 牡6 ホッコーブレーヴ 12 日経賞(G2) 2着(0.3) 10
2013 1 6 牡4 フェノーメノ 2 日経賞(G2) 1着(-0.2) 1
2 1 牡5 トーセンラー 3 京都記念(G2) 1着(-0.2) 6
3 13 セ7 レッドカドー 6 ドバイワールドカップ(G1) 2着
2012 1 1 牡5 ビートブラック 14 阪神大賞典(G2) 10着(4.0) 6
2 16 牡6 トーセンジョーダン 3 大阪杯(G2) 3着(0.3) 2
3 11 牡4 ウインバリアシオン 2 日経賞(G2) 2着(0.6) 2
2011稍重 2 2 牡4 ヒルノダムール 7 大阪杯(G2) 1着(-0.0) 1
2 15 牡4 エイシンフラッシュ 3 大阪杯(G2) 3着(0.0) 3
3 3 牡6 ナムラクレセント 5 阪神大賞典(G2) 1着(-0.6) 3
2010 1 12 牡6 ジャガーメイル 2 京都記念(G2) 2着(0.1) 3
2 16 牡7 マイネルキッツ 4 日経賞(G2) 1着(-0.1) 6
3 4 牡4 メイショウドンタク 16 大阪-ハンブルクカップ(OP) 11着(0.7) 5
2009 1 2 牡6 マイネルキッツ 12 日経賞(G2) 2着(0.1) 7
2 4 牡5 アルナスライン 4 日経賞(G2) 1着(-0.1) 4
3 12 牡5 ドリームジャーニー 5 大阪杯(G2) 1着(-0.0) 3
2008 1 14 牡5 アドマイヤジュピタ 3 阪神大賞典(G2) 1着(-0.4) 4
2 8 牡5 メイショウサムソン 2 大阪杯(G2) 6着(0.5) 2
3 13 牡4 アサクサキングス 1 大阪杯(G2) 3着(0.2) 4
1番人気

過去10年の天皇賞春では、不振傾向1-0-1-8)にあります。3着以内に来た2頭はともに、菊花賞優勝馬でした。

  • 2008年3着アサクサキングス(菊花賞2007優勝)
  • 2017年1着キタサンブラック(菊花賞2015優勝)

この2008年と2017年を除く過去8回で、3連単10万馬券超えの配当になっています。近年の1番人気馬では、ゴールドアクター、キズナ、ゴールドシップ、オルフェーヴルも馬券圏外に沈んでいます。

前走阪神大賞典

過去10年の天皇賞春3着以内30頭中9頭を占めます。前走阪神大賞典で馬券圏外だった3頭はともに、G1で3着以内に好走した経験がありました。

  • 2016年2着カレンミロティック(宝塚記念2014 2着、天皇賞春2015 3着)
  • 2015年3着カレンミロティック(宝塚記念2014 2着)
  • 2012年1着ビートブラック(菊花賞2010 3着)
前走日経賞

過去10年の天皇賞春3着以内30頭中8頭を占めます。そのうち7頭日経賞で3着以内に好走していました。日経賞で馬券圏外だったフェノーメノ(2014年)は、前年度の天皇賞春2013優勝馬でした。

前走大阪杯

過去10年の天皇賞春3着以内30頭中8頭を占めます。そのうち7頭大阪杯で3着以内に好走していました。大阪杯で馬券圏外だったメイショウサムソン(2008年)は、前年度の天皇賞春2007優勝馬でした。

過去10年の天皇賞春では、内枠が優勢傾向にあります。優勝馬10頭中8頭が内枠(馬番1~7)でした。

予想

今年の天皇賞春2018は、かなりの混戦模様という印象です。注目は、唯一のG1馬シュヴァルグランになると思いますが、そのほか差のない実力馬が揃っているので、何が来てもおかしくない感じがします。実績面で抜けたシュヴァルグランやレインボーラインは、不振傾向の1番人気が想定されるので、これはどこか波乱の香りが漂ってきます…。(´・ω・`;)

【追記修正】馬場状態が良さそうなので、クリンチャーを消して、レインボーラインに変更しました。

以下、簡単な考察と予想です。大混戦のため、全く当たる気がしないですね…。

◎⑥ガンコ

前走日経賞2018では対抗馬。前走後の勝利ジョッキーインタビューで藤岡ジョッキーが「(キセキは)オーバーペース気味で行ったので、深追いせず」ということ話していました。暴走気味のルメール騎手とキセキのコンビを見ながら、冷静な騎乗による勝利だったと思います。ここでは格下という印象の実績ですが、前走を見る限りは藤岡ジョッキーとの相性も良さそうですし、何より内目の枠を引いたことはプラスに働きそうです。厳しそう…と思いつつ、人馬ともに初中央G1制覇に期待しての本命です。

○⑫レインボーライン

昨年の天皇賞秋2017は、父ステイゴールドに加え、母系も不良馬場が味方したように感じました。とはいえ、速い時計の決着となった前走阪神大賞典2018を完勝。今が充実期と考えて良いかもしれません。現在、3年連続阪神大賞典優勝馬が馬券圏内に好走していますし、ここで一発あっても…。

△②チェスナットコート

実績面では格下になりますが、何が来てもおかしくなメンバーだけに、押さえても良いかもしれません。データ上、好走例の多い日経賞で2着に好走しています。加えて、京都の長距離戦で強さを見せる蛯名ジョッキーが騎乗ということで、穴馬としては面白いかもしれません。過去10年では、人気以上の着順に持ってくることが多いです。

過去10年の蛯名ジョッキー
年度 着順 馬名 人気
2017 6 ディーマジェスティ 8
2016 4 タンタアレグリア 10
2015 3 カレンミロティック 10
2014 1 フェノーメノ 4
2013 1 フェノーメノ 2
2012 5 ギュスターヴクライ 4
2009 2 アルナスライン 4
△④カレンミロティック

10歳馬。流石に平地G1では狙い難いでしょうか。天皇賞春は2016年2着&2015年3着という相性の良い舞台。ともに、阪神大賞典を叩いてからの本番というローテでした。今年も阪神大賞典2018を一度使っていますが、2015~2016年と比べて大きく力を落としたという印象はありませんでした。傾向から内枠は良いと思うので、紐荒れに期待して一応押さえました。

(無印)⑧クリンチャー

相性の良い阪神大賞典組京都コースの相性も良いですし、長距離実績も十分で、ここでは上位争いの候補になりそうですね。ただテン乗りの三浦ジョッキーということで、やや人気が落ち着くでしょうか。菊花賞2017で押さえていた馬ですが、血統面から台風によるタフな馬場&長距離戦の適性に期待してのものでした。前走阪神大賞典2018で速い時計決着(勝ち時計3:03.6)の中で3着に好走してはいるものの、やはり理想は時計のかかる馬場だと思います。

3連複◎○△△4頭ボックス 合計4点

結果

簡潔なまとめです。馬券的には、1着、5着、14着、16着でした。本命◎ガンコは、14着でした。

天皇賞春2018
着順 馬番 性齡 馬名 人気 前走 前走人気
1 12 牡5 レインボーライン 2 阪神大賞典(G2) 1着(-0.2) 3
2 11 牡6 シュヴァルグラン 1 大阪杯(G1) 13着(1.5) 4
3 8 牡4 クリンチャー 4 阪神大賞典(G2) 3着(0.4) 1

晩に録画を見ました。

波乱どころか、かなり順当な決着となりました。(´・ω・`;) 3頭ともに京都の長丁場での実績があり、殆ど力通りの3頭で決まったと思います。加えて、速い時計の決着を予想していましたが、勝ち時計は3:16.2。晴れの良馬場としては、かなり遅い時計となりました。

押さえていたカレンミロティックは、先行できず。最終コーナー前で手ごたえも悪そうでした。本命ガンコも、やはりこのメンバーに入ると厳しい印象でしたね…。

外より内が伸びるみたいで、優勝したレインボーラインはイン突きに拘った岩田ジョッキーの好騎乗だったと思います。その中で、外を差してきたクリンチャーやチェスナットコートは能力の高さを示した格好だと思います。

レインボーラインと同様、内を突いて4着に好走したミッキーロケットは、完全にノーマークでした。キングカメハメハ産に長丁場のイメージが無く、3着とクビ差というのは、和田ジョッキーの好騎乗だったと思います。

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