日程 | 2020年5月17日(日曜) |
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開催 | 東京競馬場11R |
距離 | 芝1600m |
格付け | G1 |
条件 | 4歳以上牝馬 |
斤量 | 定量(55kg) |
出走数 | 18頭 |
天気 | 晴れ(ヤフー天気) |
ヴィクトリアマイル2020
牝馬限定のマイルG1、ヴィクトリアマイル2020です。例年、国内トップクラスの牝馬が集まります。過去の優勝馬には、ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネなどの名牝が名を連ねていますが、近年は少し寂しいメンバー構成の年が続いています。
配当
過去10年のヴィクトリアマイルの配当を見ると、3連単10万馬券が5回あります。特に2015年の3連単2070万馬券は、強烈なインパクトを残しています。流石にこの水準の大波乱は暫く無いと思いますが、波乱傾向のレースだけに、今年も高配当決着の可能性はありそうです。ちなみにデータ外になりますが、2007年にも228万馬券の高配当が出ています。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
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2019 | 3,700円 | 35,490円 | 175,040円 |
2018 | 4,090円 | 8,850円 | 63,640円 |
2017 | 42,710円 | 123,870円 | 918,700円 |
2016 | 3,510円 | 6,090円 | 48,310円 |
2015 | 36,880円 | 2,860,480円 | 20,705,810円 |
2014 | 8,450円 | 50,720円 | 407,940円 |
2013 | 8,030円 | 35,770円 | 193,570円 |
2012 | 5,510円 | 10,790円 | 75,320円 |
2011 | 230円 | 620円 | 3,620円 |
2010 | 2,490円 | 29,700円 | 85,770円 |
では過去10年のヴィクトリアマイルで3着以内に入った馬のデータをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 性齡 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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2019良 | 1 | 4 | 牝4 | ノームコア | 5 | 中山牝馬ステークス(G3) 7着(0.2) | 1 |
2 | 9 | 牝4 | プリモシーン | 4 | ダービー卿チャレンジトロフィー(G3) 2着(0.0) | 3 | |
3 | 3 | 牝6 | クロコスミア | 11 | 阪神牝馬ステークス(G2) 5着(0.1) | 6 | |
2018稍重 | 1 | 4 | 牝5 | ジュールポレール | 8 | 阪神牝馬ステークス(G2) 5着(0.2) | 5 |
2 | 16 | 牝4 | リスグラシュー | 1 | 阪神牝馬ステークス(G2) 3着(0.0) | 1 | |
3 | 6 | 牝5 | レッドアヴァンセ | 7 | 阪神牝馬ステークス(G2) 2着(0.0) | 11 | |
2017稍重 | 1 | 5 | 牝4 | アドマイヤリード | 6 | 阪神牝馬ステークス(G2) 2着(0.3) | 3 |
2 | 10 | 牝4 | デンコウアンジュ | 11 | 福島牝馬ステークス(G3) 4着(0.4) | 8 | |
3 | 3 | 牝4 | ジュールポレール | 7 | 阪神牝馬ステークス(G2) 3着(0.3) | 4 | |
2016良 | 1 | 13 | 牝7 | ストレイトガール | 7 | 阪神牝馬ステークス(G2) 9着(0.8) | 3 |
2 | 10 | 牝4 | ミッキークイーン | 1 | 阪神牝馬ステークス(G2) 2着(0.0) | 1 | |
3 | 15 | 牝5 | ショウナンパンドラ | 2 | 大阪杯(G2) 3着(0.2) | 4 | |
2015良 | 1 | 5 | 牝6 | ストレイトガール | 5 | 高松宮記念(G1) 13着(1.2) | 1 |
2 | 7 | 牝6 | ケイアイエレガント | 12 | 京都牝馬ステークス(G3) 1着(-0.0) | 9 | |
3 | 18 | 牝5 | ミナレット | 18 | 福島牝馬ステークス(G3) 5着(0.2) | 14 | |
2014良 | 1 | 14 | 牝5 | ヴィルシーナ | 11 | 阪神牝馬ステークス(G2) 11着(0.5) | 5 |
2 | 4 | 牝4 | メイショウマンボ | 3 | 大阪杯(G2) 7着(2.2) | 3 | |
3 | 1 | 牝5 | ストレイトガール | 6 | 高松宮記念(G1) 3着(0.7) | 1 | |
2013良 | 1 | 11 | 牝4 | ヴィルシーナ | 1 | 大阪杯(G2) 6着(0.8) | 4 |
2 | 8 | 牝5 | ホエールキャプチャ | 12 | 阪神牝馬ステークス(G2) 14着(1.2) | 6 | |
3 | 1 | 牝5 | マイネイサベル | 5 | 福島牝馬ステークス(G3) 2着(0.0) | 3 | |
2012良 | 1 | 12 | 牝4 | ホエールキャプチャ | 4 | 中山牝馬ステークス(G3) 5着(0.4) | 2 |
2 | 16 | 牝4 | ドナウブルー | 7 | 中山牝馬ステークス(G3) 11着(1.1) | 4 | |
3 | 1 | 牝4 | マルセリーナ | 3 | 阪神牝馬ステークス(G2) 2着(0.0) | 2 | |
2011良 | 2 | 16 | 牝4 | アパパネ | 2 | マイラーズカップ(G2) 4着(0.5) | 4 |
2 | 13 | 牝5 | ブエナビスタ | 1 | Dubai World Cup(G1) 8着 | ||
3 | 4 | 牝4 | レディアルバローザ | 3 | 中山牝馬ステークス(G3) 1着(-0.4) | 10 | |
2010良 | 1 | 11 | 牝4 | ブエナビスタ | 1 | Dubai Sheema Classic(G1) 2着 | |
2 | 2 | 牝4 | ヒカルアマランサス | 8 | 阪神牝馬ステークス(G2) 13着(1.0) | 3 | |
3 | 10 | 牝6 | ニシノブルームーン | 11 | 中山牝馬ステークス(G3) 1着(-0.1) | 4 |
過去10年のヴィクトリアマイル3着以内30頭中25頭を占めます。6歳以上の5頭は、ともに穴馬でした。
- 2019年3着クロコスミア(11番人気)6歳
- 2016年1着ストレイトガール(7番人気)7歳
- 2015年1着ストレイトガール(5番人気)6歳
- 2015年2着ケイアイエレガント(12番人気)6歳
- 2010年3着ニシノブルームーン(11番人気)6歳
過去10年のヴィクトリアマイルでは、不振傾向にあります。
- 1番人気(2-3-0-5)複勝率50%
- 2番人気(1-0-1-8)複勝率20%
- 3番人気(0-1-2-7)複勝率30%
- 4番人気(1-1-0-8)複勝率20%
- 5番人気(2-0-1-7)複勝率30%
一方、穴馬の好走例は多く、3着以内30頭中15頭が6番人気以下の馬でした。そのうち7頭が二桁人気馬だったことを考えると、穴馬の好走が目立つレースと言えそうです。
過去10年のヴィクトリアマイル3着以内30頭中12頭を占めます。特に阪神牝馬ステークスが芝1600m戦に変更された2016年以降では、3着以内12頭中8頭を占める相性の良いローテとなっています。
過去10年のヴィクトリアマイル3着以内30頭中13頭を占めます。近年は、2~3枠の好走が目立ちます。
予想
今年のヴィクトリアマイル2020は、好メンバーが揃いました。出走馬をざっと見たところ、アーモンドアイの一強という印象を受けますが、昨年のオークス馬ラヴズオンリーユー、昨年のヴィクトリアマイル優勝馬ノームコアのほか、好ローテの阪神牝馬ステークス上位馬など、層が厚いメンバーだと思います。順当ならアーモンドアイから相手を選ぶレースになると思いますが、そもそも人気馬の凡走が多いレースなので、かなり難解なレースになりそうです。
以下、簡単な考察と予想です。アーモンドアイのほか、阪神牝馬ステークスで強さを見せたサウンドキアラとスカーレットカラー、昨年の優勝馬ノームコアの外枠4頭が気になりつつ、波乱を期待して内枠に絞りました。流石にもう一頭印をつけるとすれば、アーモンドアイです。
追記修正:シャドウディーヴァを無印に変更、代わりにビーチサンバを追加しました。△ラヴズオンリーユーを▲に変更しました。
昨年のヴィクトリアマイル2着馬。ダービー卿チャレンジトロフィーからの出走も昨年と同じローテです。速い時計の決着が得意なタイプで、昨年のヴィクトリアマイルは、勝ち馬と同じ1:30.5の時計で走っています。土曜に雨予報が出ているものの、日曜は晴れのようですし、内から乾く馬場と考えれば、好枠を引いたと言えるかもしれません。東京マイルでは安定した成績を残していますし、伏兵扱いになるなら狙ってみても面白そうです。
近年好走例が多い阪神牝馬ステークス組。前走5着に敗れているものの、優勝馬サウンドキアラを除くと、2着以下は小差の接戦でした。約半年の休養明けで馬体重+22kgだったことを考えれば、格好は付けたと思います。3歳以降、G1戦線では何か足りない印象を受けますが、長い距離よりはマイル戦の方が合うタイプですし、穴馬扱いになるなら馬券に加えても良さそうです。先週、速い時計が出る前残り馬場だったので、ここは先行力に期待して…。
約半年の休養明け。普通なら様子見だとは思いますが、直近2戦のG1を考えれば、無視することも出来ず…。内が伸びる馬場であることに期待して押さえました。
近年好走例が多い阪神牝馬ステークス組。新馬戦以降、勝ち切れていないだけに、ここで勝ち負けというの厳しいでしょうか。ある程度、前の位置で内枠を活かす競馬ができれば…。
近年好走例が多い阪神牝馬ステークス組。東京コースなら見直しても良いかもしれません。2走前の東京新聞杯は、イン突きに拘った岩田騎手の好騎乗で2着。内枠を引いた今回、東京新聞杯と同じような直線になるでしょうか。速い時計の適性だけは分かりませんが、直線詰まることなくスムーズなレースが出来れば、見せ場があっても良さそうです。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、5着、7着、8着、9着でした。本命◎プリモシーンは、8着でした。
着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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1 | 12 | 牝5 | アーモンドアイ | 1 | 有馬記念(G1) 9着(1.8) | 1 |
2 | 18 | 牝5 | サウンドキアラ | 4 | 阪神牝馬ステークス(G2) 1着(-0.2) | 2 |
3 | 16 | 牝5 | ノームコア | 5 | 高松宮記念(G1) 15着(1.9) | 8 |
外枠の人気3頭で決着…。外枠4頭が気になりつつ、波乱期待で内枠という予想だったので、完全に真逆の予想になってしまいました。
向こう正面の位置取りを見て、外れたな…と思ってしまうレースでした。前残りの馬場ということもあって、内枠である程度前に行くだろうと思っていた馬を中心に狙ったものの、殆どが後方からの競馬…。
本命プリモシーンは後方から。もう少し前に付けるのではないかと思っていただけに、予想とは違う展開でした。対抗ダノンファンタジーは、期待していたような位置取り。押さえていたラヴズオンリーユーやビーチサンバは後方から。ビーチサンバは、前に行けない感じだったので、もう少し長い距離の方が良いのかもしれません。