日程 | 2020年6月7日(日曜) |
---|---|
開催 | 東京競馬場11R |
距離 | 芝1600m |
格付け | G1 |
条件 | 3歳以上 |
斤量 | 定量(4歳以上58kg,牝2kg減) |
出走数 | 14頭 |
天気 | 晴れ(ヤフー天気) |
安田記念2020
春のマイル王を決める一戦、安田記念2020です。東京の芝コースで行われる定量戦ながら、波乱決着の多い難解なレース。下位人気馬の好走も目立ちます。今年も波乱決着となるのでしょうか…。
配当
過去10年の安田記念の配当を見ると、3連単10万馬券超えが7回あります。直近2年こそ10万円を切る決着になっていますが、馬連や3連複ともに好配当が多く、波乱傾向のレースと言えそうです。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|
2019 | 5,670円 | 3,690円 | 43,720円 |
2018 | 7,370円 | 6,560円 | 63,280円 |
2017 | 10,480円 | 43,500円 | 283,000円 |
2016 | 3,230円 | 14,990円 | 153,560円 |
2015 | 1,740円 | 40,690円 | 127,190円 |
2014 | 18,730円 | 91,160円 | 373,470円 |
2013 | 1,470円 | 18,160円 | 62,800円 |
2012 | 8,510円 | 92,530円 | 468,600円 |
2011 | 12,270円 | 44,090円 | 335,600円 |
2010 | 12,640円 | 53,850円 | 348,740円 |
では過去10年の安田記念で3着以内に入った馬のデータをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2019良 | 1 | 5 | 牡4 | インディチャンプ | 4 | マイラーズカップ(G2) 4着(0.2) | 2 |
2 | 2 | 牝5 | アエロリット | 3 | ヴィクトリアマイル(G1) 5着(0.4) | 2 | |
3 | 14 | 牝4 | アーモンドアイ | 1 | Dubai Turf(G1) 1着 | 1 | |
2018良 | 1 | 10 | 牡4 | モズアスコット | 9 | 安土城ステークス(OP) 2着(0.0) | 1 |
2 | 4 | 牝4 | アエロリット | 5 | ヴィクトリアマイル(G1) 4着(0.1) | 3 | |
3 | 1 | 牡4 | スワーヴリチャード | 1 | 大阪杯(G1) 1着(-0.1) | 1 | |
2017良 | 1 | 14 | 牡6 | サトノアラジン | 7 | 京王杯スプリングカップ(G2) 9着(0.4) | 1 |
2 | 16 | 牡7 | ロゴタイプ | 8 | 中山記念(G2) 3着(0.2) | 7 | |
3 | 6 | 牡6 | レッドファルクス | 3 | 京王杯スプリングカップ(G2) 1着(-0.1) | 2 | |
2016良 | 1 | 6 | 牡6 | ロゴタイプ | 8 | ダービー卿チャレンジトロフィー(G3) 2着(0.0) | 4 |
2 | 8 | 牡5 | モーリス | 1 | The Champions Mile(G1) 1着 | ||
3 | 10 | 牡7 | フィエロ | 6 | マイラーズカップ(G2) 4着(0.4) | 1 | |
2015良 | 1 | 6 | 牡4 | モーリス | 1 | ダービー卿チャレンジトロフィー(G3) 1着(-0.6) | 1 |
2 | 13 | 牡6 | ヴァンセンヌ | 3 | 京王杯スプリングカップ(G2) 2着(0.0) | 2 | |
3 | 12 | 牡6 | クラレント | 12 | マイラーズカップ(G2) 10着(0.6) | 9 | |
2014不良 | 1 | 10 | 牡5 | ジャスタウェイ | 1 | Dubai Duty Free(G1) 1着(-0.1) | |
2 | 12 | 牡6 | グランプリボス | 16 | マイルチャンピオンシップ(G1) 9着(0.7) | 7 | |
3 | 11 | 牡6 | ショウナンマイティ | 10 | 大阪杯(G2) 5着(0.7) | 4 | |
2013良 | 1 | 10 | 牡5 | ロードカナロア | 1 | 高松宮記念(G1) 1着(-0.2) | 1 |
2 | 2 | 牡5 | ショウナンマイティ | 3 | 大阪杯(G2) 2着(0.1) | 2 | |
3 | 16 | 牡5 | ダノンシャーク | 12 | マイラーズカップ(G2) 3着(0.1) | 3 | |
2012良 | 1 | 4 | 牡6 | ストロングリターン | 2 | 京王杯スプリングカップ(G2) 4着(0.3) | 2 |
2 | 3 | 牡4 | グランプリボス | 13 | 京王杯スプリングカップ(G2) 7着(0.5) | 5 | |
3 | 8 | 牡5 | コスモセンサー | 15 | マイラーズカップ(G2) 3着(0.4) | 7 | |
2011良 | 1 | 14 | 牡3 | リアルインパクト | 9 | NHKマイルカップ(G1) 3着(0.3) | 4 |
2 | 1 | 牡5 | ストロングリターン | 5 | 京王杯スプリングカップ(G2) 1着(-0.0) | 4 | |
3 | 3 | 牡6 | スマイルジャック | 3 | マイラーズカップ(G2) 6着(0.5) | 5 | |
2010良 | 1 | 17 | 牡6 | ショウワモダン | 8 | メイステークス(OP) 1着(-0.3) | 6 |
2 | 9 | 牡7 | スーパーホーネット | 6 | マイラーズカップ(G2) 9着(0.8) | 2 | |
3 | 2 | 牡5 | スマイルジャック | 5 | マイラーズカップ(G2) 5着(0.3) | 1 |
過去10年の安田記念3着以内30頭中3頭を占めます。3頭ともマイルG1で連対経験がありました。4~6歳馬が馬券圏内の中心と言えそうです。
- 2017年2着ロゴタイプ(2016安田記念優勝、2012朝日杯FS優勝)
- 2016年3着フィエロ(2015マイルCS2着、2014マイルCS2着)
- 2010年2着スーパーホーネット(2008マイルCS2着、2007マイルCS2着、2005朝日杯FS2着)
過去10年の安田記念3着以内30頭中8頭を占めます。8頭ともにマイラーズカップで3着以下に敗れていましたが、勝ち馬から1秒以上離されて大敗していた馬もいませんでした。マイラーズカップで敗戦していた馬の好走が目立つ一方、優勝馬は凡走が続いています。
年度 | 性齢 | 馬名 | 安田記念 |
---|---|---|---|
2019 | 牡4 | ダノンプレミアム | 16着 |
2018 | 牡4 | サングレーザー | 5着 |
2017 | 牡6 | イスラボニータ | 8着 |
2016 | 牡4 | クルーガー | 出走なし |
2015 | 牡5 | レッドアリオン | 8着 |
2014 | 牡5 | ワールドエース | 5着 |
2013 | 牡5 | グランプリボス | 10着 |
2012 | 牡7 | シルポート | 12着 |
2011 | 牡6 | シルポート | 8着 |
2010 | 牡4 | リーチザクラウン | 14着 |
過去10年の安田記念3着以内30頭中6頭を占めます。そのうち4頭が京王杯スプリングカップで1~2番人気の支持を集めていました。
予想
今年の安田記念2020は、好メンバーが揃いました。データ傾向からは、マイラーズカップ組や京王杯スプリングカップ組を押さえたいところですが、別ローテの馬3頭での決着もありそうなほど、ハイレベルな混戦だと思います。馬券候補は、アーモンドアイのほか、昨年のマイル王者インディチャンプが中心になるでしょうか。ただインディチャンプは、凡走例が多いマイラーズカップ優勝馬。波乱傾向のレースですし、取捨に悩む1頭かもしれません。
以下、簡単な考察と予想です。人気を集めるインディチャンプ、ダノンプレミアム、グランアレグリアが気になりつつ、波乱を期待してスルーしました。アーモンドアイを除くと、この4頭が上位を占めてもおかしくないですが…。3連単は、高配当狙いで対抗を1着付けにしています。
順当なら頭から買うべき馬でしょうか。前走ヴィクトリアマイルの楽勝を見ても、ここでは一枚上という印象を受けます。深く考えず本命です。
前走ヴィクトリアマイル3着。アーモンドアイに突き放されてるだけに、牡馬相手のここではどうでしょうか…。ただ東京のマイル戦で抜群の安定感を見せているのは魅力。香港マイルでも小差の4着に好走しているので、上位争いに加わっても良さそうです。
休養明けの海外帰り初戦。印をつけるつもりは無かったのですが、ほぼ毎年のように馬券圏内に1頭以上が好走している外枠(6~8枠)ということで、グランアレグリアと迷ってアドマイヤマーズを押さえました。3歳で、スプリントやマイルが強い香港で勝ち切った前走香港マイルのタイトルは、かなり評価して良いと思います。アドマイヤマーズを除いて、過去、香港マイルで3着以内に好走した日本馬は3頭(ヴィブロス、モーリス、グランプリボス)。この3頭並みの扱いと考えれば、一発あって良いのかもしれません。
直近2戦は、かなり力を付けてると思われるラッキーライラック相手に差の無い内容で好勝負を見せています。ここでも上位争いの候補だと思います。出遅れからアエロリットとインディチャンプを相手に楽勝した毎日王冠を見ても、東京コースは合いそうです。
東京芝の重賞で好走例が無いので、コース相性という意味では買い難いでしょうか。ただ昨年の安田記念は、大きな不利があっての9着。度外視して良いと思います。直近のマイルG1(香港マイル、マイルCS)で大きく崩れていませんし、波乱傾向のここなら押さえておいても…。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、2着、4着、6着、7着でした。本命◎アーモンドアイは、2着でした。
着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | 牝4 | グランアレグリア | 3 | 高松宮記念(G1) 2着(0.0) | 2 |
2 | 5 | 牝5 | アーモンドアイ | 1 | ヴィクトリアマイル(G1) 1着(-0.7) | 1 |
3 | 6 | 牡5 | インディチャンプ | 2 | マイラーズカップ(G2) 1着(-0.3) | 1 |
安田記念とは思えないほど、1~3番人気3頭のかたい決着でした。
優勝グランアレグリア。いつの間に…と思ってしまうほど、直線良い位置から楽に抜け出しての楽勝でした。前走高松宮記念では前残りの中、唯一後方から突っ込んで来た馬ですが、今回はさらに想像していた以上のパフォーマンスを見せたという印象でした。
本命アーモンドアイは、出負け。それでも2着以下混戦の中で、きっちり2着を死守するのは、やはり強い馬だと感じました。3着インディチャンプ。データ傾向では劣勢傾向のマイラーズカップ優勝馬だったので、馬券的にはスルーしていました。これは仕方ないです…。
対抗で狙っていたノームコア。後方大外一気から、最後は3着争いに加わるほど、良い脚で突っ込んできていました。終わってみれば、上位4頭中3頭が牝馬。牡馬のマイル路線は、層が薄いのかもしれません。