日程 | 2021年12月26日(日曜) |
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開催 | 中山競馬場11R |
距離 | 芝2500m |
格付け | G1 |
条件 | 3歳以上 |
斤量 | 定量3歳55kg,4歳以上57kg,牝馬-2kg |
出走数 | 16頭 |
天気 | 晴れ(ヤフー天気) |
クッション値 | 9.6(26日) |
有馬記念2021
一年を締め括る一戦、有馬記念2021です。毎年、国内の人気実力馬が集いハイレベルなレースが繰り広げられます。このレースの週になると、一年の終わりを感じます。有馬記念の日の夕暮れが寂しさとノスタルジックな雰囲気に溢れていて、たまらなく好きです。
配当
過去10年の有馬記念の配当を見ると、3連単10万馬券超えは2回あります。近年は大きな波乱はありませんが、馬連や3連複の好配当が多く、穴馬の好走が多いレースといえるかもしれません。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
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2020 | 10,330円 | 7,370円 | 50,150円 |
2019 | 2,990円 | 10,750円 | 57,860円 |
2018 | 940円 | 4,910円 | 25,340円 |
2017 | 3,170円 | 5,420円 | 25,040円 |
2016 | 440円 | 1,050円 | 3,940円 |
2015 | 6,840円 | 20,360円 | 125,870円 |
2014 | 12,350円 | 15,250円 | 109,590円 |
2013 | 860円 | 1,420円 | 5,240円 |
2012 | 3,730円 | 4,020円 | 24,250円 |
2011 | 3,170円 | 24,290円 | 78,260円 |
では過去10年の有馬記念で3着以内に入った馬のデータをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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2020良 | 1 | 9 | 牝4 | クロノジェネシス | 1 | 天皇賞秋(G1) 3着(0.1) | 2 |
2 | 14 | 牝5 | サラキア | 11 | エリザベス女王杯(G1) 2着(0.1) | 5 | |
3 | 13 | 牡5 | フィエールマン | 2 | 天皇賞秋(G1) 2着(0.1) | 5 | |
2019良 | 1 | 6 | 牝5 | リスグラシュー | 2 | Cox Plate(G1) 1着 | 1 |
2 | 10 | 牡3 | サートゥルナーリア | 3 | 天皇賞(秋)(G1) 6着(0.9) | 2 | |
3 | 7 | 牡3 | ワールドプレミア | 4 | 菊花賞(G1) 1着(-0.0) | 3 | |
2018稍重 | 1 | 8 | 牡3 | ブラストワンピース | 3 | 菊花賞(G1) 4着(0.4) | 1 |
2 | 12 | 牡4 | レイデオロ | 1 | 天皇賞秋(G1) 1着(-0.2) | 2 | |
3 | 15 | 牡6 | シュヴァルグラン | 9 | ジャパンカップ(G1) 4着(0.9) | 5 | |
2017良 | 1 | 2 | 牡5 | キタサンブラック | 1 | ジャパンカップ(G1) 3着(0.2) | 1 |
2 | 3 | 牝5 | クイーンズリング | 8 | エリザベス女王杯(G1) 7着(0.3) | 8 | |
3 | 10 | 牡5 | シュヴァルグラン | 3 | ジャパンカップ(G1) 1着(0.2) | 5 | |
2016良 | 1 | 11 | 牡3 | サトノダイヤモンド | 1 | 菊花賞(G1) 1着(-0.4) | 1 |
2 | 1 | 牡4 | キタサンブラック | 2 | ジャパンカップ(G1) 1着(-0.4) | 1 | |
3 | 2 | 牡5 | ゴールドアクター | 3 | ジャパンカップ(G1) 4着(0.6) | 3 | |
2015良 | 1 | 7 | 牡4 | ゴールドアクター | 8 | アルゼンチン共和国杯(G2) 1着(-0.0) | 1 |
2 | 9 | 牡4 | サウンズオブアース | 5 | ジャパンカップ(G1) 5着(0.3) | 5 | |
3 | 11 | 牡3 | キタサンブラック | 4 | 菊花賞(G1) 1着(-0.0) | 5 | |
2014良 | 1 | 4 | 牝5 | ジェンティルドンナ | 4 | ジャパンカップ(G1) 4着(0.9) | 1 |
2 | 6 | 牡3 | トゥザワールド | 9 | 菊花賞(G1) 16着(4.2) | 2 | |
3 | 14 | 牡5 | ゴールドシップ | 1 | 凱旋門賞(G1) 14着 | ||
2013良 | 1 | 6 | 牡5 | オルフェーヴル | 1 | 凱旋門賞(G1) 2着 | |
2 | 4 | 牡5 | ウインバリアシオン | 4 | 金鯱賞(G2) 3着(0.5) | 8 | |
3 | 14 | 牡4 | ゴールドシップ | 2 | ジャパンカップ(G1) 15着(1.4) | 2 | |
2012良 | 1 | 13 | 牡3 | ゴールドシップ | 1 | 菊花賞(G1) 1着(-0.3) | 1 |
2 | 6 | 牡4 | オーシャンブルー | 10 | 金鯱賞(G2) 1着(-0.1) | 6 | |
3 | 9 | 牡5 | ルーラーシップ | 2 | ジャパンカップ(G1) 3着(0.4) | 2 | |
2011良 | 1 | 9 | 牡3 | オルフェーヴル | 1 | 菊花賞(G1) 1着(-0.4) | 1 |
2 | 5 | 牡4 | エイシンフラッシュ | 7 | ジャパンカップ(G1) 8着(0.7) | 5 | |
3 | 7 | 牡4 | トゥザグローリー | 9 | ジャパンカップ(G1) 11着(0.8) | 8 |
過去10年の有馬記念3着以内30頭中27頭を占めます。そのうち11頭が前走ジャパンカップ出走馬でした。直近2年を除く過去8回でジャパンカップ出走馬が馬券圏内に好走しています。
過去10年の有馬記念3着以内30頭中3頭を占めます。そのうち2頭が前走重賞レース優勝馬、残る1頭(ウインバリアシオン)は、G1レースでの連対経験がありました。
- 2015年1着ゴールドアクター(前走アルゼンチン共和国杯1着)
- 2013年2着ウインバリアシオン(前走金鯱賞3着)※実績:日本ダービー2着、菊花賞2着、天皇賞春3着
- 2012年2着オーシャンブルー(前走金鯱賞1着)
過去10年の有馬記念3着以内30頭中29頭を占めます。6歳以上が劣勢傾向にあります。
過去10年の有馬記念3着以内30頭中6頭を占めます。そのうち半数の3頭がゴールドシップ(2012~2014年)でした。さらに近年3着以内に好走した6枠もレイデオロ、サトノダイヤモンド、キタサンブラックと考えれば、抜けて強い馬以外の外枠(6枠~8枠)は、買い難い傾向にありそうです。
穴馬の傾向(2000年以降)
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 |
---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 2 | 14 | 牝5 | サラキア | 11 | エリザベス女王杯(G1) 2着(0.1) |
2018 | 3 | 15 | 牡6 | シュヴァルグラン | 9 | ジャパンカップ(G1) 4着(0.2) |
2017 | 2 | 3 | 牝5 | クイーンズリング | 8 | エリザベス女王杯(G1) 7着(0.3) |
2015 | 1 | 7 | 牡4 | ゴールドアクター | 8 | アルゼンチン共和国杯(G2) 1着(-0.0) |
2014 | 2 | 6 | 牡3 | トゥザワールド | 9 | 菊花賞(G1) 16着(4.2) |
2012 | 2 | 6 | 牡4 | オーシャンブルー | 10 | 金鯱賞(G2) 1着(-0.1) |
2011 | 3 | 7 | 牡4 | トゥザグローリー | 9 | ジャパンカップ(G1) 11着(0.8) |
2010 | 3 | 11 | 牡3 | トゥザグローリー | 14 | 中日新聞杯(G3) 1着(-0.3) |
2009 | 3 | 6 | 牡8 | エアシェイディ | 11 | ジャパンカップ(G1) 5着(0.6) |
2008 | 2 | 14 | 牡7 | アドマイヤモナーク | 14 | ジャパンカップ(G1) 12着(0.8) |
3 | 6 | 牡7 | エアシェイディ | 10 | 天皇賞秋(G1) 5着(0.1) | |
2007 | 1 | 3 | 牡4 | マツリダゴッホ | 9 | 天皇賞秋(G1) 15着(1.7) |
2004 | 3 | 6 | 牡5 | シルクフェイマス | 9 | 天皇賞秋(G1) 10着(1.7) |
2002 | 2 | 8 | 牡5 | タップダンスシチー | 13 | 京阪杯(G3) 5着(0.4) |
3 | 6 | 牡4 | コイントス | 8 | アルゼンチン共和国杯(G2) 2着(0.5) | |
2001 | 2 | 1 | 牡6 | アメリカンボス | 13 | ジャパンカップ(G1) 10着(1.8) |
2000 | 3 | 12 | 牡8 | ダイワテキサス | 13 | ジャパンカップ(G1) 5着(0.5) |
同年の中山重賞レース実積
2000年以降の有馬記念で3着以内に好走した8番人気以下の穴馬17頭中9頭が同年の中山重賞レースで3着以内に好走した経験がありました。
年度 | 着順 | 馬番 | 馬名 | 同年の中山実績 |
---|---|---|---|---|
2000 | 3 | 12 | ダイワテキサス | 中山記念1着、新潟記念(中山開催)1着 |
2001 | 2 | 1 | アメリカンボス | AJCC1着、中山記念1着 |
2002 | 2 | 8 | タップダンスシチー | 日経賞2着、アルゼンチン共和国杯(中山開催)3着 |
3 | 6 | コイントス | 日経賞3着、アルゼンチン共和国杯(中山開催)2着 | |
2007 | 1 | 3 | マツリダゴッホ | AJCC1着、日経賞3着、オールカマー1着 |
2008 | 2 | 14 | アドマイヤモナーク | 日経賞3着 |
3 | 6 | エアシェイディ | 中山金杯2着、AJCC1着、中山記念3着 | |
2009 | 3 | 6 | エアシェイディ | AJCC2着 |
2014 | 2 | 7 | トゥザワールド | 弥生賞1着、皐月賞2着 |
同年の重賞レースを2勝
同年の中山重賞レース実績馬9頭を除く8頭中2頭が同年の重賞レースを2勝していました。
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 同年の重賞レース実績 |
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2011 | 3 | 7 | 牡4 | トゥザグローリー | 京都記念1着、日経賞1着 |
2004 | 3 | 6 | 牡5 | シルクフェイマス | 日経新春杯1着、京都記念1着 |
前走重賞レース優勝
同年の中山重賞レースの3着以内好走馬9頭と同年の重賞レース2勝馬2頭を除く6頭中3頭が前走の重賞レースで優勝していました。
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 前走 |
---|---|---|---|---|---|
2015 | 1 | 7 | 牡4 | ゴールドアクター | アルゼンチン共和国杯(G2) 1着(-0.0) |
2012 | 2 | 6 | 牡4 | オーシャンブルー | 金鯱賞(G2) 1着(-0.1) |
2010 | 3 | 11 | 牡3 | トゥザグローリー | 中日新聞杯(G3) 1着(-0.3) |
今年の穴馬
2000年以降、有馬記念で3着以内に好走した8番人気以下17頭中14頭が同年の中山重賞レースで3着以内に好走していた馬、同年の重賞レースを2勝していた馬、前走の重賞レースで優勝していた馬のいずれかに該当しました。今年の有馬記念2021出走予定の穴馬(推定8番人気以下)では、以下4頭が穴馬候補になるでしょうか。
- アサマノイタズラ(セントライト記念1着、スプリングS3着)
- ウインキートス(オールカマー2着)
- アリストテレス(AJCC1着)
- パンサラッサ(福島記念1着)
予想
有馬記念2021は、かなり難解なレースになりそうです。実績からは、クロノジェネシスやエフフォーリア、タイトルホルダーなど人気のG1馬が候補になるでしょうか。ただ馬券候補と考えると、何が来てもおかしくなメンバーだと思います。過去、伏兵や穴馬の好走も目立つレースなので、波乱の可能性もあるかもしれません。
以下、簡単な考察と予想です。前走G1優勝馬3頭(エフフォーリア、タイトルホルダー、アカイイト)が気になりつつ、波乱に期待して穴馬を押さえました。あと一頭押さえるとすれば、言うまでも無くエフフォーリアです。
昨年の有馬記念優勝馬。ただ昨年のような状態の良さには無いようなので、タフな凱旋門賞後(海外帰り後)初戦ですし、凡走するならここという感じもします。今回は、実績面とルメール騎手に期待して、本命評価にしました。
過去わりと好走例が多い馬番9~11番に期待して対抗評価にしました。前走菊花賞4着ですが、例年の菊花賞よりも層が薄いメンバーだったこともあり、取捨が難しいところでしょうか。ミルコ・デムーロ騎手騎乗でどうなるか分からないものの、後方一気というタイプなので、極端な前残りになると厳しいかもしれません。
無印の予定だったのですが、意外と人気しないようなので押さえ評価にしました。過去好走例が多い前走ジャパンカップ出走馬。同年の中山重賞実績(AJCC優勝)もありますし、穴馬候補としては面白いかもしれません。
ここで来るなら、完全にデータ外だと思います。昨年の有馬記念は7着。ラッキーライラック、ワールドプレミア、カレンブーケドールとは小差でした。クリスチャン・デムーロ騎手騎乗で、昨年よりパフォーマンスを上げるようなことがあれば、見せ場があっても良いかもしれません。紐荒れ期待で押さえました。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、3着、4着、6着、14着でした。本命◎クロノジェネシスは、3着でした。
着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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1 | 10 | 牡3 | エフフォーリア | 1 | 天皇賞秋(G1) 1着(-0.1) | 3 |
2 | 5 | 牡4 | ディープボンド | 5 | 凱旋門賞(G1) 14着 | 6 |
3 | 7 | 牝5 | クロノジェネシス | 2 | 凱旋門賞(G1) 7着 | 3 |
上位人気決着。1~5番人気馬が掲示板を占めるレースになりました。やや波乱含みの有馬記念にしては、珍しい決着だったと思います。
エフフォーリアが中団から差し切って完勝。だいたい同じぐらいの位置から伸びた本命クロノジェネシスは、3着でした。対抗ステラヴェローチェも上がり最速の脚を使って見せ場のある4着でしたが、あと一歩及ばず…。
スルーした2着ディープボンド。道中ロスなく進めた和田ジョッキーの好騎乗だったと思います。3~4着のクロノジェネシスとステラヴェローチェとは、通って来たコースの差という感じがしました。