日程 | 2019年10月6日(日曜)日本時間:23時05分発走予定 |
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開催 | フランス・パリロンシャン競馬場 |
距離 | 芝2400m |
格付け | G1 |
条件 | サラ系3歳以上 |
斤量 | 3歳牡馬56kg4歳以上牡馬59.5kg牝馬-1kg |
凱旋門賞2019
世界最高峰のレースとされる凱旋門賞2019。昨年から改修されたパリロンシャン競馬場でレースが行われるようになりました。凱旋門賞2019には、日本からフィエールマン、ブラストワンピース、キセキディアドラの3頭が出走を予定しています。フィエールマンとブラストワンピースは、現地のレースを使わず、札幌記念からの直行。キセキは、前哨戦フォワ賞3着(4頭立て)からの出走。データ傾向からは、3頭ともに厳しい印象ですが、どうなるでしょうか…。
配当
JRAで馬券が販売された2016~2018年の凱旋門賞の配当を見ると、直近2年連続で順当な決着となっています。ただ2015年度以前の海外オッズメーカーの人気では、人気薄の激走が目立つ波乱決着の多いレース。傾向が読めないレースですし、あまり人気を気にしないでも良いかもしれません。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
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2018 | 590円 | 5,050円 | 10,850円 |
2017 | 1,550円 | 3,550円 | 10,600円 |
2016 | 13,800円 | 55,290円 | 380,060円 |
では以下、過去10年の凱旋門賞で3着以内に入った馬のデータをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。2016~2017年は、フランス・シャンティイ競馬場で開催されています。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | ゲート | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 |
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2018良 | 1 | 6 | 10 | 牝4 | エネイブル | 1 | セプテンバーステークス(G3) 1着 |
2 | 15 | 19 | 牝3 | シーオブクラス | 3 | ヨークシャーオークス(G1) 1着 | |
3 | 9 | 6 | 牡5 | クロスオブスターズ | 9 | フォワ賞(G2) 3着 | |
2017重 | 1 | 2 | 17 | 牝3 | エネイブル | 1 | ヨークシャーオークス(G1) 4着 |
2 | 3 | 5 | 牡4 | クロスオブスターズ | 8 | フォワ賞(G2) 2着 | |
3 | 1 | 4 | 牡4 | ユリシーズ | 5 | インターナショナルステークス(G1) 1着 | |
2016良 | 1 | 12 | 10 | 牝4 | ファウンド | 3 | アイリッシュチャンピオンS(G1) 2着 |
2 | 11 | 4 | 牡4 | ハイランドリール | 9 | アイリッシュチャンピオンS(G1) 7着 | |
3 | 16 | 8 | 牡4 | オーダーオブセントジョージ | 8 | アイリッシュセントレジャー(G1) 2着 | |
2015良 | 1 | 14 | 16 | 牡3 | ゴールデンホーン | アイリッシュチャンピオンS(G1) 1着 | |
2 | 11 | 1 | 牡5 | フリントシャー | ソードダンサーインビテーショナルS(G1) 1着 | ||
3 | 5 | 13 | 牡3 | ニューベイ | ニエル賞(G2) 1着 | ||
2014良 | 1 | 3 | 8 | 牝4 | トレヴ | ヴェルメイユ賞(G1) 4着 | |
2 | 4 | 1 | 牡4 | フリントシャー | フォワ賞(G2) 2着 | ||
3 | 15 | 18 | 牡3 | タグルーダ | ヨークシャーオークス(G1) 2着 | ||
2013重 | 1 | 15 | 18 | 牝3 | トレヴ | ヴェルメイユ賞(G1) 1着 | |
2 | 8 | 6 | 牡5 | オルフェーヴル | フォワ賞(G2) 1着 | ||
3 | 9 | 17 | 牡3 | アンテロ | プランスドランジュ賞(G3) 1着 | ||
2012不良 | 1 | 6 | 10 | 牝4 | ソレミア | ヴェルメイユ賞(G1) 3着 | |
2 | 18 | 6 | 牡4 | オルフェーヴル | フォワ賞(G2) 1着 | ||
3 | 17 | 14 | 牡3 | マスターストローク | ドーヴィル大賞(G2) 1着 | ||
2011良 | 1 | 2 | 15 | 牝3 | デインドリーム | バーデン大賞(G1) 1着 | |
2 | 9 | 13 | 牝3 | シャレータ | ヴェルメイユ賞(G1) 3着 | ||
3 | 11 | 8 | 牝4 | スノーフェアリー | アイリッシュチャンピオンS(G1) 2着 | ||
2010重 | 1 | 8 | 13 | 牡3 | ワークフォース | Kジョージ6世&QエリザベスS(G1) 5着 | |
2 | 10 | 7 | 牡4 | ナカヤマフェスタ | フォワ賞(G2) 2着 | ||
3 | 3 | 20 | 牝3 | サラフィナ | ヴェルメイユ賞(G1) 3着 | ||
2009良 | 1 | 6 | 18 | 牡3 | シーザスターズ | アイリッシュチャンピオンS(G1) 1着 | |
2 | 1 | 1 | 牡6 | ユームザイン | バーデン大賞(G1) 3着 | ||
3 | 19 | 16 | 牡3 | カヴァルリーマン | ニエル賞(G2) 1着 |
過去10年の凱旋門賞3着以内30頭中22頭を占めます。前走が3着以下だった8頭中7頭がG1レースに出走していました。
過去10年の凱旋門賞3着以内30頭中11頭を占めます。そのうち7頭が前走1着、3頭が前走2着、残る1頭が前走3着でした。前走2~3着だった4頭は、ともに前哨戦フォワ賞に出走していました。
- 2018年3着クロスオブスターズ(前走フォワ賞3着)
- 2017年2着クロスオブスターズ(前走フォワ賞2着)
- 2014年2着フリントシャー(前走フォワ賞2着)
- 2010年2着ナカヤマフェスタ(前走フォワ賞2着)
過去10年の凱旋門賞3着以内30頭中11頭を占めます。11頭すべてが3~4歳でした。優勝馬では、7頭に及びます。牝馬以外の優勝馬3頭は、ともに3歳牡馬でした。
過去3着以内に入った日本馬
凱旋門賞で3着以内に入った日本調教馬は、以下の延べ5頭です。過去、日本調教馬は延べ23頭が凱旋門賞に出走していますが、優勝馬は1頭もいません。
年度 | 着順 | ゲート | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 前走 |
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2013 | 2 | 8 | 6 | 牡5 | オルフェーヴル | フォワ賞(G2) 1着 |
2012 | 2 | 18 | 6 | 牡4 | オルフェーヴル | フォワ賞(G2) 1着 |
2010 | 2 | 10 | 7 | 牡4 | ナカヤマフェスタ | フォワ賞(G2) 2着 |
2006 | 3(失格) | 2 | 1 | 牡4 | ディープインパクト | 宝塚記念(G1) 1着(-0.7) |
1999 | 2 | 1 | 5 | 牡4 | エルコンドルパサー | フォワ賞(G2) 1着 |
※ディープインパクトは、3着入着後に失格。
ディープインパクト(2006年)を除くと、3着以内に好走した日本調教馬は前走フォワ賞で勝ち負けしていました。ナカヤマフェスタ(2010年)も勝ち馬から約半馬身差の2着という差のない競馬をしていました。今年の凱旋門賞2019に出走予定のフィエールマン、ブラストワンピース、キセキは、データ傾向から厳しいところでしょうか。
予想
少頭数(12頭立て)となった今年の凱旋門賞2019。エネイブル一強というメンバーといっても良さそうです。引退までに負けるシーンが想像しにくい馬ですが、未だ一頭もいない凱旋門賞三連覇と考えると、データ傾向からは買い難い要素になるのかもしれません。
以下、簡単な考察と予想です。なお投票はゲート番号ではなく馬番です。ご注意ください。
12連勝(うち凱旋門賞二連覇、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス二勝、BCターフ優勝など、G1レース10勝)と全く底を見せていません。未だ凱旋門賞三連覇した馬がいないということを除けば、優勝濃厚と言っても良い馬でしょうか。深く考えず本命です。
好走例の多い4歳牝馬。今年は、マジカルが候補になるでしょうか。近年は、アイリッシュチャンピオンステークス組の好走例も目立ちますし、上位争いがあっても…。
近走、プリンスオブウェールズステークス3着、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス3着と強い相手(エネイブル、クリスタルオーシャン、マジカル)に善戦しています。昨年の凱旋門賞も4着に好走していますし、上位争いに加わる能力はあると言っても良さそうです。フォワ賞組のフランス調教馬の好走例も目立ちますし、ここは押さえても良いかもしれません。
過去10年の3着以内では、インターナショナルステークス組がユリシーズ(2017年3着)のみです。データ傾向からは買い難いところでしょうか。ただ前走クリスタルオーシャンを抑えて優勝した力を考えれば、無視するわけにも…。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、1着、2着、4着、5着でした。本命◎エネイブルは、2着でした。
着順 | ゲート | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 |
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1 | 3 | 2 | 牡5 | ヴァルトガイスト | 9 | フォワ賞(G2) 1着 |
2 | 9 | 8 | 牝5 | エネイブル | 1 | ヨークシャーオークス(G1) 1着 |
3 | 1 | 12 | 牡3 | ソットサス | 3 | ニエル賞(G2) 1着 |
後方でじっくり脚を溜めていたヴァルトガイストの優勝。勝ち時計は2:31.97で、日本馬には全く合わない超タフな馬場状態だったと思います。
馬券的にエネイブルとヴァルトガイストの争いではなく、 ソットサスとジャパンの3着争いばかり見ていたのですが、ジャパンが伸びそうで伸びず…。というよりソットサスが垂れなかったといった方が正しいかもしれません。ソットサスを交わせずの4着でした。
しかしタフな馬場で前が潰れていましたし、それでも前で粘っていたエネイブルは、やはり強いです。