日程 | 2018年5月19日(土曜日) |
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開催 | 京都競馬場 11R |
距離 | ダート1900m |
格付け | GⅢ |
条件 | サラ系4歳以上 |
斤量 | 別定 |
出走数 | 16頭 |
天気 | 晴れ(ヤフー天気) |
平安ステークス2018
ダート重賞「平安ステークス2018」です。例年、骨っぽいメンバーが集う一戦。地方交流G1帝王賞に向けて、平安ステークスを使う有力馬が多いレースです。昨年は、平安ステークス2017組のケイティブレイブとクリソライトが帝王賞2017でワンツーフィニッシュとなっており、今年も帝王賞2018に向けて注目のレースになりそうです。
平安ステークスは、2013年から5月開催となり、距離が京都ダート1900mに変更となりました。ちょうど2010年~2012年の東海ステークスが同時期に同条件(京都ダート1900m)で行われていたので、東海ステークスのデータを合わせて、過去8年(平安ステークス2013~2017&東海ステークス2010~2012)のデータを扱います。
コース形態
過去8年の平安ステークスの配当を見ると、3連単10万馬券が3回あります。硬く決まる年と波乱になる年の両極端に分かれる印象ですね。ただ例年穴馬の好走が見られるので、馬券は難関なものになりそうです。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
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2017 | 2,480円 | 96,220円 | 236,010円 |
2016 | 840円 | 1,770円 | 6,130円 |
2015 | 1,810円 | 5,380円 | 27,260円 |
2014 | 50,430円 | 155,660円 | 1,468,650円 |
2013 | 1,930円 | 4,510円 | 15,630円 |
2012 | 2,410円 | 35,710円 | 159,380円 |
2011 | 3,280円 | 10,650円 | 62,720円 |
2010 | 750円 | 13,220円 | 49,090円 |
では過去8年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。2010~2012年は、東海ステークスのデータとなっています。
過去8年の1~3着馬の前走データ
表の色分けについては、過去データ表の見方にまとめています。
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 斤量 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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2017良 | 1 | 9 | 牡4 | 56 | グレイトパール | 1 | 仁川ステークス(OP) 1着(-0.1) | 1 |
2 | 4 | 牡7 | 58 | クリソライト | 6 | ダイオライト記念(G2) 1着(-1.3) | 1 | |
3 | 1 | 牡8 | 56 | マイネルバイカ | 15 | ブリリアントステークス(OP) 5着(1.0) | 10 | |
2016良 | 1 | 14 | 牡5 | 58 | アスカノロマン | 1 | アンタレスステークス(G3) 2着(0.1) | 3 |
2 | 11 | 牡6 | 56 | クリノスターオー | 3 | マーチステークス(G3) 5着(0.5) | 5 | |
3 | 6 | 牡6 | 58 | クリソライト | 4 | アンタレスステークス(G3) 4着(0.6) | 4 | |
2015良 | 1 | 1 | 牡5 | 57 | インカンテーション | 4 | フェブラリーステークス(G1) 2着(0.1) | 5 |
2 | 11 | 牡5 | 57 | クリノスターオー | 3 | アンタレスステークス(G3) 1着(-0.1) | 6 | |
3 | 12 | 牡7 | 58 | ローマンレジェンド | 5 | アンタレスステークス(G3) 6着(0.8) | 3 | |
2014良 | 1 | 10 | 牡4 | 56 | クリノスターオー | 12 | アンタレスステークス(G3) 16着(2.1) | 9 |
2 | 6 | 牡4 | 57 | ソロル | 7 | アンタレスステークス(G3) 12着(1.3) | 4 | |
3 | 16 | 牝5 | 55 | ワイルドフラッパー | 4 | マリーンカップ(G3) 1着(-1.4) | 1 | |
2013良 | 1 | 1 | 牡6 | 59 | ニホンピロアワーズ | 1 | アンタレスステークス(G3) 2着(0.1) | 2 |
2 | 7 | 牡6 | 57 | ナイスミーチュー | 8 | アンタレスステークス(G3) 5着(0.7) | 6 | |
3 | 6 | 牡7 | 56 | ナムラタイタン | 5 | ブリリアントステークス(OP) 4着(0.4) | 3 | |
2012良東海S | 1 | 4 | 牡5 | 56 | ソリタリーキング | 4 | ブリリアントステークス(OP) 1着(-0.8) | 5 |
2 | 10 | 牡5 | 57 | ニホンピロアワーズ | 3 | アンタレスステークス(G3) 5着(0.6) | 2 | |
3 | 1 | 牡5 | 56 | サイレントメロディ | 11 | マーチステークス(G3) 1着(-0.0) | 6 | |
2011不良東海S | 1 | 8 | 牡5 | 57 | ワンダーアキュート | 2 | アンタレスステークス(G3) 2着(0.3) | 1 |
2 | 15 | 牡5 | 57 | ランフォルセ | 6 | エスペランサステークス(OP) 1着(-0.4) | 2 | |
3 | 2 | 牡5 | 58 | シルクメビウス | 5 | フェブラリーステークス(G1) 8着(0.9) | 6 | |
2010不良東海S | 1 | 2 | 牡4 | 57 | シルクメビウス | 3 | アンタレスステークス(G3) 5着(0.5) | 3 |
2 | 6 | 牡4 | 57 | トランセンド | 1 | アンタレスステークス(G3) 8着(0.8) | 1 | |
3 | 16 | 牡5 | 57 | アルトップラン | 10 | 両国ステークス(1600万) 1着(-0.5) | 3 |
過去8年の平安ステークス3着以内24頭中12頭を占めます。人気やアンタレスステークスでの着順に関係なく、好走例が多いローテです。
過去8年の平安ステークスでは、不振傾向にあります。1番人気は、直近5年で3勝を挙げているものの、2~3番人気(特に2番人気)は、やや厳しい結果が続いています。
- 1番人気(3-1-0-4)複勝率50%
- 2番人気(1-0-0-7)複勝率12%
- 3番人気(1-3-0-4)複勝率50%
過去8年の平安ステークス3着以内24頭中5頭を占めます。そのうち2011年3着シルクメビウスを除く4頭が前走アンタレスステークスに出走していました。前走6着以下からの巻き返しは、アンタレスステークス組が狙い目になりそうです。
予想
平安ステークス2018の注目は、ダート転向後6戦無敗のグレイトパールでしょうか。前走は、骨折後も関係なく完勝。そのほか、テイエムジンソクやサンライズソアを中心に、ダート重賞で結果を残してきたハイレベルなメンバーが揃いました。例年、穴馬の好走が見られるレースではありますが、今年は上位人気決着もありそうなメンバーに思えます。
波乱要因といえば週末の雨でしょうか。仮に人気馬が崩れるようなことがあると、かなりの高配当になりそうですね…。
以下、簡単な考察と予想です。ミツバやサンライズソア、コスモカナディアンが気になりつつ。紐候補が多すぎて、馬券は難しすぎます…。
ダート転向後、全く底を見せず6連勝。前走は、骨折(右第1指骨剥離骨折)による約11カ月の長期休養明けながら、他馬との力の差を感じる完勝でした。昨年の平安ステークス2017を圧勝しているレースだけに、適性も問題ないと思います。ここは、深く考えず本命。
前走フェブラリーステークス2018は、ハイペースで前が崩れる展開。上位10頭近くが後ろにいた馬だったことを考えると、前が速すぎたといえそうです。前走の大敗は仕方ないところだと思います。昨年のチャンピオンズカップ2017は、昨年度のJRA最優秀ダート馬とクビ差の接戦で2着。今回は、データ傾向から劣勢の2番人気(推定)に加え、適性が分からない1900m戦。飛ぶならここかもしれませんが、実績面を信頼して…。
前走アンタレスステークス2018は、後方からの直線一気。グレイトパールと同じ上がり最速の脚で3着まで突っ込んできました。余裕を感じさせる内容だったグレイトパールに先着できるイメージがわかないものの、今回も流れが向けば、直線で突っ込んでくる1頭だと思います。
前走アンタレスステークス2018は、最後方を追走し、内枠ながら外をまわしての追い込みとなりました。2走前の仁川ステークス2018と比べると、どこか空回った印象のレースで、ここは見直す価値があるかもしれません。仁川ステークス2018は、内を上手く捌き、前にいた馬をあっさり交わしての完勝。2着が今回人気するであろうサンライズソアだったことを考えれば、ポテンシャルは高いように感じます。オッズ的な魅力もありますし、福永ジョッキーに戻ることがプラスに働けば…。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、3着、5着、6着、12着でした。本命◎グレイトパールは、5着でした。
着順 | 馬番 | 性齡 | 斤量 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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1 | 9 | 牡4 | 57 | サンライズソア | 7 | ブリリアントステークス(OP) 14着(2.3) | 1 |
2 | 14 | 牝4 | 55 | クイーンマンボ | 3 | マリーンカップ(G3)(船橋) 2着(0.1) | 1 |
3 | 10 | 牡5 | 56 | クインズサターン | 5 | アンタレスステークス(G3) 3着(0.3) | 5 |
強い人気馬2頭がいたので、今年は硬い決着かも…と予想するも、例年通りの波乱決着…。(´・ω・`;) 2着以下は大混戦でしたが、鉄板だと思っていた本命グレイトパールと能力上位テイエムジンソクが馬券圏外でした。
優勝馬サンライズソア騎乗のデムーロ騎手のインタビューでは、流れが向いたと言っていました。ハナに行けて、ペースをミドルに落として…とのことです。上手くサンライズソアの勝ちパターンに持っていかれた感じですね。
グレイトパールは、やや太め感があったと言われていました。確かにいつもの脚が見られず。スムーズさを欠いた印象はないので、馬の状態面の問題かもしれません。ここを叩き台に使っていたとすれば、帝王賞2018では狙い目になりそうですが、どうなるでしょうか…。