日本ダービー2018過去10年のデータと予想 | 深く考えない競馬

日本ダービー2018過去10年のデータと予想

日程 2018年5月27日(日曜日)
開催 東京競馬場 10R
距離 芝2400m
格付け GⅠ
条件 サラ系3歳
斤量 定量(牡57kg、牝55kg)
出走数 18頭
天気 曇り(ヤフー天気)

日本ダービー2018

3歳馬の頂点を決めるG1「日本ダービー(東京優駿)2018」です。過去の日本ダービー優勝馬&上位馬には名馬が名を連ね、名実ともに今後の日本競馬を占う一戦でもあります。

今年は、皐月賞2018に加え、前哨戦の青葉賞2018&京都新聞杯2018がともに3連単10万馬券超えの波乱決着となっており、日本ダービー2018も波乱の可能性がありそうに思えますね…。

コース形態

東京競馬場の芝2400mコース

過去10年の日本ダービーの配当を見ると、3連単10万馬券超えが5回あります。以前は波乱決着の多いレースでしたが、近年は順当な決着が続いています。直近2年は、1~3番人気の3頭で決まりました。

年度 馬連 3連複 3連単
2017 1,620円 2,220円 11,870円
2016 700円 850円 4,600円
2015 1,980円 3,950円 15,760円
2014 850円 27,470円 103,300円
2013 970円 17,130円 54,950円
2012 5,680円 14,160円 87,380円
2011 3,380円 22,950円 100,300円
2010 16,720円 10,630円 152,910円
2009 3,760円 40,320円 201,960円
2008 13,270円 37,690円 201,300円

では過去10年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。

過去10年の1~3着馬の前走データ

表の色分けについては、過去データ表の見方にまとめています。

日本ダービー2018
年度 着順 馬番 馬名 人気 前走 前走人気
2017 1 12 レイデオロ 2 皐月賞(G1) 5着(0.4) 5
2 4 スワーヴリチャード 3 皐月賞(G1) 6着(0.4) 2
3 18 アドミラブル 1 青葉賞(G2) 1着(-0.4) 1
2016 1 3 マカヒキ 3 皐月賞(G1) 2着(0.2) 3
2 8 サトノダイヤモンド 2 皐月賞(G1) 3着(0.4) 1
3 1 ディーマジェスティ 1 皐月賞(G1) 1着(-0.2) 8
2015 1 14 ドゥラメンテ 1 皐月賞(G1) 1着(-0.2) 3
2 1 サトノラーゼン 5 京都新聞杯(G2) 1着(-0.1) 2
3 11 サトノクラウン 3 皐月賞(G1) 6着(0.7) 1
2014 1 2 ワンアンドオンリー 3 皐月賞(G1) 4着(0.3) 4
2 13 イスラボニータ 1 皐月賞(G1) 1着(-0.2) 2
3 3 マイネルフロスト 12 青葉賞(G2) 6着(0.2) 3
2013 1 1 キズナ 1 京都新聞杯(G2) 1着(-0.2) 1
2 9 エピファネイア 3 皐月賞(G1) 2着(0.1) 2
3 3 アポロソニック 8 青葉賞(G2) 2着(0.0) 9
2012 1 10 ディープブリランテ 3 皐月賞(G1) 3着(0.5) 3
2 11 フェノーメノ 5 青葉賞(G2) 1着(-0.4) 1
3 14 トーセンホマレボシ 7 京都新聞杯(G2) 1着(-0.4) 5
2011不良 1 5 オルフェーヴル 1 皐月賞(G1) 1着(-0.5) 4
2 1 ウインバリアシオン 10 青葉賞(G2) 1着(-0.1) 6
3 7 ベルシャザール 8 皐月賞(G1) 11着(1.3) 3
2010 1 1 エイシンフラッシュ 7 皐月賞(G1) 3着(0.2) 11
2 8 ローズキングダム 5 皐月賞(G1) 4着(0.2) 2
3 7 ヴィクトワールピサ 1 皐月賞(G1) 1着(-0.2) 1
2009不良 1 1 ロジユニヴァース 2 皐月賞(G1) 14着(1.9) 1
2 12 リーチザクラウン 5 皐月賞(G1) 13着(1.7) 2
3 10 アントニオバローズ 8 プリンシパルステークス(OP) 2着(0.0) 1
2008 1 1 ディープスカイ 1 NHKマイルカップ(G1) 1着(-0.3) 1
2 7 スマイルジャック 12 皐月賞(G1) 9着(0.9) 4
3 3 ブラックシェル 6 NHKマイルカップ(G1) 2着(0.3) 3
年明け以降の勝ち鞍 or 年明け以降の重賞連対

過去10年の日本ダービー3着以内30頭中28頭を占めます。例外は、昨年優勝レイデオロと2010年2着ローズキングダムのみです。2頭ともに、年末の重賞で優勝し、皐月賞で5着以内に好走していました。

  • 2017年1着レイデオロ(ホープフルステークス2016優勝→皐月賞2017 5着)
  • 2010年2着ローズキングダム(朝日杯フューチュリティステークス2009優勝→スプリングステークス2010 3着→皐月賞2010 4着)
前走皐月賞

過去10年の日本ダービー3着以内30頭中19頭を占めます。過去10年では、8勝をあげており、皐月賞組が馬券圏内に来なかった年はありません。なお、3着内に来た皐月賞組は、すべて「皐月賞1~5着馬」or「皐月賞1~5番人気馬」でした。過去10年で区切っていますが、2007年以前も暫く続いているデータです。

前走青葉賞

過去10年の日本ダービー3着以内30頭中5頭を占めます。「青葉賞組は、青葉賞優勝馬のみ」というデータが長い間続いていましたが、近年、以下2頭がデータを破って好走しています。2頭ともに、2枠3番でした。内枠に入った人気薄の青葉賞組が穴馬になるかもしれません。

  • 2014年3着マイネルフロスト(前走青葉賞2014 6着)
  • 2013年3着アポロソニック(前走青葉賞2013 2着)
前走京都新聞杯

過去10年の日本ダービー3着以内30頭中3頭を占めます。3頭とも京都新聞杯の優勝馬で、ディープインパクト産でした。

  • 2015年2着サトノラーゼン
  • 2013年1着キズナ
  • 2012年3着トーセンホマレボシ

2014年優勝馬ハギノハイブリッド(タニノギムレット産)は、日本ダービーで13着。2016年優勝馬スマートオーディン(ダノンシャンティ産)は、日本ダービーで6着に敗れています。(昨年の優勝馬プラチナムバレットは、日本ダービーに出走せず。)

過去10年の日本ダービー3着以内30頭中12頭内枠(1~2枠)でした。2012年を除く、過去9回で連対しています。一方、8枠は昨年3着アドミラブル1頭のみです。

前走NHKマイルカップ、前走プリンシパルステークス

過去10年の日本ダービー3着以内30頭中2頭のみです。近年は、好走例がありません。3着以内に来た2頭はともに、皐月賞に出走していました。

  • 2009年3着アントニオバローズ(皐月賞2009 9着→プリンシパルステークス2009 2着)
  • 2008年3着ブラックシェル(皐月賞2008 6着→NHKマイルカップ2008 2着)

予想

近年は順当な決着が続き、直近2年は1~3番人気で決着している日本ダービー。ただ、今年の日本ダービー2018は、久々の波乱決着があっても…というメンバーに思えます。

皐月賞2018は、流れが向かなかった人気の追い込み馬が不発となり、1~6番人気が飛ぶ波乱決着。青葉賞2018は、6~7番人気のワンツーフィニッシュ。京都新聞杯2018は、1~3番人気が飛び、7番人気と11番人気のワンツーフィニッシュとなりました。

前走の重賞で人気に応えて完勝したのは、毎日杯2018から直行のブラストワンピース。怪我で皐月賞を回避したダノンプレミアムの2頭のみ。過去10年の毎日杯優勝馬では、ディープスカイ(2008年)とキズナ(2013年)の2頭が日本ダービーを優勝していますが、ともに毎日杯優勝後に重賞を優勝していました。

  • 2008年優勝ディープスカイ(毎日杯2008優勝→NHKマイルカップ2008優勝)
  • 2013年優勝キズナ(毎日杯2013優勝→京都新聞杯2013優勝)

今年は、不安定な印象の皐月賞2018組と前哨戦組、データ傾向からは買い難いぶっつけ本番組という構図で、かなり馬券の取捨が難しいと思います…。(´・ω・`;)

以下、簡単な考察と予想です。見事に皐月賞2018組が外目の枠に集まり、データ外のぶっつけ本番の馬や前哨戦組が内目の枠に入りました。外枠の皐月賞2018組を中心に選びましたが、これほど全く分からない日本ダービーは初めてです…。
◎①ダノンプレミアム

先週のオークスは、抜けた2頭(アーモンドアイ、ラッキーライラック)を除くと、ディープインパクト産が上位(2着、4~6着)を独占。時計の出る馬場が活きる血統だと思います。皐月賞を怪我で回避し、ぶっつけ本番というのは一番の不安点ですが、好走例の多い1枠に入ったのは魅力ですね。血統面では、父ディープインパクト産×母父ロベルト系の馬が現在3年連続で3着以内に好走しています。今年の出走馬では、ダノンプレミアムが唯一の父ディープインパクト産×母父ロベルト系。人気を集めますが、傾向から押さえておきたい1頭になるでしょうか。

○⑮ステルヴィオ

3頭の大逃げとなった前走皐月賞2018。離された後続グループの中で、まるで逃げる形となったエポカドーロと先行する形となったサンリヴァルのワンツーフィニッシュとなりました。道中で後ろ過ぎる位置にいた馬には厳しい流れだったこともあり、上がり最速の4着は、仕方ない敗戦だったと思います。朝日杯フューチュリティステークス2017を見る限りは、ダノンプレミアムと圧倒的な力差を感じるものの、怪我明けのダノンプレミアムと比べると、状態面の不安は少ないかもしれません。

▲⑰ワグネリアン

中山コースは向いていないような印象で、狙い目は日本ダービー2018か…と思っていたら、外枠(8枠17番)に入ってしまいました。日本ダービー2018に向けたレースの波乱決着が続いているだけに、何が起こっても不思議ではありませんが、頭からは狙い難い枠だと思います。元々、3走前の東京スポーツ杯2歳ステークス2017の勝ちっぷりの良さで、日本ダービー2018を意識してしまうレースを見せた馬です。弥生賞2018までは、ダノンプレミアムと並んで世代の2強という印象でしたし、能力面で大きな差があるわけではないと思います。本当に、枠だけが残念ですね…。

△⑯ジェネラーレウーノ

前走皐月賞2018では、大逃げした3頭(アイトーン、ジュンヴァルロ、ジェネラーレウーノ)の中で唯一残った1頭。加えて、劣勢傾向にある京成杯2018からのぶっつけ本番だったことを考えれば、能力の高さを示したと思います。過去10年では、京成杯から皐月賞に直行し、日本ダービーで3着以内に好走したのは、ジェネラーレウーノとエイシンフラッシュのみです。

  • エイシンフラッシュ(京成杯2010優勝→皐月賞2010 3着→日本ダービー2010優勝)

日本ダービーでは、前に行く脚質の馬が買い難い傾向にあるものの、今回はオッズ的な魅力があるかもしれません。

結果

簡潔なまとめです。馬券的には、1着、6着、8着、16着でした。本命◎ダノンプレミアムは、6着でした。

日本ダービー2018
着順 馬番 馬名 人気 前走 前走人気
1 17 ワグネリアン 5 皐月賞(G1) 7着(0.8) 1
2 12 エポカドーロ 4 皐月賞(G1) 1着(-0.3) 7
3 7 コズミックフォース 16 プリンシパルステークス(OP) 1着(-0.0) 1

晩に録画を見ました。案の定というか…、3連単2,856,300円の大波乱でした。3着コズミックフォース(16番人気)は、紐に全流ししていないと狙えない1頭という感じですね…。

外枠で少し評価を下げたワグネリアンの優勝。やはり広く直線が長い東京コースでこそという馬でした。外枠の不利は、福永ジョッキーの騎乗でカバーしたようなレース。積極的に勝ちに行って、勝つべくして勝ったという印象でした。

本命ダノンプレミアムは、6着。3着馬と同時計の僅差ですし、力のある所は示したといえそうです。前半で少し掛かっていましたし、皐月賞2018を怪我でパスしたこともマイナスの影響があったと思います。そう考えると、やはり3歳牡馬は、ダノンプレミアムとワグネリアンの二強かもしれませんね。

ただ、日本ダービーと同コースで行われた青嵐賞(1000万)の勝ち時計が2:22.9だったようで、ハイレベルな混戦だったというよりは、例年より3歳牡馬のレベルは低いのかもしれません。日本ダービー2018に向けた前哨戦や皐月賞2018も波乱決着となっていますし、古馬になってから真価が問われることになりそうですね。

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