菊花賞2018過去10年のデータと予想 | 深く考えない競馬

菊花賞2018過去10年のデータと予想

日程 2018年10月21日(日曜)
開催 京都競馬場 11R
距離 芝3000m
格付け G1
条件 サラ系3歳
斤量 馬齢(牡57kg)
出走数 18頭
天気 晴れ(ヤフー天気)

菊花賞2018

3歳クラシック最終戦、菊花賞2018です。過去の上位馬は、後に国内G1戦線で活躍した馬が名を連ねる伝統の一戦。今後の日本競馬を占う一戦でもあります。

以前は、長距離血統が重要な要素でしたが、近年は長距離血統の馬の出走自体が少なくなってきたこともあり、「ロス無く、掛からず、上手く乗った馬」が上位に来る傾向にあります。ただ昨年は、不良馬場で行われたこともあり、スタミナ色の強い血統馬が2着クリンチャーと4着マイネルヴンシュに好走しています。

京都競馬場の芝3000mコース

過去10年の菊花賞の配当を見ると、3連単10万馬券超えは4回あります。不良馬場で行われた昨年を除けば、波乱決着は2010年以前に集中しており、近年は波乱傾向が無くなってきていると言えそうです。とはいえ、近年は馬連や3連複ともに高配当となっているので、穴馬の好走に注意したいレースだと思います。

年度 馬連 3連複 3連単
2017 10,660円 136,350円 559,700円
2016 3,510円 17,550円 69,380円
2015 3,870円 4,640円 38,880円
2014 2,640円 13,340円 59,220円
2013 950円 3,910円 11,750円
2012 960円 4,830円 12,450円
2011 330円 1,050円 2,190円
2010 2,170円 46,410円 338,840円
2009 9,410円 46,070円 316,950円
2008 17,820円 92,720円 523,990円

では過去10年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。

過去10年の1~3着馬の前走データ

菊花賞2018 過去データ表
表の色分けについては、過去データ表の見方にまとめています。
年度 着順 馬番 馬名 人気 前走 前走人気
2017不良 1 13 キセキ 1 神戸新聞杯(G2) 2着(0.3) 2
2 4 クリンチャー 10 セントライト記念(G2) 9着(1.1) 4
3 14 ポポカテペトル 13 阿賀野川特別(1000万) 1着(-0.2) 2
2016 1 3 サトノダイヤモンド 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.0) 1
2 11 レインボーライン 9 札幌記念(G2) 3着(-0.0) 4
3 13 エアスピネル 6 神戸新聞杯(G2) 5着(0.7) 2
2015 1 4 キタサンブラック 5 セントライト記念(G2) 1着(-0.1) 6
2 11 リアルスティール 2 神戸新聞杯(G2) 2着(0.3) 1
3 17 リアファル 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.3) 3
2014 1 2 トーホウジャッカル 3 神戸新聞杯(G2) 3着(0.0) 9
2 4 サウンズオブアース 4 神戸新聞杯(G2) 2着(0.0) 8
3 10 ゴールドアクター 7 支笏湖特別(1000万) 1着(-0.2) 1
2013不良 1 3 エピファネイア 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.4) 1
2 14 サトノノブレス 5 神戸新聞杯(G2) 3着(0.5) 2
3 10 バンデ 3 兵庫特別(1000万) 1着(-1.0) 1
2012 1 1 ゴールドシップ 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.4) 1
2 16 スカイディグニティ 5 セントライト記念(G2) 2着(0.2) 14
3 15 ユウキソルジャー 7 神戸新聞杯(G2) 4着(1.1) 9
2011 1 14 オルフェーヴル 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.4) 1
2 13 ウインバリアシオン 2 神戸新聞杯(G2) 2着(0.4) 2
3 1 トーセンラー 3 セントライト記念(G2) 2着(0.2) 3
2010 1 6 ビッグウィーク 7 神戸新聞杯(G2) 3着(0.5) 5
2 10 ローズキングダム 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.0) 2
3 12 ビートブラック 13 兵庫特別(1000万) 1着(-0.1) 5
2009 1 1 スリーロールス 8 野分特別(1000万) 1着(-0.7) 3
2 3 フォゲッタブル 7 セントライト記念(G2) 3着(0.1) 7
3 12 セイウンワンダー 6 神戸新聞杯(G2) 3着(0.4) 5
2008 1 14 オウケンブルースリ 1 神戸新聞杯(G2) 3着(0.1) 2
2 1 フローテーション 15 神戸新聞杯(G2) 12着(1.2) 14
3 5 ナムラクレセント 9 神戸新聞杯(G2) 6着(0.5) 7

過去10年の菊花賞優勝馬10頭中7頭内枠(1~3枠)でした。外枠の優勝馬のうち、昨年度(キセキ)は泥んこの不良馬場、2011年は三冠馬オルフェーヴルと考えると、基本的には内枠が優勝候補になりそうです。ただ内枠の優勝が多い一方で、3着以内で見ると、外枠(6~7枠、二桁馬番)の好走も多く、例年1~2頭が馬券圏内に好走しています。

前走神戸新聞杯

過去10年の菊花賞3着以内30頭中19頭を占めます。神戸新聞杯組が馬券圏内に来なかった年がありません。昨年と2009年を除く過去8回で、毎年2~3頭が馬券圏内に来ていました。

前走セントライト記念

過去10年の菊花賞3着以内30頭中5頭を占めます。不良馬場で行われた昨年(クリンチャー)を除く4頭が前走3着以内に好走していました。

前走3着以内

過去10年の菊花賞3着以内30頭中25頭を占めます。不良馬場で行われた昨年(クリンチャー)を除く前走4着以下の4頭は、ともに前走神戸新聞杯組でした。

  • 2017年2着クリンチャー(前走セントライト記念9着)
  • 2016年3着エアスピネル(前走神戸新聞杯5着)
  • 2012年3着ユウキソルジャー(前走神戸新聞杯4着)
  • 2008年2着フローテーション(前走神戸新聞杯12着)
  • 2008年3着ナムラクレセント(前走神戸新聞杯6着)

そのほか優勝馬10頭すべてが前走3着以内(神戸新聞杯3着以内が8頭、セントライト記念から1頭、1000万クラスから1頭)に好走していました。前走神戸新聞杯3着以内の馬が優勝候補と言えるかもしれません。ちなみに優勝馬10頭のうち、2014年の優勝馬トーホウジャッカルを除く9頭が菊花賞までに3勝以上していました。(トーホウジャッカルは2勝)

前走1000万勝ち

過去10年の菊花賞3着以内30頭中5頭を占めます。バンデ(2013年)を除くと、穴馬でした。

  • 2017年3着ゴポポカテペトル(13番人気)
  • 2014年3着ゴールドアクター(7番人気)
  • 2013年3着バンデ(3番人気)
  • 2010年3着ビートブラック(12番人気)
  • 2009年1着スリーロールス(9番人気)
関西馬

過去10年の菊花賞3着以内30頭中29頭を占めます。関東馬は、2014年3着ゴールドアクターのみとなっており、劣勢な傾向にありそうです。

予想

ダービー馬ワグネリアン不在の菊花賞2018。それでも3歳牡馬トップクラスの馬が終結し、豪華な顔ぶれだと思います。ただ秋華賞のアーモンドアイのような抜けた馬はいないので、上位陣は大混戦と言えそうですね。

スタミナが求められるレースになれば、ステイゴールド産やブライアンズタイム、ダンスインザダークの血が活きそうですが、どうなるでしょうか…。人気次第では、穴馬を押さえても面白そうです。

以下、簡単な考察と予想です。何が来てもおかしくないようなメンバー。変わったローテのブラストワンピース、1勝馬エタリオウの取捨に悩みます。当たる気がしないレースですね。馬券は、データ傾向を重視&紐荒れ期待で…。

◎6メイショウテッコン

過去データの傾向(内枠1~3枠、前走神戸新聞杯3着以内、2勝以上)から本命にしました。前走プラス14kgで3着に好走したのも好感が持てます。マイラー色が強いマンハッタンカフェ産というのは不安要素ですが、中穴扱いなら狙ってみるのも面白いかもしれません。2010年の優勝馬ビッグウィークのイメージで、先行からの押し切りに期待です。

○8エポカドーロ

前走神戸新聞杯は、大きく躓いて後方から。そこから挽回して上位に食い込んだのは、ダービー2着&皐月賞優勝の力という印象でした。最後、エタリオウのような末脚は無いだけに、あっさり交わされて4着になりましたが、前走は力負けではないので、度外視して良いかもしれません。

▲10アフリカンゴールド

前走兵庫特別を楽勝。直線、周りの馬が鞭をビシバシしている中で、楽な手応えで加速して後続を突き放す快勝でした。勝ちっぷりの良さだけは際立っていたと思います。過去10年で、ビートブラック(2010年3着)&バンデ(2013年3着)の2頭が好走している兵庫特別(1000万)組。波乱があれば…。

△7ユーキャンスマイル

嫌な枠(4枠)に入ってしまいました。過去10年では、4枠が3着以内に来たことが無く、最後に来たのは2005年優勝ディープインパクト(4枠7番)まで遡ります。そのディープインパクトは武豊騎手騎乗で菊花賞制覇、ユーキャンスマイルの母父ダンスインザダークも武豊騎手騎乗で菊花賞制覇…というのは面白そうですが、どうなるでしょうか。

前走阿賀野川特別は、新潟芝2200mのレコードホルダー(ダブルフラット)を抑えての優勝。かなり速い時計(2:10.9)での優勝でした。キングカメハメハ産が長距離を走るイメージがわかないものの、過去、エアスピネル(2016年3着)&ローズキングダム(2010年2着)と武豊騎手騎乗のキングカメハメハ産が3着以内に好走しています。血統面では、ユーキャンスマイルの母父にダンスインザダーク。2009年の菊花賞で穴をあけたスリーロールス&フォゲッタブルがダンスインザダーク産でした。紐荒れ期待で…。

3連複4頭ボックス◎○▲△ 合計4点

結果

簡潔なまとめです。馬券的には、3着、8着、12着、14着でした。本命◎メイショウテッコンは、14着でした。

菊花賞2018 結果
着順 馬番 馬名 人気 前走 前走人気
1 12 フィエールマン 7 ラジオNIKKEI賞(G3) 2着(0.1) 1
2 9 エタリオウ 2 神戸新聞杯(G2) 2着(0.1) 3
3 7 ユーキャンスマイル 10 阿賀野川特別(1000万) 1着(-0.1) 2

カスリもせずでした。しかし終わってみれば、ルメール→デムーロ→武豊。国内G1ならこの3人が中心ですね。凄いレースでした。

スローでゆったりとした流れ。勝負は直線で決まるレースとなりました。フィエールマンは、過去最少キャリア(4戦目)での優勝。関東馬に加え、前走は7月のラジオNIKKEI賞で2着からのぶっつけ本番。これはデータ傾向から全く手が出せない1頭でした。

2着エタリオウは、1勝馬。1勝馬は、過去だいぶ遡っても1頭も来ていないので、こちらも手が出せず…。データを無視した勝ち負けとなりました。

3着には押さえていたユーキャンスマイル。内でロスなく脚を溜める競馬でした。母父ダンスインザダークの血と武豊騎手の好騎乗で、しれっと穴をあける3着だったと思います。

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