菊花賞2019過去10年のデータと予想 | 深く考えない競馬

菊花賞2019過去10年のデータと予想

日程 2019年10月20日(日曜)
開催 京都競馬場11R
距離 芝3000m
格付け G1
条件 3歳
斤量 馬齢(牡57kg)
出走数 18頭
天気 晴れ(ヤフー天気)

菊花賞2019

3歳クラシック最終戦、菊花賞2019です。過去の上位馬を見ると、後の国内G1戦線で活躍した馬が名を連ねる伝統の一戦。今後の日本競馬を占う一戦ともいえそうです。以前は、長距離血統が重要な要素のレースでしたが、近年は長距離血統の馬の出走自体が少なくなってきたこともあり、ロス無く、掛からず、上手く乗った馬が上位に来る傾向があります。ただ一昨年は不良馬場で行われた影響か、スタミナ色の強い血統馬(クリンチャーとマイネルヴンシュ)が2着と4着に好走しています。

京都競馬場の芝3000mコース

配当

過去10年の菊花賞の配当を見ると、3連単10万馬券超えが4回あります。2011年以降、順当な決着が続いていましたが、直近2年は波乱決着。馬連や3連複ともに好配当の年も多いので、やや波乱含みのレースといえるかもしれません。

年度 馬連 3連複 3連単
2018 2,380円 16,710円 100,590円
2017 10,660円 136,350円 559,700円
2016 3,510円 17,550円 69,380円
2015 3,870円 4,640円 38,880円
2014 2,640円 13,340円 59,220円
2013 950円 3,910円 11,750円
2012 960円 4,830円 12,450円
2011 330円 1,050円 2,190円
2010 2,170円 46,410円 338,840円
2009 9,410円 46,070円 316,950円

では過去10年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。

過去10年の1~3着馬の前走データ

菊花賞2019過去データ表
表の色分けについては、過去データ表の見方にまとめています。
年度 着順 馬番 馬名 人気 前走 前走人気
2018 1 12 フィエールマン 7 ラジオNIKKEI賞(G3) 2着(0.1) 1
2 9 エタリオウ 2 神戸新聞杯(G2) 2着(0.1) 3
3 7 ユーキャンスマイル 10 阿賀野川特別(1000万) 1着(-0.1) 2
2017不良 1 13 キセキ 1 神戸新聞杯(G2) 2着(0.3) 2
2 4 クリンチャー 10 セントライト記念(G2) 9着(1.1) 4
3 14 ポポカテペトル 13 阿賀野川特別(1000万) 1着(-0.2) 2
2016 1 3 サトノダイヤモンド 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.0) 1
2 11 レインボーライン 9 札幌記念(G2) 3着(-0.0) 4
3 13 エアスピネル 6 神戸新聞杯(G2) 5着(0.7) 2
2015 1 4 キタサンブラック 5 セントライト記念(G2) 1着(-0.1) 6
2 11 リアルスティール 2 神戸新聞杯(G2) 2着(0.3) 1
3 17 リアファル 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.3) 3
2014 1 2 トーホウジャッカル 3 神戸新聞杯(G2) 3着(0.0) 9
2 4 サウンズオブアース 4 神戸新聞杯(G2) 2着(0.0) 8
3 10 ゴールドアクター 7 支笏湖特別(1000万) 1着(-0.2) 1
2013不良 1 3 エピファネイア 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.4) 1
2 14 サトノノブレス 5 神戸新聞杯(G2) 3着(0.5) 2
3 10 バンデ 3 兵庫特別(1000万) 1着(-1.0) 1
2012 1 1 ゴールドシップ 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.4) 1
2 16 スカイディグニティ 5 セントライト記念(G2) 2着(0.2) 14
3 15 ユウキソルジャー 7 神戸新聞杯(G2) 4着(1.1) 9
2011 1 14 オルフェーヴル 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.4) 1
2 13 ウインバリアシオン 2 神戸新聞杯(G2) 2着(0.4) 2
3 1 トーセンラー 3 セントライト記念(G2) 2着(0.2) 3
2010 1 6 ビッグウィーク 7 神戸新聞杯(G2) 3着(0.5) 5
2 10 ローズキングダム 1 神戸新聞杯(G2) 1着(-0.0) 2
3 12 ビートブラック 13 兵庫特別(1000万) 1着(-0.1) 5
2009 1 1 スリーロールス 8 野分特別(1000万) 1着(-0.7) 3
2 3 フォゲッタブル 7 セントライト記念(G2) 3着(0.1) 7
3 12 セイウンワンダー 6 神戸新聞杯(G2) 3着(0.4) 5

過去10年の菊花賞3着以内30頭中10頭が1~2枠でした。そのうち7頭が優勝しています。一方、3着以内には外枠(6~7枠、二桁馬番)の好走例も目立ち、例年1~2頭が馬券圏内に好走しています。

前走神戸新聞杯

過去10年の菊花賞3着以内30頭中17頭を占めます。馬券圏内に来なかった年が無く、2009年を除く過去9回で連対馬を出しています。

優勝馬

過去10年の菊花賞優勝馬10頭中7頭が神戸新聞杯組でした。優勝馬のうちトーホウジャッカル(2014年)、フィエールマン(2018年)を除く8頭がが菊花賞までに3勝以上していました。トーホウジャッカルとフィエールマンは、ともに菊花賞までに2勝でした。

前走セントライト記念

過去10年の菊花賞3着以内30頭中5頭を占めます。不良馬場で行われた2017年のクリンチャーを除く4頭が前走3着以内に好走していました。穴馬の好走例が多い傾向にあります。

前走3着以内

過去10年の菊花賞3着以内30頭中27頭を占めます。前走4着以下の3頭は、不良馬場で行われた2017年のクリンチャーを除く2頭が前走神戸新聞杯組でした。2頭はそれぞれ神戸新聞杯で4着と5着に好走しており、前走大崩れしていた馬は買い難い傾向にありそうです。

前走1000万優勝馬

過去10年の菊花賞3着以内30頭中6頭を占めます。バンデ(2013年)を除く5頭が穴馬(7~13番人気)でした。

関東馬

過去10年の菊花賞3着以内30頭中2頭を占めます。3着以内に好走した2頭フィエールマン(2018年)とゴールドアクター(2014年)は、ともに人気薄(7番人気)でした。人気の関東馬は、凡走が目立ちます。

菊花賞で人気を集めた関東馬(過去10年)
年度 着順 馬番 馬名 人気 前走 前走人気
2018 4 3 ブラストワンピース 1 新潟記念(G3) 1着(-0.3) 1
9 4 ジェネラーレウーノ 4 セントライト記念(G2) 1着(-0.2) 4
2017 6 12 ミッキースワロー 3 セントライト記念(G2) 1着(-0.3) 2
2016 4 6 ディーマジェスティ 2 セントライト記念(G2) 1着(-0.0) 1
2013 15 15 ユールシンギング 4 セントライト記念(G2) 1着(-0.0) 3
2012 8 2 フェデラルホール 4 九十九里特別(1000万) 1着(-0.1) 1
2011 7 5 フェイトフルウォー 4 セントライト記念(G2) 1着(-0.2) 6
2010 6 15 トウカイメロディ 2 札幌日経オープン(OP) 1着(-0.3) 1
9 3 クォークスター 4 セントライト記念(G2) 1着(-0.0) 4
2009 12 16 ナカヤマフェスタ 4 セントライト記念(G2) 1着(-0.1) 2

予想

日本ダービー1着2着4着馬が不在に加え、トライアル優勝馬も不在。今年の菊花賞2019は、層が薄いメンバー構成になるでしょうか。重賞勝ち馬は僅か3頭ですし、人気を集めそうなヴェロックスとワールドプレミアは重賞未勝利。波乱があっても良さそうなメンバーと言えるかもしれません。予想、的中ともに難関なレースだと思います。

以下、簡単な考察と予想です。人気馬から紐荒れ期待で…。

◎5ワールドプレミア

過去10年で1頭(2010年1着ビッグウィーク)しかきていない3枠。やや買い難いところでしょうか。ただ内枠に入った神戸新聞杯3着以内の関西馬と考えれば、勝ち負けを期待しても良さそうです。怪我後の長期休養明けの一戦となった前走神戸新聞杯は、後方からの追い込みで3着。見せ場を作ったと思います。近年の菊花賞は、内でロスなく進めて直線勝負というレースが多いので、内を活かしたレースが出来れば…。

○13ヴェロックス

好走例の多い神戸新聞杯組。近走の内容からも上位争いの候補になるでしょうか。不安点は、やはり外枠。道中で内に入れて、脚を溜めることが出来るかがポイントになりそうです。

△14サトノルークス

皐月賞~日本ダービーとトップクラスの馬を相手に崩れてますし、ここでは格下になるでしょうか。ただ、どことなく長丁場は合いそうな印象を受ける一頭。紐荒れ期待で押さえる分には面白そうです。全姉タッチングスピーチは、エリザベス女王杯3着~京都記念2着と京都の重賞実績もあります。

△3カリボール

過去、わりと穴をあける傾向にある前走2勝クラス(旧1000万クラス)優勝馬。下位人気馬からヴァンケドミンゴ(前走3勝クラス)も気になりつつ、好走例の多い内枠のカリボールを押さえました。母父サクラバクシンオー、兄モンドキャンノと短距離血統なのは気になるところですが、カリボールのデビューは2000m戦、その後、短距離を使うことなく1800m戦を3勝。上手く内で脚を溜めることが出来れば…。

3連複4頭ボックス◎○△△合計4点

結果

簡潔なまとめです。馬券的には、1着、2着、3着、18着でした。本命◎ワールドプレミアは、1着でした。

菊花賞2019結果
着順 馬番 馬名 人気 前走 前走人気
1 5 ワールドプレミア 3 神戸新聞杯(G2) 3着(0.7) 3
2 14 サトノルークス 8 セントライト記念(G2) 2着(0.3) 8
3 13 ヴェロックス 1 神戸新聞杯(G2) 2着(0.5) 2

的中でした!何とか日本ダービー的中に次ぐ、財布の暖さになりました。今年は、まさかの皐月賞~日本ダービー~菊花賞と3歳クラシック全的中。この世代はずっと記憶に残りそうです。 (´;ω;`)

優勝はワールドプレミア。道中じっくり内で脚を溜めて、直線勝負での差し切り勝ち。教科書通りというような武豊ジョッキーの好騎乗だったと思います。

2着には、外から突っ込んできたサトノルークス。すみれステークスの勝ちっぷりを見て、長丁場が合いそうだと思っていたので、これは読みが当たりました。3着には1番人気ヴェロックス。枠順の差という感じもしますが、勝ち切れず…。しかしこの安定感は流石ですね。

押さえていたカリボール。完全に不要でした…。良馬場といっても時計のかかる馬場状態。流石に時計のかかるタフな馬場の長距離戦は厳しかったかもしれません。

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