日程 | 2020年5月10日(日曜) |
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開催 | 東京競馬場11R |
距離 | 芝1600m |
格付け | G1 |
条件 | 3歳 |
斤量 | 定量(牡57kg,牝2kg減) |
出走数 | 18頭 |
天気 | 曇り(ヤフー天気) |
NHKマイルカップ2020
3歳G1、NHKマイルカップ2020です。例年、距離適性で3歳クラシック戦線に進まなかった実力馬や実績的に3歳クラシック戦線に進めなかった馬が集まるため、力関係が分からない大混戦となることが多いレースです。波乱も多く、毎年かなり難解なレースとなっています。
配当
過去10年のNHKマイルカップの配当を見ると、3連単10万馬券超えが6回あります。100万馬券を超える年もあり、波乱傾向のレースといえそうです。データ外ですが、2007年には970万馬券が出ています。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
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2019 | 17,200円 | 97,390円 | 410,680円 |
2018 | 3,140円 | 21,840円 | 129,560円 |
2017 | 17,290円 | 50,600円 | 296,160円 |
2016 | 940円 | 11,190円 | 33,030円 |
2015 | 2,800円 | 6,200円 | 36,720円 |
2014 | 14,760円 | 188,380円 | 684,020円 |
2013 | 21,890円 | 137,530円 | 1,235,600円 |
2012 | 1,480円 | 72,990円 | 262,580円 |
2011 | 1,170円 | 2,040円 | 7,920円 |
2010 | 2,040円 | 3,860円 | 17,180円 |
では過去10年のNHKマイルカップで3着以内に入った馬のデータをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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2019良 | 1 | 17 | アドマイヤマーズ | 2 | 皐月賞(G1) 4着(0.4) | 2 |
2 | 18 | ケイデンスコール | 14 | 毎日杯(G3) 4着(0.2) | 7 | |
3 | 10 | カテドラル | 7 | アーリントンカップ(G3) 2着(0.0) | 7 | |
2018良 | 1 | 11 | ケイアイノーテック | 6 | ニュージーランドトロフィー(G2) 2着(0.0) | 1 |
2 | 9 | ギベオン | 2 | 毎日杯(G3) 2着(0.3) | 2 | |
3 | 17 | レッドヴェイロン | 9 | アーリントンカップ(G3) 3着(0.2) | 4 | |
2017良 | 1 | 16 | アエロリット(牝) | 2 | 桜花賞(G1) 5着(0.2) | 6 |
2 | 14 | リエノテソーロ(牝) | 13 | アネモネステークス(OP) 4着(0.2) | 2 | |
3 | 6 | ボンセルヴィーソ | 6 | ニュージーランドトロフィー(G2) 3着(0.2) | 5 | |
2016良 | 1 | 4 | メジャーエンブレム(牝) | 1 | 桜花賞(G1) 4着(0.4) | 1 |
2 | 5 | ロードクエスト | 2 | 皐月賞(G1) 8着(1.2) | 5 | |
3 | 18 | レインボーライン | 12 | ニュージーランドトロフィー(G2) 5着(0.1) | 4 | |
2015良 | 1 | 7 | クラリティスカイ | 3 | 皐月賞(G1) 5着(0.7) | 10 |
2 | 9 | アルビアーノ(牝) | 4 | フラワーカップ(G3) 1着(-0.2) | 1 | |
3 | 12 | ミュゼスルタン | 2 | スプリングステークス(G2) 7着(0.5) | 6 | |
2014良 | 1 | 10 | ミッキーアイル | 1 | アーリントンカップ(G3) 1着(-0.6) | 1 |
2 | 2 | タガノブルグ | 17 | 橘ステークス(OP) 1着(-0.0) | 1 | |
3 | 1 | キングズオブザサン | 12 | 皐月賞(G1) 15着(1.2) | 11 | |
2013良 | 1 | 8 | マイネルホウオウ | 10 | ニュージーランドトロフィー(G2) 7着(0.5) | 4 |
2 | 17 | インパルスヒーロー | 6 | ファルコンステークス(G3) 1着(-0.1) | 2 | |
3 | 12 | フラムドグロワール | 8 | 京成杯(G3) 10着(1.0) | 1 | |
2012良 | 1 | 5 | カレンブラックヒル | 1 | ニュージーランドトロフィー(G2) 1着(-0.4) | 1 |
2 | 17 | アルフレード | 3 | スプリングステークス(G2) 12着(2.1) | 2 | |
3 | 12 | クラレント | 15 | 弥生賞(G2) 12着(0.8) | 11 | |
2011良 | 1 | 13 | グランプリボス | 1 | ニュージーランドトロフィー(G2) 3着(0.2) | 1 |
2 | 17 | コティリオン | 2 | 毎日杯(G3) 2着(0.0) | 4 | |
3 | 1 | リアルインパクト | 4 | ニュージーランドトロフィー(G2) 11着(0.5) | 4 | |
2010良 | 1 | 13 | ダノンシャンティ | 1 | 毎日杯(G3) 1着(-0.2) | 3 |
2 | 1 | ダイワバーバリアン | 5 | ニュージーランドトロフィー(G2) 2着(0.3) | 2 | |
3 | 3 | リルダヴァル | 3 | 皐月賞(G1) 6着(0.4) | 5 |
過去10年のNHKマイルカップ3着以内30頭中8頭を占めます。カレンブラックヒル(2012年)を除く7頭がニュージーランドトロフィーで2着以下に敗れていましたが、大敗していた馬はいません。7頭すべてが勝ち馬から0.5秒以内の着差でした。
過去10年のNHKマイルカップ3着以内30頭中7頭を占めます。キングズオブザサン(2014年)を除く6頭が人気(1~3番人気)を集めていました。
過去10年のNHKマイルカップ3着以内30頭中7頭を占めます。大穴の好走例が目立ちます。
予想
今年のNHKマイルカップ2020は、やや例年よりも層が厚いメンバーでしょうか。実績的にはレシステンシアやタイセイビジョンが抜けていて、3連勝中のサトノインプレッサとルフトシュトロームが上位争いの候補という感じですが、過去の波乱を考えると、この4頭の決着とも思えません。過去、二桁人気馬の好走も見られるレースですし、穴馬の取捨が馬券のポイントになりそうです。
以下、簡単な考察と予想です。毎年のように波乱が起きているレースですし、スルーした馬だけで決まるなんてこともありそう…。
過去好走例が多い外枠(7~8枠)。8枠は、直近4年連続で馬券圏内に好走しています。前走毎日杯は、前残りの馬場の中、後方からの追い込みで完勝。直線前が詰まる場面がありながら、内を突いて抜け出してからは、余力を残したままゴールしたように見えました。まだ底を見せていない魅力は十分にあると思います。速い時計が出る馬場は未知数ですが、前走の勝ちっぷりを考えれば、勝ち負けを期待しても良いかもしれません。
前走スプリングステークスは、後方から大外に出しての追い込みで3着。同じぐらいの位置にいたガロアクリークには離されてしまいましたが、それでも最後の最後までジワジワ伸びていました。優勝したガロアクリークは、後に皐月賞3着。2着ヴェルトライゼンデは、ホープフルステークス2着馬だったことを考えれば、力のあるところは示したと思います。
アーリントンカップの開催が約1か月半遅くなった2018年以降、2年連続でアーリントンカップで上がり最速の脚を使っていた馬が馬券圏内に好走しています。今年は、タイセイビジョンが候補になります。タートルボウル産が国内G1を勝つと考えると、あまりイメージがわきませんが、前走の勝ちっぷり自体は良かったので押さえました。
前走皐月賞を除けば、ここで買えなくはない成績だと思います。良血(父ディープインパクト、母アパパネ)は魅力ですし、まるで空気のような人気と距離短縮(マイル戦)に期待して適当に押さえました。
前走アーリントンカップは、2着馬と僅差(クビ差+クビ差)の4着(上がり2位の脚)。データ傾向からは面白そうなタイプです。鞍上の田中勝春騎手がG1で馬券に絡んだのは、ちょうど7年前のNHKマイルカップ2着インパルスヒーローまで遡ります。大穴候補なら面白い馬でしょうか。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、4着、8着、13着、14着でした。本命◎サトノインプレッサは、13着でした。
着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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1 | 11 | ラウダシオン | 9 | ファルコンステークス(G3) 2着(0.2) | 1 |
2 | 3 | レシステンシア(牝) | 1 | 桜花賞(G1) 2着(0.2) | 1 |
3 | 6 | ギルデッドミラー(牝) | 6 | アーリントンカップ(G3) 2着(0.3) | 4 |
全くカスリもせず…。今年も波乱決着でした。
優勝はラウダシオン。久々のミルコ炸裂という勝ちっぷり。逃げたレシステンシア、2番手ラウダシオンの道中前々で進めた2頭による勝ち負けでした。3着も好位のインコースでじっと脚を溜めていた ギルデッドミラー。後方勢と外をまわして来た馬には厳しいレースでした。
新潟大賞典同様、前残りの波乱。最近は当たる気がしないほど、難解なレースが続きます…。