日程 | 2018年10月14日(日曜) |
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開催 | 京都競馬場 11R |
距離 | 芝2000m(内回り) |
格付け | G1 |
条件 | サラ系3歳牝馬 |
斤量 | 馬齢(55kg) |
出走数 | 17頭 |
天気 | 晴れ(ヤフー天気) |
秋華賞2018
3歳牝馬三冠、最後の一冠となるG1秋華賞2018です。秋華賞好走馬は、この後のエリザベス女王杯でも好走する例が多く、秋のG1戦線を占う上でも注目の一戦と言えそうです。
過去10年の秋華賞の配当を振り返ると、やはり2008年の1098万馬券が強烈な印象を残しますね。この年は、桜花賞でも700万馬券、オークスも44万馬券と波乱の牝馬三冠でした。この世代の牝馬は、例外的な年と考えて良いと思います。その後、大きな波乱は少ないものの、穴馬の好走や人気馬が崩れる年が多く、馬券は難解な傾向にありそうです。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
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2017 | 1,510円 | 3,180円 | 14,760円 |
2016 | 3,550円 | 20,940円 | 95,520円 |
2015 | 2,790円 | 22,790円 | 85,610円 |
2014 | 630円 | 1,940円 | 12,790円 |
2013 | 950円 | 50,030円 | 233,560円 |
2012 | 250円 | 1,990円 | 3,660円 |
2011 | 3,100円 | 1,720円 | 12,680円 |
2010 | 1,420円 | 3,250円 | 12,550円 |
2009 | 1,340円 | 640円 | 4,640円 |
2008 | 23,080円 | 1,869,680円 | 10,982,020円 |
では過去10年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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2017重 | 1 | 14 | ディアドラ | 3 | 紫苑ステークス(G3) 1着(-0.0) | 1 |
2 | 7 | リスグラシュー | 4 | ローズステークス(G2) 3着(0.3) | 3 | |
3 | 4 | モズカッチャン | 5 | ローズステークス(G2) 7着(0.7) | 2 | |
2016良 | 1 | 7 | ヴィブロス | 3 | 紫苑ステークス(G3) 2着(0.4) | 3 |
2 | 3 | パールコード | 4 | 紫苑ステークス(G3) 5着(1.1) | 2 | |
3 | 15 | カイザーバル | 8 | ローズステークス(G2) 3着(0.1) | 6 | |
2015良 | 1 | 18 | ミッキークイーン | 1 | ローズステークス(G2) 2着(0.2) | 1 |
2 | 9 | クイーンズリング | 5 | ローズステークス(G2) 5着(0.9) | 5 | |
3 | 6 | マキシマムドパリ | 8 | 甲武特別(500万) 1着(-0.3) | 1 | |
2014良 | 1 | 6 | ショウナンパンドラ | 3 | 紫苑ステークス(OP) 2着(0.0) | 1 |
2 | 4 | ヌーヴォレコルト | 1 | ローズステークス(G2) 1着(-0.2) | 2 | |
3 | 12 | タガノエトワール | 4 | ローズステークス(G2) 2着(0.2) | 15 | |
2013良 | 1 | 16 | メイショウマンボ | 3 | ローズステークス(G2) 4着(0.1) | 4 |
2 | 1 | スマートレイアー | 2 | 夕月特別(1000万) 1着(-0.2) | 1 | |
3 | 13 | リラコサージュ | 15 | ローズステークス(G2) 18着(2.9) | 12 | |
2012良 | 1 | 14 | ジェンティルドンナ | 1 | ローズステークス(G2) 1着(-0.2) | 1 |
2 | 1 | ヴィルシーナ | 2 | ローズステークス(G2) 2着(0.2) | 2 | |
3 | 2 | アロマティコ | 6 | ムーンライトハンデキャップ(1600万) 3着(0.0) | 1 | |
2011稍重 | 1 | 4 | アヴェンチュラ | 2 | クイーンステークス(G3) 1着(-0.0) | 1 |
2 | 1 | キョウワジャンヌ | 7 | ローズステークス(G2) 3着(0.1) | 7 | |
3 | 12 | ホエールキャプチャ | 1 | ローズステークス(G2) 1着(-0.0) | 1 | |
2010良 | 1 | 15 | アパパネ | 1 | ローズステークス(G2) 4着(0.2) | 1 |
2 | 10 | アニメイトバイオ | 6 | ローズステークス(G2) 1着(-0.0) | 4 | |
3 | 4 | アプリコットフィズ | 2 | クイーンステークス(G3) 1着(-0.2) | 2 | |
2009良 | 1 | 5 | レッドディザイア | 2 | ローズステークス(G2) 2着(0.0) | 1 |
2 | 12 | ブロードストリート | 3 | ローズステークス(G2) 1着(-0.0) | 5 | |
3 | 3 | ブエナビスタ | 1 | 札幌記念(G2) 2着(0.0) | 1 | |
2008良 | 1 | 4 | ブラックエンブレム | 11 | ローズステークス(G2) 15着(2.1) | 4 |
2 | 1 | ムードインディゴ | 8 | ローズステークス(G2) 2着(0.0) | 9 | |
3 | 15 | プロヴィナージュ | 16 | シリウスステークス(G3) 16着(2.8) | 11 |
過去10年の秋華賞3着以内30頭中19頭を占めます。秋華賞に直結するローテで、例年(2016年を除く)2頭が馬券圏内に好走しています。
重賞化した2016年以降では、秋華賞3着以内6頭中3頭を占めます。現在2年連続で優勝馬を輩出しており、注目のローテと言えそうです。
過去10年の秋華賞では、外枠(6~8枠、二桁馬番)から毎年1頭ほどが馬券圏内に好走しています。
過去10年の秋華賞3着以内30頭中22頭を占めます。前走4着以下だった8頭中6頭がローズステークス組でした。前走二桁着順だった馬は、高配当が出た2008年と2013年の計3頭のみで、前走大きく負けていた馬が買い難い傾向にありそうです。
予想
豪華なメンバーが揃った一戦。桜花賞&オークスの上位馬マウレアとリリーノーブル、紫苑ステークスを快勝したノームコアが回避することになりましたが、それでも3歳牝馬トップクラスの馬が集ったと言えそうです。
以下、簡単な考察と予想です。近年好走例の多い紫苑ステークス組を軽視、ローズステークス組も1頭という予想になりました。アーモンドアイの勝ち負け予想だとしても、2着以下は難解なレースだと思います。
ぶっつけ本番だけが不安要素になるでしょうか。ただ桜花賞&オークスの二戦で、牝馬三冠が濃厚と考えてしまうほどのパフォーマンスを見せています。状態面さえ良ければ、勝ち負け期待の1頭だと思います。
前哨戦ではなく、関屋記念を使ったのは面白いですね(取捨に悩みますが)。斤量的な恩恵もあったとは思いますが、前走は骨っぽい牡馬を差し切って優勝。脚を余すレースが続いていたことを考えると、価値ある内容だったと思います。今年は、ローズステークスも紫苑ステークスもオークス&桜花賞上位馬が不在という特殊な前哨戦でした。こういう年こそ、前哨戦組ではなく別路線組を狙っても面白いかもしれませんね。
セオリー通りにローズステークス組を押さえました。前走ローズステークスは、前残り馬場と展開の中、外から差して来て2着。見せ場はあったと思います。ただ例年と比べると、層が薄かったと思われるローズステークス組だけに、評価は難しいところですね。
アルテミスステークスから5戦連続で本命。やや評価を下げましたが、今回も一応押さえました。やはりオークスからぶっつけ本番というのは不安な要素です。アーモンドアイとセットで来るようであれば、今年はイレギュラーな年と言えるかもしれません。ずっとコンビを組んできた石橋騎手(怪我)から北村騎手への乗り替りも未知数ですね。とはいえ、桜花賞&オークスで2着と3着に好走した能力を考えれば、同世代の牝馬が相手なら上位候補と考えた方が良いでしょうか。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、1着、4着、7着、9着でした。本命◎アーモンドアイは、1着でした。
着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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1 | 11 | アーモンドアイ | 1 | オークス(G1) 1着(-0.3) | 1 |
2 | 13 | ミッキーチャーム | 5 | 藻岩山特別(1000万) 1着(-0.6) | 1 |
3 | 2 | カンタービレ | 3 | ローズステークス(G2) 1着(-0.2) | 5 |
逃げ先行馬が多く、前が流れるかと思いきや、すぐに隊列が決まり、緩い流れになりました。先行馬ペースだったと思います。アーモンドアイを除くと、やや差し追い込み馬には厳しい流れで、押さえていた差し馬は全滅でした。
3着カンタービレは、終始アーモンドアイをぴったりマークするような競馬。流石、武豊騎手ですね。好ローテのローズステークス優勝馬ながら、緩い流れを先行して楽勝していただけに、今回は買えず…。
それはそうと、アーモンドアイは、規格外の強さでした。追い出してからも、余裕を感じさせる伸びと余力たっぷりのまま完勝。牝馬に敵なしという印象でした。ただ、勝利ジョッキーインタビューで、「もっと上のG1では分からない」という旨をルメール騎手が答えていました。もっと上のG1が国内の古馬混合G1なのか、海外G1なのかは分かりませんが、あくまで国内牝馬で一番強いという感覚なのかもしれません。