日程 | 2016年5月1日(日曜日) |
---|---|
開催 | 京都競馬場 11R |
距離 | 芝3200m |
格付け | GⅠ |
条件 | サラ系4歳以上 |
斤量 | 定量(58kg、牝馬2kg減) |
出走数 | 18頭 |
天気 | 晴れ参考 京都競馬場 – ヤフー天気 |
長距離G1の天皇賞春2016です。以前は生粋のステイヤーが活躍するレースという印象でしたが、近年は「ロス無く、掛からず、上手く乗った馬」が来る印象です。
過去10年の傾向を見ると、中穴は勿論のこと、二桁人気の馬の劇走も目立ちます。3連単10万馬券超えの配当になったのは、1~3番人気で決まった2008年とディープインパクトが勝った2006年を除く、8回にも及びます。
- 2015年 236,300円
- 2014年 211,180円
- 2013年 111,830円
- 2012年 1,452,520円
- 2011年 189,840円
- 2010年 911,660円
- 2009年 221,080円
- 2007年 306,390円
では今回も過去10年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 |
---|---|---|---|---|---|---|
2015良 | 1 | 1 | 牡6 | ゴールドシップ | 2 | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.2) |
2 | 14 | 牡5 | フェイムゲーム | 7 | ダイヤモンドS(G3) 1着(-0.3) | |
3 | 2 | セ7 | カレンミロティック | 10 | 阪神大賞典(G2) 4着(0.9) | |
2014良 | 1 | 7 | 牡5 | フェノーメノ | 4 | 日経賞(G2) 5着(0.5) |
2 | 12 | 牡6 | ウインバリアシオン | 3 | 日経賞(G2) 1着(-0.3) | |
3 | 6 | 牡6 | ホッコーブレーヴ | 12 | 日経賞(G2) 2着(0.3) | |
2013良 | 1 | 6 | 牡4 | フェノーメノ | 2 | 日経賞(G2) 1着(-0.2) |
2 | 1 | 牡5 | トーセンラー | 3 | 京都記念(G2) 1着(-0.2) | |
3 | 13 | セ7 | レッドカドー | 6 | ドバイワールドC(G1) 2着 | |
2012良 | 1 | 1 | 牡5 | ビートブラック | 14 | 阪神大賞典(G2) 10着(4.0) |
2 | 16 | 牡6 | トーセンジョーダン | 3 | 大阪杯(G2) 3着(0.3) | |
3 | 11 | 牡4 | ウインバリアシオン | 2 | 日経賞(G2) 2着(0.6) | |
2011稍重 | 2 | 2 | 牡4 | ヒルノダムール | 7 | 大阪杯(G2) 1着(-0.0) |
2 | 15 | 牡4 | エイシンフラッシュ | 3 | 大阪杯(G2) 3着(0.0) | |
3 | 3 | 牡6 | ナムラクレセント | 5 | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.6) | |
2010良 | 1 | 12 | 牡6 | ジャガーメイル | 2 | 京都記念(G2) 2着(0.1) |
2 | 16 | 牡7 | マイネルキッツ | 4 | 日経賞(G2) 1着(-0.1) | |
3 | 4 | 牡4 | メイショウドンタク | 16 | 大阪-ハンブルクカップ 11着(0.7) | |
2009良 | 1 | 2 | 牡6 | マイネルキッツ | 12 | 日経賞(G2) 2着(0.1) |
2 | 4 | 牡5 | アルナスライン | 4 | 日経賞(G2) 1着(-0.1) | |
3 | 12 | 牡5 | ドリームジャーニー | 5 | 大阪杯(G2) 1着(-0.0) | |
2008良 | 1 | 14 | 牡5 | アドマイヤジュピタ | 3 | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.4) |
2 | 8 | 牡5 | メイショウサムソン | 2 | 大阪杯(G2) 6着(0.5) | |
3 | 13 | 牡4 | アサクサキングス | 1 | 大阪杯(G2) 3着(0.2) | |
2007良 | 1 | 6 | 牡4 | メイショウサムソン | 2 | 大阪杯(G2) 1着(-0.1) |
2 | 16 | 牡4 | エリモエクスパイア | 11 | 日経賞(G2) 10着(1.3) | |
3 | 12 | 牡5 | トウカイトリック | 4 | 阪神大賞典(G2) 3着(0.0) | |
2006良 | 1 | 7 | 牡4 | ディープインパクト | 1 | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.6) |
2 | 11 | 牡6 | リンカーン | 2 | 日経賞(G2) 1着(-0.2) | |
3 | 1 | 牡5 | ストラタジェム | 8 | 日経賞(G2) 2着(0.2) |
1番人気馬は(1-0-1-8)で、かなり不振傾向です。馬券圏内に来たのは僅か2頭です。
- 2008年3着アサクサキングス(前年菊花賞勝ち馬)
- 2006年1着ディープインパクト(前年菊花賞勝ち馬)
この2006年と2008年を除く過去8回で、3連単10万馬券超えの配当になっています。近年の1番人気馬では、キズナ、ゴールドシップ、オルフェーヴルも馬券圏外に沈んでいます。
過去10年の天皇賞春3着以内30頭中7頭を占めます。近年では、以下2頭の二桁人気の馬が劇走していますが、2頭ともG1での好走(3着以内)実績がありました。
- 2015年3着カレンミロティック(宝塚記念2014 2着)
- 2012年1着ビートブラック(菊花賞2010 3着)
過去10年の天皇賞春3着以内30頭中11頭を占めます。そのうち二桁人気馬は、以下の3頭がいます。
- 2014年3着ホッコーブレーヴ
- 2009年1着マイネルキッツ
- 2007年2着エリモエクスパイア
過去10年の天皇賞春3着以内30頭中7頭を占めます。7頭ともG1連対経験がありました。
馬券予想
1番人気が不振というのは、不吉なデータです。おそらく1番人気になるだろうゴールドアクターは、実績から「消し難い馬」です。ただ1番人気の馬が3着以内に来た過去2回では、硬い決着になっているので、ゴールドアクター軸の場合は、荒れない想定で狙うというのも面白そうです。
1番人気が予想されるゴールドアクターが8枠になりました。過去10年中8回で1~4枠の馬が勝っているレースです。穴党の人は、バッサリ消しすのも面白そうです。
以下、何頭か簡単な考察をします。
京都の長距離戦で、渋いサンデー系は「買い」だと思っています。
- ナムラクレセント(父ヤマニンセラフィム)→天皇賞春2011 3着、天皇賞春2010 4着、菊花賞2008 3着
- ビートブラック(父ミスキャスト)→天皇賞春2012 1着、菊花賞2010 3着
- ユウキソルジャー(父トーセンダンス)→菊花賞2012 3着
過去この狙い方で、いくつか穴を拾って的中したことがあります。人気して好走というよりかは、穴で好走というケースが多いです。アドマイヤベガ産のアルナスラインや、マーベラスサンデー産のホッコーブレーヴまで広げると、あまり見かけない渋いサンデー系の馬というのは、京都の長距離戦では狙い目に思えてきます。
キタサンブラックは、サンデー系の父ブラックタイドの馬です。菊花賞2015勝ち馬ですし、1~3番人気の上位人気になると買い難いですが、伏兵扱いなら、面白そうな馬だと思います。
前走ダイヤモンドステークス2016が相性の良いレースではないので狙い難いです。ただダイヤモンドS2016は、稍重とは思えないほどの泥んこ馬場で、その中、大外枠から58.5kg背負って、上がり最速で追い込んできたレースを見ると、前走ダイヤモンドS2016組の中では、「買い」の1頭だと思います。
フェイムゲームは、天皇賞春2014 4着(0.4秒差)、天皇賞春2015 2着(0.0秒差)で、この舞台の相性は良さそうです。
前走阪神大賞典2016、前々走日経新春杯2016と本命でした。阪神大賞典2016は強かったです。難点としては、今回は斤量が58kgになることでしょうか。馬券圏内になったレースは全て54~55kgで出走していました。ただ福永ジョッキーもビッグアーサー(高松宮記念2016 1着)、アットザシーサイド(桜花賞2016 3着)と勢いがあるので、ここも期待したいですね。
叩き2走目、酒井ジョッキーに戻るというのは、条件的には良さそうです。前走増えた体重が絞れてくるかがポイントになりそうです。
少し厳しいかな…と思ってるのですが、蛯名ジョッキーは「買い」だと思います。天皇賞春には、過去10年で5回騎乗し、掲示板を外していません。馬券圏内で見ると、5回中4回です。人気薄の馬の好走もあるので、この舞台での上手さが際立っています。
- 2015年3着カレンミロティック(10番人気)
- 2014年1着フェノーメノ(4番人気)
- 2013年1着フェノーメノ(2番人気)
- 2012年5着ギュスターヴクライ(4番人気)
- 2009年2着アルナスライン(4番人気)
有馬記念2015 1~2着馬、日経賞2016 1~2着馬の2頭です。実績からは、言うまでもなく「勝ち負け」候補だと思います。枠順のマイナス評価をどの程度考慮するかがポイントになりそうです。
買い方
◎①キタサンブラック
○⑨トーホウジャッカル
▲⑪タンタアレグリア
△⑤フェイムゲーム
中荒れ予想で、有馬記念2015 1~2着馬(⑮サウンズオブアース、⑰ゴールドアクター)の2頭を消しました。
本命は、①キタサンブラックにしました。伏兵として狙いたかったですが、枠も良いので人気するのは仕方ないですね…。⑧シュヴァルグランは、前走の馬体重-10kgが少し気になることと、斤量58kgを少しマイナス評価として考えて消しました。
取り上げませんでしたが、⑩アルバートは気になりますね…。ステイヤーズSが圧巻のパフォーマンスでしたし、前走日経賞2016は有馬記念2015上位だった3頭に食らいついて、4着に入っています。4頭まで絞りましたが、もちろん仮に大量に印を打つとすれば、これらも候補に加えるとは思います。
3連複 ◎ – ○▲△ – ○▲△ 計3点
3連単 ◎ → ○▲ → ○▲ 計2点
合計5点
恐らく3連単1000倍超えになりそうな組み合わせが「1→9,11→9,11」の2点だけだったので、大穴狙いで押さえておこうと思います。自信はありません…。
結果
馬券的には、1着、4着、5着、8着でした。
本命◎キタサンブラックは1着でした。
着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 前走 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 牡4 | キタサンブラック | 大阪杯(G2) 2着(0.0) |
2 | 3 | セ8 | カレンミロティック | 阪神大賞典(G2) 6着(1.1) |
3 | 8 | 牡4 | シュヴァルグラン | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.4) |
惜しかったです。最後100~150mは「まさか!?」とハラハラでした。⑨トーホウジャッカルと⑪タンタアレグリアが届きそうな勢いで差して来ていたので、”カレンミロティックが垂れたら当たる!”と願うも、③カレンミロティックが粘り続けた格好になりました。…と思ったら、⑧シュヴァルグランも差して来たので、どちらにしろ馬券的には厳しかったです。
⑧シュヴァルグランと⑨トーホウジャッカルと⑪タンタアレグリアは、「枠」の差でしょうか。トーホウジャッカルとタンタアレグリアは、外を回って来た分、シュヴァルグランに負けた印象です。
それにしても①キタサンブラックは強かったですね。最後ギリギリで差し返しました。勝つべくして勝った強い馬だと思います。結果的には、大穴をあけたのは池添ジョッキーでしたが、蛯名ジョッキーも流石です。京都の長距離戦の安定感は凄いです。6~8枠が下位を独占している中、4着6枠11番タンタアレグリアでした。