日程 | 2019年4月28日(日曜) |
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開催 | 京都競馬場 11R |
距離 | 芝3200m |
格付け | G1 |
条件 | サラ系4歳以上 |
斤量 | 定量(牡58kg) |
出走数 | 14頭 |
天気 | 晴れ(ヤフー天気) |
天皇賞春2019
長距離G1天皇賞春2019です。過去、数々の名馬が優勝してきた伝統の一戦。2016年~2017年の優勝馬キタサンブラックが引退、例年の優勝馬レインボーラインも引退し、王者不在の中で行われます。少し層が薄いメンバーに思えますが、今年も前哨戦を戦ってきた新鋭やG1好走歴のある馬が集まりました。
配当
過去10年の天皇賞春の配当を見ると、3連単10万馬券超えが8回あります。直近2年は上位人気馬による順当な決着となりましたが、ともに僅差の4着に穴馬が来ています。波乱傾向の一戦といって良さそうです。今年も波乱決着を想定しておいた方が良いかもしれません。
年度 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
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2018 | 1,030円 | 2,060円 | 11,650円 |
2017 | 1,040円 | 610円 | 3,780円 |
2016 | 20,160円 | 32,350円 | 242,730円 |
2015 | 6,060円 | 57,160円 | 236,300円 |
2014 | 2,080円 | 38,790円 | 211,180円 |
2013 | 3,190円 | 21,880円 | 111,830円 |
2012 | 61,570円 | 97,140円 | 1,452,520円 |
2011 | 6,810円 | 25,530円 | 189,840円 |
2010 | 2,320円 | 208,890円 | 911,660円 |
2009 | 10,200円 | 32,390円 | 221,080円 |
では過去10年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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2018良 | 1 | 12 | 牡5 | レインボーライン | 2 | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.2) | 3 |
2 | 11 | 牡6 | シュヴァルグラン | 1 | 大阪杯(G1) 13着(1.5) | 4 | |
3 | 8 | 牡4 | クリンチャー | 4 | 阪神大賞典(G2) 3着(0.4) | 1 | |
2017良 | 1 | 3 | 牡5 | キタサンブラック | 1 | 大阪杯(G1) 1着(-0.1) | 1 |
2 | 6 | 牡5 | シュヴァルグラン | 4 | 阪神大賞典(G2) 2着(0.2) | 2 | |
3 | 15 | 牡4 | サトノダイヤモンド | 2 | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.2) | 1 | |
2016良 | 1 | 1 | 牡4 | キタサンブラック | 2 | 大阪杯(G2) 2着(0.0) | 5 |
2 | 3 | セ8 | カレンミロティック | 13 | 阪神大賞典(G2) 6着(1.1) | 5 | |
3 | 8 | 牡4 | シュヴァルグラン | 3 | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.4) | 1 | |
2015良 | 1 | 1 | 牡6 | ゴールドシップ | 2 | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.2) | 1 |
2 | 14 | 牡5 | フェイムゲーム | 7 | ダイヤモンドステークス(G3) 1着(-0.3) | 1 | |
3 | 2 | セ7 | カレンミロティック | 10 | 阪神大賞典(G2) 4着(0.9) | 6 | |
2014良 | 1 | 7 | 牡5 | フェノーメノ | 4 | 日経賞(G2) 5着(0.5) | 2 |
2 | 12 | 牡6 | ウインバリアシオン | 3 | 日経賞(G2) 1着(-0.3) | 1 | |
3 | 6 | 牡6 | ホッコーブレーヴ | 12 | 日経賞(G2) 2着(0.3) | 10 | |
2013良 | 1 | 6 | 牡4 | フェノーメノ | 2 | 日経賞(G2) 1着(-0.2) | 1 |
2 | 1 | 牡5 | トーセンラー | 3 | 京都記念(G2) 1着(-0.2) | 6 | |
3 | 13 | セ7 | レッドカドー | 6 | ドバイワールドカップ(G1) 2着 | ||
2012良 | 1 | 1 | 牡5 | ビートブラック | 14 | 阪神大賞典(G2) 10着(4.0) | 6 |
2 | 16 | 牡6 | トーセンジョーダン | 3 | 大阪杯(G2) 3着(0.3) | 2 | |
3 | 11 | 牡4 | ウインバリアシオン | 2 | 日経賞(G2) 2着(0.6) | 2 | |
2011稍重 | 2 | 2 | 牡4 | ヒルノダムール | 7 | 大阪杯(G2) 1着(-0.0) | 1 |
2 | 15 | 牡4 | エイシンフラッシュ | 3 | 大阪杯(G2) 3着(0.0) | 3 | |
3 | 3 | 牡6 | ナムラクレセント | 5 | 阪神大賞典(G2) 1着(-0.6) | 3 | |
2010良 | 1 | 12 | 牡6 | ジャガーメイル | 2 | 京都記念(G2) 2着(0.1) | 3 |
2 | 16 | 牡7 | マイネルキッツ | 4 | 日経賞(G2) 1着(-0.1) | 6 | |
3 | 4 | 牡4 | メイショウドンタク | 16 | 大阪-ハンブルクカップ(OP) 11着(0.7) | 5 | |
2009良 | 1 | 2 | 牡6 | マイネルキッツ | 12 | 日経賞(G2) 2着(0.1) | 7 |
2 | 4 | 牡5 | アルナスライン | 4 | 日経賞(G2) 1着(-0.1) | 4 | |
3 | 12 | 牡5 | ドリームジャーニー | 5 | 大阪杯(G2) 1着(-0.0) | 3 |
過去10年の天皇賞春では、不振傾向(1-1-0-8)にあります。順当な決着となった2017年~2018年を除いて、馬券圏外が続いています。近年では、ゴールドアクター、キズナ、ゴールドシップ、オルフェーヴルなどの1番人気馬も馬券圏外に沈んでいます。
過去10年の天皇賞春3着以内30頭中10頭を占めます。前走阪神大賞典4着以下の3頭は、ともにG1レースで3着以内に好走した経験がありました。
- 2016年2着カレンミロティック(宝塚記念2014 2着、天皇賞春2015 3着)
- 2015年3着カレンミロティック(宝塚記念2014 2着)
- 2012年1着ビートブラック(菊花賞2010 3着)
過去10年の天皇賞春3着以内30頭中8頭を占めます。そのうちフェノーメノ(2014年)を除く7頭が日経賞で連対していました。なおフェノーメノは、前年度の天皇賞春2013優勝馬でした。
過去10年の天皇賞春では、内枠が優勢傾向にあります。優勝馬10頭中8頭が馬番1~7でした。
予想
王者不在の中で行われる今年の天皇賞春2019。G1馬もフィエールマン(菊花賞馬)のみで、層が薄いメンバー構成と言えるかもしれません。同じくスプリント王者不在で波乱決着(449万馬券)となった高松宮記念2019が思い出されます。1番人気が不振傾向のレースですし、波乱の可能性はありそうですね。
以下、簡単な考察と予想です。全く当たる気がしませんが、波乱想定で人気馬をスルーしました。どうなるでしょうか。
日経賞7着。過去データからは買い難いところでしょうか。前走日経賞は、想定していたよりも後ろからの競馬でした。メイショウテッコンの緩い逃げがハマり、後方勢には厳しい展開だったと思います。フランス遠征後から崩れていますが、過去スタミナを要求されるレースになれば、強さを見せています。このメンバーが相手なら…。
好走例の多い阪神大賞典組。G1クラスでは無いように見えますが、飛び抜けた馬が不在のメンバーの今回は、無くはない1頭でしょうか。カフジプリンス同様、重賞未勝利だったマイネルキッツ(2009年)のように、ズブさが活きる展開になれば、面白いタイプかもしれません。
前走京都記念4着。データ外の1頭になるでしょうか。使ってきたレースを見ると、スタミナはありそうですし、後ろ過ぎない位置で進めることが出来そうな脚質は魅力です。
芝1800m戦以上の重賞では成績を落とすダイワメジャー産。当然ここでは買い難い一頭ですが、波乱想定ということで深く考えず追加しました。阪神大賞典組の相性自体は良いので、横山ジョッキーの絶妙な逃げに期待して…。
前走日経賞は、少頭数の中、ゆったりとしたペースで逃げ切り勝ち。展開がハマったと考えると、ここでは買い難いところでしょうか。2走前の日経新春杯が出遅れて後方からの競馬となって良さを出せなかっただけに、上手く前々での競馬が出来るかがポイントになりそうです。
結果
簡潔なまとめです。馬券的には、3着、7着、10着、12着でした。本命◎カフジプリンスは、7着でした。
着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
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1 | 10 | 牡4 | フィエールマン | 1 | アメリカジョッキークラブカップ(G2) 2着(0.0) | 1 |
2 | 7 | 牡4 | グローリーヴェイズ | 6 | 日経新春杯(G2) 1着(-0.1) | 1 |
3 | 8 | 牡7 | パフォーマプロミス | 8 | 京都記念(G2) 4着(0.1) | 4 |
平成最後のG1は、データ傾向を無視した決着。カスリもせずでした。
阪神大賞典組、日経賞組が全滅。1番人気が優勝。データ傾向からは買えないレースでした。不振傾向のディープインパクト産がワンツーフィニッシュで、これも天皇賞春っぽくない勝ち負け争いだったと思います。思っていたよりも速い流れで、前に行った馬が全て崩れ、ディープインパクト産のキレる脚が活きたと言えるかもしれません。