安田記念2016過去10年のデータと予想 | 深く考えない競馬

安田記念2016過去10年のデータと予想

開催 東京競馬場 11R
距離 芝1600m
格付け GⅠ
条件 サラ系3歳以上
斤量 定量(3歳54kg,4歳以上58kg,牝馬2kg減)
出走予定 12頭
天気 曇り参考 東京競馬場 – ヤフー天気

2016年の注目は、モーリスでしょう。7連勝中、そのうちG1を4連勝で、まさにマイルでは化け物クラスの馬です。余程のことがない限り、馬券圏外は考えにくいのでは…と思います。むしろ点数を絞るなら、1着固定でもいいかもしれないですね。

想定のジョッキーがT.ベリー騎手となってるのは少し不安です。オーストラリア、香港、シンガポールでG1を20勝しているジョッキーですが、JRAの重賞で馬券圏内に入ったことはありません。事情などあると思いますが、テン乗りのジョッキーというのは不安なところです。

過去10年の配当を見ると、3連単10万馬券超えは7回に及びます。

  • 2015年 127,190円
  • 2014年 373,470円
  • 2012年 468,600円
  • 2011年 335,600円
  • 2010年 348,740円
  • 2008年 145,690円
  • 2006年 288,270円

2013年、2009年、2007年も人気薄の馬が馬券に絡んでいますので、波乱含みの重賞といえます。

2008年はよく覚えています。海外競馬評論家の合田さんがアルマダは「買い」という旨のことを言っていたので、何も考えずウオッカとアルマダの1~2着付で3連単を買って的中しました。

では今回も過去10年の前走データをまとめました。よろしければご活用とご参考になさってください。

過去10年の1~3着馬の前走データ

安田記念2016
年度 着順 馬番 性齢 馬名 人気 前走
2015 1 6 牡4 モーリス 1 ダービー卿CT(G3) 1着(-0.6)
2 13 牡6 ヴァンセンヌ 3 京王杯スプリングC(G2) 2着(0.0)
3 12 牡6 クラレント 12 マイラーズC(G2) 10着(0.6)
2014不良 1 10 牡5 ジャスタウェイ 1 Dubai Duty Free(G1) 1着(-0.1)
2 12 牡6 グランプリボス 16 マイルCS(G1) 9着(0.7)
3 11 牡6 ショウナンマイティ 10 大阪杯(G2) 5着(0.7)
2013 1 10 牡5 ロードカナロア 1 高松宮記念(G1) 1着(-0.2)
2 2 牡5 ショウナンマイティ 3 大阪杯(G2) 2着(0.1)
3 16 牡5 ダノンシャーク 12 富士S(G3) 1着(-0.1)
2012 1 4 牡6 ストロングリターン 2 京王杯スプリングC(G2) 4着(0.3)
2 3 牡4 グランプリボス 13 京王杯スプリングC(G2) 7着(0.5)
3 8 牡5 コスモセンサー 15 マイラーズC(G2) 3着(0.4)
2011 1 14 牡3 リアルインパクト 9 NHKマイルC(G1) 3着(0.3)
2 1 牡5 ストロングリターン 5 京王杯スプリングC(G2) 1着(-0.0)
3 3 牡6 スマイルジャック 3 マイラーズC(G2) 6着(0.5)
2010 1 17 牡6 ショウワモダン 8 メイS(OP) 1着(-0.3)
2 9 牡7 スーパーホーネット 6 マイラーズC(G2) 9着(0.8)
3 2 牡5 スマイルジャック 5 マイラーズC(G2) 5着(0.3)
2009 1 3 牝5 ウオッカ 1 ヴィクトリアマイル(G1) 1着(-1.2)
2 6 牡4 ディープスカイ 2 大阪杯(G2) 2着(0.0)
3 4 牡4 ファリダット 10 京王杯スプリングC(G2) 3着(0.1)
2008 1 6 牝4 ウオッカ 2 ヴィクトリアマイル(G1) 2着(0.1)
2 16 セ7 アルマダ 5 The Champions Mile(G1) 2着
3 3 牡6 エイシンドーバー 9 マイラーズC(G2) 3着(0.1)
2007 1 2 牡6 ダイワメジャー 2 Dubai Duty Free(G1) 3着
2 5 牡5 コンゴウリキシオー 3 マイラーズC(G2) 1着(-0.2)
3 18 牝6 ジョリーダンス 9 ヴィクトリアマイル(G1) 5着(0.3)
2006 1 4 セ7 ブリッシュラック 3 The Champions Mile(G1) 1着
2 15 牡7 アサクサデンエン 10 Dubai Duty Free(G1) 15着
3 16 セ6 ジョイフルウィナー 8 The Champions Mile(G1) 3着
①年齢

過去10年の安田記念では、8歳以上の馬はいません。7歳馬も4頭のみで、4頭ともマイルG1で連対経験がありました。

4~6歳が馬券の中心で、7歳馬はマイルG1で連対経験がある馬を候補として考えたいです。

②前走マイラーズカップ

過去10年の安田記念3着以内30頭中7頭を占めます。マイラーズカップで馬券圏外だった馬の巻き返しも多いので注意が必要です。

③前走京王杯スプリングカップ

過去10年の安田記念3着以内30頭中5頭を占めます。昨年2着のヴァンセンヌを除く4頭が内枠(1~2枠)でした。

馬券予想

かなりの好メンバーが揃いました。能力的には、モーリスとリアルスティールが抜けてると思うので、他の馬は2~3着争いになるのでは…という印象です。考えにくいですが、3連単10万馬券超えだとすれば、どちらか1頭もしくは2頭とも飛ぶということでしょうか。

注目は、やはりモーリスでしょう。堀厩舎に転厩後、7戦7勝と全く底を見せていません。何があったのか分かりませんが、転厩前と後では別馬のような成績です。その他、リアルスティールなど重賞実績馬も多いので、少頭数ながら濃いメンバーが揃ったと思います。

以下、簡単な考察と予想です。

①クラレント、②ダノンシャーク

前走マイラーズカップ2016の2頭です。実績馬ですが、8歳というのは買い難いですね…。前走は内の馬場状態が良く、最終コーナーから内を進めた馬が1~3着を占めました。なので、前走マイラーズカップ2~3着というのは、例年よりは期待し難いところです。

ただ2頭とも、過去に安田記念3着の実績がありますし、枠も良いですし、全く人気もしていないので、紐に沢山流す場合は(オッズ的に)面白いかもしれません。

③ロサギガンティア、⑦サトノアラジン

前走京王杯スプリングカップ2016の2頭です。サトノアラジンは、思っていたよりも人気しそうです…。前走京王杯スプリングカップ2016は、最初の1000mが57.0秒という速い流れでした。人気薄の馬も含め、1着、2着、4着、5着に後方から進めた外枠の馬が入りました。11番人気アイラインが5着に入るぐらいですから、後ろで脚を溜めた馬に流れが向いたといえそうです。

個人的に押さえるとすれば、ロサギガンティアの方でしょうか。内枠好位から、サトノアラジンより1kg重い57kg背負って3着に食い込んだのは、評価できると思います。とは言いつつも、沢山買う場合は、サトノアラジンも押さえておくべき実績の馬だと思います。

⑤コンテントメント

未知の馬ですね…。香港のマイルG1実績があるので、能力だけ見れば上位候補になりそうです。前走のVTRを見ましたが、先行して進み、最後抜け出してモーリスに食らいついていました。モーリスが圧勝しましたが、やはり能力は示したように思いました。

昨年の秋から使い続けて10走目になることと、初の日本がどうでるかでしょう。日本の馬場は速い時計の決着になると思うので、それに対応できるかが鍵になりそうです。

⑥ロゴタイプ

例年穴馬が絡むので、人気薄の実績馬は怪しいですね…。東京マイルは2回走って2回とも馬券圏内ですが、中山がベストの馬だとは思うのでG1の東京はどうか…ですね。

難点は、成績のムラでしょうか。古馬になってから二戦連続で馬券圏内に入ったことがありません。

⑧モーリス

特に言うこともなく、ここは勝ち負けの本命でしょう。中山でも走る、東京でも走る、京都でも走る、香港でも走る…穴を感じない馬です。負けているシーンが想像しにくいですが、負けるとすればリアルスティールぐらいでしょうか。冒頭にも書きましたが、テン乗りのT.ベリー騎手がどう影響するかだと思います。それとコンディションが…というニュースもちらほら見たので、そこは少し不安なところですね。

⑨イスラボニータ

東京実績も良いですし、フジキセキ産なのでマイルに短縮するのも良いと思います。ただ今回の相手モーリスとリアルスティールは強すぎます。どちらかに先着することはあっても、勝つまではどうだろう…という印象は否めません。

⑩フィエロ

前走は参考外の一戦でしょう。内の馬場状態が良く、マイラーズカップ2016 1~3着馬は、最終コーナーから内を通ってきた馬が占めました。フィエロは、「後方から大外を回して」という競馬だったので、届かなくて仕方ないように見えました。

G1で上位に来る能力はあると思いますが、舞台が東京にかわる安田記念では買いにくいところです。昨年は4着に好走しているものの、条件戦を含め東京で勝ち鞍がありません。成績を見ると、やはり京都に良積が集中しています。

⑪リアルスティール

モーリスが負けるとすればリアルスティールという実績馬です。前走はDubai Turf2016を完勝しました。Dubai Duty Free時代は、前走Dubai Duty Freeからダイワメジャー(2007年)やジャスタウェイ(2014年)が安田記念で勝ちました。全兄ラングレーや全弟プロディガルサンを見ると、1600~1800mがベストの一族だと思います。

買い方

◎⑧モーリス

○⑪リアルスティール

▲③ロサギガンティア

△⑨イスラボニータ

荒れる重賞ですが、かたい予想になってしまいました。当然人気していますが、モーリスとリアルスティールは押さえておきたいです。

その他、前走京王杯スプリングカップ2016から内枠のロサギガンティア、東京実績&G1実績からイスラボニータを押さえました。

3連複 ◎ – ○ – ▲△ 計2点

3連単 ◎ ⇒ ○ ⇒ ▲△ 計2点

合計4点

モーリスとリアルスティールのどちらかが飛んだら諦める買い方にしました。モーリスとリアルスティールがセットで来た場合、沢山買ってしまうとガミると思うので、合計4点に抑えました。

押さえなかった馬の中では、特にサトノアラジンやコンテントメント、フィエロは、3着以内があり得る馬だと思います。

結果

馬券的には、2着、5着、9着、11着でした。

本命◎モーリスは2着でした。

安田記念2016
着順 馬番 性齢 馬名 前走
1 6 牡6 ロゴタイプ ダービー卿チャレンジトロフィー(G3) 2着(0.0)
2 8 牡5 モーリス The Champions Mile(G1) 1着
3 10 牡7 フィエロ マイラーズカップ(G2) 4着(0.4

全くダメでしたね…結果的には、裏切らない安田記念でした。3連単153,560円という波乱決着でした。

レース前に友人が「第77回オークス2016は7枠の2頭が来て、第83回の日本ダービー2016は8番と3番が来た。安田記念2016は第66回だから、6枠の2頭だ。」と言って、モーリスとサトノアラジンの馬連1点買いをしていました。それを聞いて、「大体こういうときは裏を突かれる。買うなら6番と6枠馬連だわ。でもロゴタイプは無いか。」と話をしていました。当然馬券は買わなかったのですが、まさか6番と6枠で決まるとは…。

ロゴタイプの田辺ジョッキーは、とても上手く乗りましたね…。スロー気味で逃げ、後続勢のストロングポイントを消しました。ロサギガンティアは出遅れ、前半リアルスティールは掛かり気味で、すぐに馬券的には終わったな…と感づいてしまいました。肝心のモーリスは、(素人の私見ですが)もう少し早く追っても良かったのかもしれません。テン乗りジョッキーのデメリットを感じました。

オカルト的ですが、第57回宝塚記念2016は、5枠7枠、5番7番あたりも狙ってみようかと思います。

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