日程 | 2016年7月10日(日曜日) |
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開催 | 福島競馬場 11R |
距離 | 芝2000m |
格付け | GⅢ |
条件 | サラ系3歳以上 |
斤量 | ハンデキャップ |
出走数 | 16頭 |
天気 | 曇り参考福島競馬場 – ヤフー天気 |
今週末は、例年波乱決着の重賞「七夕賞2016」があります。特に2012年以降を振り返ると、当たりそうもない決着が続いています。過去10年の3連単の配当を見ると、10万馬券超えは2008年、2012年~2015年の計5回あります。もちろん10万馬券ではない年も、七夕賞は穴馬が普通に来るレースなので注意が必要です。
- 2015年 1,006,440円
- 2014年 121,740円
- 2013年 310,070円
- 2012年 591,030円
- 2008年 357,690円
一番印象に残っている七夕賞は、2010年でしょうか。ドモナラズは名前のインパクトだけでなく、成績からは全く買うことの出来ない馬でした。確かこの年の夏競馬(重賞)は、柴田善臣ジョッキーが穴をあけまくっていた記憶があります。他には、昨年の2015年でしょうか。何も考えず適当に買っていた馬連が当たっていました。そんな感じで、分析したり考えても当たるレースでは無い気がします…。
では過去10年の前走データをまとめました。よろしければ、ご活用とご参考になさってください。
過去10年の1~3着馬の前走データ
年度 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 斤量 | 馬名 | 人気 | 前走 |
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2015良 | 1 | 11 | 牡6 | 57 | グランデッツァ | 2 | 鳴尾記念(G3) 5着(0.5) |
2 | 12 | 牡6 | 56 | ステラウインド | 8 | 目黒記念(G2) 12着(1.1) | |
3 | 7 | 牡6 | 52 | マデイラ | 16 | 福島民報杯(OP) 10着(1.2) | |
2014良 | 1 | 2 | セ6 | 56 | メイショウナルト | 5 | 鳴尾記念(G3) 11着(1.3) |
2 | 4 | 牡5 | 56 | ニューダイナスティ | 10 | 仁川S(OP) 10着(1.9) | |
3 | 7 | 牡6 | 58 | マイネルラクリマ | 1 | エプソムC(G3) 2着(0.0) | |
2013良 | 1 | 4 | 牡5 | 57 | マイネルラクリマ | 1 | 都大路S(OP) 2着(0.1) |
2 | 10 | 牡6 | 58 | トレイルブレイザー | 7 | Dubai Sheema Classic(G1) 11着 | |
3 | 2 | 牡8 | 55 | タガノエルシコ | 14 | 米子S(OP) 8着(0.7) | |
2012稍重 | 1 | 6 | 牡5 | 55 | アスカクリチャン | 14 | 東京新聞杯(G3) 10着(0.8) |
2 | 5 | 牡4 | 57 | トーセンラー | 1 | 鳴尾記念(G3) 3着(0.4) | |
3 | 7 | 牡5 | 55 | ミキノバンジョー | 7 | 福島テレビOP(OP) 1着(-0.2) | |
2011良(中山) | 1 | 15 | 牝5 | 52 | イタリアンレッド | 7 | マーメイドS(G3) 4着(0.4) |
2 | 10 | 牡5 | 55 | タッチミーノット | 2 | 新潟大賞典(G3) 6着(0.5) | |
3 | 2 | 牝4 | 55 | アニメイトバイオ | 4 | エプソムC(G3) 7着(0.8) | |
2010稍重 | 1 | 8 | 牡5 | 52 | ドモナラズ | 11 | 福島テレビOP(OP) 4着(0.9) |
2 | 7 | 牝6 | 54 | アルコセニョーラ | 6 | ヴィクトリアマイル(G1) 17着(1.2) | |
3 | 9 | 牡6 | 55 | サンライズベガ | 1 | 大阪杯(G2) 10着(0.8) | |
2009良 | 1 | 14 | 牡6 | 57 | ミヤビランベリ | 1 | 目黒記念(G2) 1着(-0.8) |
2 | 8 | 牝5 | 53 | アルコセニョーラ | 4 | 福島テレビOP(OP) 6着(0.4) | |
3 | 13 | 牡7 | 56 | ホッコーパドゥシャ | 2 | エプソムC(G3) 9着(1.1) | |
2008良 | 1 | 9 | 牡5 | 53 | ミヤビランベリ | 7 | 関ケ原S(1600万) 13着(1.3) |
2 | 11 | 牡5 | 53 | ミストラルクルーズ | 11 | ダイヤモンドS(G3) 14着(2.3) | |
3 | 7 | 牡5 | 54 | マイネルキッツ | 3 | エプソムC(G3) 5着(0.2) | |
2007良 | 1 | 4 | 牡6 | 57 | サンバレンティン | 6 | エプソムC(G3) 8着(0.6) |
2 | 1 | 牡6 | 55 | アドマイヤモナーク | 2 | 目黒記念(G2) 4着(0.6) | |
3 | 9 | 牡5 | 56 | ユメノシルシ | 3 | 福島テレビOP(OP) 1着(-0.0) | |
2006良 | 1 | 4 | 牡7 | 59 | メイショウカイドウ | 3 | 佐賀記念(G3) 5着(2.3) |
2 | 6 | 牡4 | 57.5 | コンゴウリキシオー | 1 | 金鯱賞(G2) 1着(-0.5) | |
3 | 8 | 牡6 | 57.5 | グラスボンバー | 2 | エプソムC(G3) 2着(0.1) |
過去10年の七夕賞では、人気馬は不振傾向であるものの、2008年を除いて例年1~2番人気のどちらかは馬券圏内に来ています。3連複などの場合は、1~2番人気の馬を軸に考えていいかもしれません。
一方で、二桁人気の馬も4年連続で馬券圏内に来ています。直近4年の二桁人気の馬は、4枠から内枠の馬でした。直近4年の3着以内は、1~2番人気から1頭+中穴から1頭+二桁人気から1頭という組み合わせが続いています。
ハンデ戦ですが、あまりハンデの有利不利を感じないレースです。ハンデを背負った人気馬も好走していますし、穴馬は絶対に軽ハンデというわけでもありません。
ラジオNIKKEI賞につづいて、内枠の好走が目立ちます。8枠が来たのは、中山開催だった2011年のみです。直近4年で見ると、7枠もいません。過去10年の七夕賞では以下のようになります。外枠の成績が悪いので、狙いは真ん中より内の枠になりそうです。
- 8枠 1頭(中山開催)
- 7枠 2頭
- 6枠 3頭
馬券予想
「重賞で好走するものの、ワンパンチ足りない…」という馬が多いです。力差もあまり無いと思います。過去10年の七夕賞では、前走エプソムカップや前走鳴尾記念だった馬の好走が目立ちますが、鉄板ローテといえそうなレースが特に無いので、取捨に迷ってしまいます。
以下、簡単な考察と予想です。
七夕賞は、直近4年で二桁人気の穴馬が好走しています。過去データの傾向から、4枠から内の穴馬と考えると、クリールカイザーも候補の1頭でしょうか。
前に行けそうな脚質は良いと思いますが、直近2走の成績からは、押さえにくいところです。
前走鳴尾記念2016のときに、夏場は調子が良い馬なので、このあとの小倉や福島あたりで狙おうと思っていました。
今の福島は、内で前に付けた方が良い馬場だと思うので、脚質的には面白そうな馬だと思います。8歳馬ですし、ここから上昇していくということは無いと思いますが、自分のペースで逃げることができれば、チャンスは無くは無い気がします。人気薄なら押さえていいかもしれません。
近走、重賞で崩れたのはG1天皇賞秋のみで、このクラスで大敗はなく、ここでは上位争いしそうな馬です。日経新春杯2016では逃げたものの、重賞で馬券圏内に来たレースは全て脚を溜めて後方からというレースでした。馬場状態が分かりませんが、後方からの差し追い込みが決まる想定であれば「買い」だと思います。
少し狙っている馬です。二桁人気(想定)というのは良いですね。近走はマイルを中心に使っているので、度外視しても良いでしょう。2014年の天皇賞秋前、好走した重賞3走はいずれも2000mでした。後ろから行きそうな脚質は買い難いですが、大穴として狙うならオッズ的に面白そうです。
前走鳴尾記念2016は4頭に印をつけて△評価にしました。良い具合に中穴になりそうなの、押さえたくなりますね…。阪神2000mでの好走もありますが、成績を見る限りは、外回りコースや直線の広いコースの方が良績が多い馬です。どちらかと言うと、夏の新潟で狙いたい馬です。
ここは狙いでしょうか。直近5走で崩れたのは、天皇賞春2016だけです。55kgも魅力ですし、4枠と先行できそうな脚質も良さそうです。
前走エプソムカップ2016は3頭に印を付け、○評価にした馬です。結果7着に凡走し、買い時が分からない馬です。後方からという脚質は買い難いですが、人気馬&戸崎ジョッキーというのは押さえておいたほうが無難かもしれません。
前走ジューンステークス2016のVTRを見ましたが、休養明けの中、強い勝ち方でした。七夕賞は、前走1600万クラスの馬は不振のレースですが、データを破っても不思議ではない強さに感じました。難点を挙げるとすれば、メイショウサムソン産ということでしょうか。重賞で勝ち負けするイメージがあまりありません。過去、重賞で馬券圏内に来たメイショウサムソン産は2頭いますが、2頭ともマイル戦の牝馬でした。
- クイーンカップ2016 2着フロンテアクイーン
- アルテミスステークス2015 1着デンコウアンジュ
馬場が悪くなるとすれば、Sadler’s Wells⇒オペラハウス⇒メイショウサムソンという父方の血統からは面白そうです。
前走の新潟大賞典2016では本命にしました。結果は3着(8番人気)です。前走は人気薄でしたが、流石に今回は人気しそうな気がします。2走前の福島民報杯2016はとても強い勝ち方でした。直近2走から先行~好位に付けてというタイプだと思うので、福島も合いそうです。
ただ今回は、嫌な枠に入ってしまいました。良馬場の方が良い馬だと思いますし、ツイてないですね。このメンバーの中では、能力は高いと思うので、たくさん買うなら押さえたいところですが…。
買い方
◎⑦ヤマニンボワラクテ
○③メイショウナルト
▲⑤マーティンボロ
△②クリールカイザー
人気薄ばかりになってしまったので、全く自信は無いです。内枠&先行&55kgからヤマニンボワラクテを本命にしました。その他、週初めに取り上げた逃げ先行&内枠のメイショウナルトを押さえました。大穴として、二桁人気(想定)になりそうなマーティンボロとクリールカイザーを押さえました。
七夕賞は、直近4年で見ると、1~2番人気から1頭+中穴から1頭+二桁人気から1頭という組み合わせで決着しています。1~2番人気の候補ヤマニンボワラクテ、中穴の候補メイショウナルト、二桁人気の候補マーティンボロとクリールカイザーという予想です。(馬券発売前なので、人気が全くの予想外であれば、変更の可能性があります。)
3連複 ◎ – ○ – ▲△
合計2点
人気が全く読めないので、買い目変更の可能性があります。人気薄が3頭いるので、3連複でもかなり付きそうですね…。当たる気がしませんが、欲深く大穴を狙いたいと思います。印外で気になるのは、戸崎ジョッキー(アルバートドック)とルミナスウォリアーです。
結果
馬券的には、5着、6着、10着、11着でした。
本命◎ヤマニンボワラクテは10着でした。
着順 | 馬番 | 性齢 | 馬名 | 前走 |
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1 | 8 | 牡4 | アルバートドック | エプソムC(G3) 7着(0.8) |
2 | 4 | 牡8 | ダコール | 新潟大賞典(G3) 4着(0.5) |
3 | 12 | セ6 | オリオンザジャパン | アハルテケS(OP) 4着(0.2) |
波乱含みの重賞でしたが、全くダメな結果でしたね。テレビの実況だけ聞くと、最後の直線は惜しかったように感じてしまいますが、着順的には全くダメでした。
メイショウナルトも良い!クリールカイザーもいる!何かマーティンボロも前に行ってる!良いんじゃない!?なんて思ってると、ヤマニンボワラクテは手応え無さそうな感じで、ずるずる…。
クリールカイザーが粘った格好ですが、差した馬のワンツーフィニッシュで終わりました。差しが決まる展開になったので、ダコールも強さを出せた印象です。先行勢が厳しい感じになったので、予想的には真逆になったといえます。
3着オリオンザジャパンは完全スルーでした。流石に半数以上(8~10頭ぐらい)印付けないと、手が回らない馬です。近年、二桁人気馬の好走が続くレースですが、この馬を狙えた人は凄いですね。
戸崎ジョッキーはここ一番が強いですね。平場(の結果だけ)見てると、人気馬を普通に飛ばしてたりしますが、重賞になると強いです。先行有利かな…と思ってた七夕賞2016で、差し切るとは思いませんでした。